ErogameScape -エロゲー批評空間-

painsalさんの受け触手の長文感想

ユーザー
painsal
ゲーム
受け触手
ブランド
脳内彼女
得点
53
参照数
1480

一言コメント

抜き目的で買うと地雷

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

本作は、エロゲーにバカ要素を加えた作品ではなく、バカゲーにエロ要素を加えた作品と思った方がいい。
なにしろ触手ものであるにもかかわらず、エロでまったく抜けないのだ。
主な要因は絵にあるのだが、それだけではなく、やはり主人公が受けにまわっているのでコレジャナイ感が強い。
触手はやはり責めてなんぼという事を再確認できる作品と言えるだろう。
シーン数が10でCG数も13と少ない。
その代わりといっては何だが、シナリオはしっかり作ってある。
ゆえに「バカゲーにエロ要素を加えた作品」なのだ。
とはいえ、後半になるとシリアス要素が強くなる。
攻略ヒロインは二人で、ハーレムなし。触手だからハーレム(というか、たくさんの女を犯す)を期待すると肩透かしをくらう。
個人的に大きく点数を下げた要素がここ。
もう一つ大きな欠点が、キャラボイスの音量が小さすぎる。MAXでも小さい。
他のゲームと比べても明らかに小さいのだが、デバッガーはここ気にならなかったのか?
攻略上で注意するべき点は、やどりと菜々美の両方のフラグが立つと、やどりルートが優先される点。
どちらかと2回目のHをするとそのヒロインとのルートが確定する。
シナリオは両ルートとも読ませるので、シナリオ重視の人ならプレイしてもいいのではないだろうか。
主人公の触手が人間らしく生きたいと苦悩する(これもまた考えてみると違和感ありまくりだが)ところへ周囲が触手の本能を目覚めさせるためにあれやこれやと動くさまは、それなりに楽しめた。
ただ、かなりシュールなので、このあたりは人を選ぶかもしれない。
いずれにしろ、色んな意味で普通のエロゲーマーにはお勧めしづらい作品だと思う。
シナリオがそこそこ楽しめたので、個人的には地雷と認定はしなかったが。
ちなみに、個人的お気に入りキャラは、塩見君。名脇役としていい仕事をしてくれました。