攻略ヒロイン49人ではなく、攻略ヒロインは6人で、あとの43人は1回きりのヤリ捨てゲーというのが正しい
マップ選択方式というシステムを採用しているせいでここまでヒロインが多いのだと思うが、メイン6人以外は基本的に使い捨てヒロインのようなもの。言い方は悪いが。
ついでに言えば、シナリオはシリアスではあるが、テキスト自体はバカゲー臭が濃い。
個人的にはバカゲーとして楽しめた。
登場ヒロインこそ多いが、全員が処女という設定のせいかバリエーションが意外なほど貧弱。
しかもメイン6人以外が1回きりというのが祟って、どうしてもパターン化されているきらいがある。
サブで良かったと思ったのは青葉の花活けプレイ(アナルに花を活ける)くらいで、他はどうしてもマンネリ化してしまう。
ヒロインによっては顔を合わせてすぐに催眠に入ってセクロスに突入と、結構適当なものもある。
つまりは作業プレイになりがちなのだ。
基本ヤリゲーなので、シナリオが貧弱だとか適当なのはあまり気にならないが、登場ヒロインが多すぎるのがここで足を引っ張っている。
せめてサブの3分の1か4分の1くらいを非処女でビッチにしておけば、もっとバリエーションを増やせそうな気がする。
メインヒロイン軍団のエロは割と抜けるので、ここはさすがのふさたか画伯の功績だろう。
CGの一部がアニメーションするのは悪くはないが、ものによってはかなり違和感があったので、ここは若干微妙。
特典の裸パッチは悪くはないが、お気に入りのヒロインは思ったほど多くはないのであまりお得感はなかった。
催眠シリーズの集大成的な宣伝をしていたが、確かに色々と気合が入っている作品であるとは思う。
ただ、それが適切に噛み合っているかと言われると微妙と言わざるを得ない。
登場ヒロイン数が多すぎる時点であまり期待してはいなかったものの、予想したほど地雷でもなかった。
とはいえ、正直ヒロイン数を半減させて、サブヒロインは2回戦以降がある方が作品の質が上がった気がする。
かえってその方が裸パッチの価値も上がっただろうし。
本作の最大の教訓は、「エロゲーのヒロインとは、量ではなく質で勝負するもの」という事を改めて知らしめた点だろう(だからこそハーレムゲーがヒットしにくいのだと思うが)。
メインヒロインの質は高いが、ヒロイン数が多すぎるため、微妙に霞んでいる部分もあるし。
成功か失敗かと言われたら間違いなく失敗作だろうとは思う。
シリーズ過去作の方に高い点数をつける人も少なくないのではないだろうか。
個人的には胡桃、向日葵、茉莉花、佳澄、雛罌粟、青葉あたりが好きなので、嫌いな作品ではない。
特に目の下にクマがあるヒロイン向日葵が意外にかわいいのが良かった。
一つ不満を挙げると、なぜ雛罌粟ルートがない?
エンディング作れ。ルート追加パッチはよ。
出てくるのがあるエンディング以外最初だけとかどういうことなの・・・
あと、ゲームの内容外で残念な点が、一部エンディングテーマの歌い手の歌唱力が残念なのと、スクリーンセーバーが起動されるとエラーで落ちる点。昔のゲームでも無かった気がするな。