あまりにもドラクエを意識しすぎて、逆に操作性がやや犠牲になっている部分がある
ドラゴン３部作の一作目にして、サークル処女作。
手軽に遊べる大人のためのエロＲＰＧとなっているが、色々とドラクエを意識しすぎているきらいがある。
サークルとしては意図してやっているのだろうが、操作性がやや犠牲になっている部分があるのはいただけない。
というのも、たとえば「そうび」コマンドで新品のかぶとを入手したとしよう。今のツクール系ＲＰＧならば頭の部分だけをサックリ交換できるようになっている。
しかし昔のドラクエ風にした場合、どうしても武器→よろい→盾→かぶと→アクセサリーの順になるので、いちいち不要な武器やよろいや盾の装備もしないといけない。これが実に煩雑きわまりない。
そして「どうぐ」。入手順に並ぶので、後から入手したものは選択に時間がかかる。「さくせん」コマンドで並び替えも出来るが、それにしても面倒である。
何より、道具屋でボスに備えて回復アイテムを９９個まで揃える場合はさらにだれる。数が指定できないので、いちいち１個ずつしか買えないのだ。
ドラクエでは道具そのものがあまり多く持てなかったので、あれでも良かったのだが、本作はドラクエとは違うし、ドラクエライクにする必要性もない。
結論を言えば、なぜ素直にツクールライクにしなかった？（ちなみに本作はウディタで作っているが）
他の作品をまだ遊んでいないので何とも言えないのだが、次作以降は操作性が改善されていたらいいな。
回想に説明がないのもいただけない。説明がないって辛いな、サム。
操作性に不満がある以外はサクッと遊べておもろかった。負けるとスキルを覚えるというのも、苦手な人への救済措置としては悪くないし。
その分ラスボスが弱すぎるけどねｗｗｗ
ただしクリア後のダンジョンはラスボスを倒した強さでも苦戦するほど雑魚が強い。真ラスボスは言わずもがな。
通常攻撃よりも魔法の方がダメージを与えられるが、必然的にＭＰの消費量が激しくなる。
ＭＰを回復させるアイテムはあるが、残念ながら店では買えない。無駄遣い厳禁で、厳しい戦いになる。
クリア後のダンジョンを除けば、ＲＰＧ初心者でも手軽に遊べる親切すぎる設計になっている。
エロは歪みねぇな。ただし通常戦闘の敗北がただの差分にしかなっていないのはいただけないが。抜くのには問題ないクオリティ。求められているシチュは大体揃っている。
４時間弱もあれば真ラスボスを倒せるので、操作性に不満はありながらも遊べる。名作にはなり損ねたが、女主人公がストライクゾーンに入っているならばプレイしてみてもいい。