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painsalさんの普通だった俺が調教されてドMになったわけの長文感想

ユーザー
painsal
ゲーム
普通だった俺が調教されてドMになったわけ
ブランド
Devil-seal
得点
50
参照数
781

一言コメント

マゾゲーになり切れていない中途半端な作品

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

おそらく本作を購入する(した)エロゲーマーの大半はMゲーを期待する(した)だろう。
しかし残念ながらMよりも逆レイプ系のシチュが多い。Mシチュは全体の3分の1くらい。
瀬奈が主にSM担当で、黒江が逆レイプ担当。桜花は罵倒して奉仕を強制させるプレイが中心。
シナリオがないのはいつものシールだが、それだけに特化しきれていないという部分が悪い方向へ目立つ。
正直な話、ヒロインを瀬奈だけにして、彼女とのSMプレイをするゲームにした方が良かったように思う。
もうひとつマイナスなのは、全員処女を主人公に捧げている事。それが悪いとは言わない。
ただし、設定上瀬奈が処女である事に違和感がある。しかもあっさり主人公に処女を捧げているならなおさら。
別に主人公を特別に好いているわけでもないのに、あっさり処女を捧げているのならば、では今まで自分がオモチャにしていた男子は何だったのか?
ビッチ設定のほうがしっくりくるのは自分だけか?
しかし最も違和感があるのはハーレムエンドである。なんで3人から奉仕されて、そして普通にベッドで4Pしているんだ?
こだわりがないのがシールの個性と言えばそれまでかも知れない。しかし、シールの作品は明らかにこだわる事を捨てているように思える。
なぜならばほとんどの作品がヒロイン数の個別エンド+ハーレム(+バッドエンド)となっていて、まずエンド(結論と言ってもいい)が決まっていて、それにエロのシチュを当てはめているように見えているんだよね。
この結論が先に決まっているというのがこだわれない原因なのかなと個人的には思っている。
でも正直行き詰っているんだよね。今までのシールの手法が行き詰っている事をまざまざと見せ付けた作品だと感じている。
そろそろ一皮向けてほしいと思うのは自分だけではあるまい。