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painsalさんの姫騎士ミセアがご褒美あげるの長文感想

ユーザー
painsal
ゲーム
姫騎士ミセアがご褒美あげる
ブランド
砂時計と鉛筆
得点
70
参照数
301

一言コメント

やりこみ要素をもっと強化すれば、100点をつけてもおかしくないゲーム

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

簡単に言えば、小国の姫君が姫騎士として国を守るために奮闘するゲームだが、部下の兵士たちに離反されないようにエッチをして繋ぎ止める事が必要となる。
というよりも、そのエッチの大半が兵士たちとのものであり、バッドエンドや敗北エッチも少しある。
制限時間内に国を守るために必要な事をしないとゲームオーバーになるのだが、時間自体は思ったよりもたくさんあるため、実のところコツをつかめばクリア自体は難しくない。
クリアに必要な目標としては主人公ミセアのレベルが30以上、堀と壁を完成させて、国盾力を300以上を目指したい。
レベル上げは最初とても難しく感じるが、レベルそのものは上がりやすい。兵士にも色んなタイプがいるので、最低限ミセア以外の回復役が一人いれば難しくない。
ファイアの魔法をうまく使えば敵の動きを止めることが可能なので、ボスでファイアが効くマップ南西と南にいる森の守護者と森の意思をカモにすればレベル上げは容易。
仲間の兵士は最初は5人だが、堀と壁を完成させる、ボス(全部で5体)を倒すと兵士が増える。
兵士は戦力にならなくても他の仕事で使えないことはないので、たくさんいるに越したことはない。
戦闘を楽にしたいのならば、戦闘で使う人数分だけでもいいので、最強のプラチナ製の装備を全員に揃えたい。
本作のボスは最強装備でも苦戦する相手なので、装備を最強にしないと苦戦する。
エロは意外に使える。このサークルは毎回絵師が変わるが、本作は絵もいいが、割とシチュがそそる。
ただ根が淫乱のようなので、処女からビッチに堕ちるまでが早いとか、モンスター相手でもビッチぶりを発揮する点に関しては好みが分かれるかもしれない。ビッチスキー向けかな。
一つ残念なのは、トゥルーエンドでエッチがないこと。ていうか、あっさり終わりすぎ。ここが本作一番の不満点。
ゲームとしては及第点。しかし、個人的にはもっとやりこみ要素を強化できる気がする。クリア目標は意外に低いので、途中から作業ゲーになるのだ。ここを改善できれば、名作になり得る作品になれると思っていい。
このサークルの作品の中では、今のところ最高傑作だと思う。サークル自体が成長していると感じることが出来るのは嬉しい。
それだけに、次は一皮むけた作品を期待したいところ。