いつものシールと悪い意味で違う
ソフトハウスシールなのでシナリオがどうのこうの言うのは野暮だと思うが、しかし本作に関してはいつもよりもシナリオの質が落ちていると感じる。
いくらソフトハウスシールの作品がエロシーンの集まりみたいなものとはいえ、場面転換が唐突な箇所が多い上に、テキストと実際にしゃべっている台詞が違う箇所が多いのもマイナス。
さらにはシールの売りの一つであるムービーも、本作ではいつもよりエロくなかった。
明らかにやっつけ仕事だというのが良くわかる。
シナリオ面で最大の不満点を挙げると、未也が他のヒロインと絡む箇所がほとんどない事。いったい何のためにいるんだと言いたくなる。
ヒロイン数が3人というのはシールでは標準的だし、実姉と生徒会長に対して不良キャラという素材自体は悪くはない。しかし、せっかくの良い素材も他ヒロインと絡まないのであればあまり意味が無いのであって、これならばまだ2人の方が良かったのでは?
唯一中の人がキャッスル☆エクセレントさんであり、珍しい不良の演技が楽しめたことだけが救い。
ショタが好きなヒロインが3人もいるのだから、もっと3人で修羅場を演じてほしかったのだが、修羅場があるのは蘭子と架奈枝だけ。未也を絡ませる事は本当に出来なかったのか?
ついでに言えば、珍しくハーレムルートが無いのだが、本作こそ修羅場からのハーレムルートが欲しかった。
さらに、架奈枝には弟がいて、架奈枝が弟にフェラするシーンがあったが、だったら架奈枝と架奈枝弟と主人公の3Pというあまり例の無いエロだって出来たはずだ。実際期待していたが無かったのは非常に残念だ。
優秀な素材は揃っているのに、ここまで見事に外しまくっていると別の意味ですごいと思う。
調理の仕方さえ間違えなければ歴代シール作品の中でも屈指の名作になれた気がするだけに、もっと丁寧に作ればセールスが段違いに伸びるという事をいい加減理解して欲しい。そう思うのは自分だけですか?