なんか惜しい
ダンジョンを自分の思う通りに作成して敵を迎え撃つという点に惹かれたが、そのメリットが活きているとは言い難い。
何故なら、チャプタークリアでエーテル、ヒロインの調教度以外は持ち越せないからだ。
雇ったモンスターとキャラクターレベルは持ち越せても良かったと思う。
この手のSLGって、長期計画を考える面白さが醍醐味なんだけど、そうなっていないんだよね。
基本は大部屋を作る→モンスター配置→戦闘ボタン押すの流れで進む。
相手が強かったり、人数が多い場合は時々剣ボタンで攻撃する、敵ヒロインが出てきたら味方ヒロインを操作して倒しにいくといった事もあるが、大枠は違わない。
要はほぼ作業ゲーになるのだ。エーテルが少なくなったら、ギブアップボタンで前に戻ってエーテル稼ぎをしなければ先へ進めない点もそれに拍車をかけているし。
あと、敵はラビリンスコア以外ならどこからでも出現するため、大部屋を二、三作るだけの小ぢんまりしたダンジョンにしないと援護の関係もあり、実質対応出来ない。広いダンジョンにする意味がないのだ。
敷地こそ広いが、最大でも7×7の部屋しか作れない、初期資源がエーテル以外固定という点も考えると、自由度は実質ないも同然。
エーテル以外の持ち越しが出来ない点から、採掘場のフロアスキルはエーテル採掘以外はほぼ意味がないし。
ダンジョン防衛ものとしては失敗していると思う。
エロはそこそこ使える。動画つきのシーンの出来もいい。
ただし、シエスタ以外は堕ちる前と後でそれぞれ二つずつあるが、堕ちた後は総じてイマイチ。
ボリューム的に堕ちる過程がないのは仕方ないね。
総じて名作になりそこねた作品。アイデアは悪くなかった。
ただ、方向がどこかずれているところが残念だね。