シナリオや設定に無理があるなぁ・・・と感じる作品
絶海の孤島に浮かぶ刑務所で、反乱を起こした男が看守や女囚を辱めるという作品で、ハッピーエンドと言えるものはない。
しかし、Ｄｅｖｉｌ－Ｓｅａｌの作風を考えればいつもの事である。
とはいえ、設定やシナリオはかなり無理をしていると思う。すべて絶海の孤島という閉ざされた世界での林間凌辱劇を際立たせるためだろうが、フィクションとはいえ、通常でもこれはあり得ないだろうという部分が多いので、エロゲーにリアルを求めてはいけないと思いつつも、どうしても心の中で突っ込みを入れてしまう自分がいた。
特に無理があるのは、女囚の結衣。重犯罪者になったいきさつもさることながら、普通は男女が一緒に閉じ込められる事がないので、受刑者のアイドルになること自体があり得ない。アイドル設定はいらないと思う。
あと、孤島の刑務所が日本の刑務所でありながらアメリカ領とか、ヘリから食糧を投下したり、囚人もヘリで空中から降ろすとか、これじゃあまるで刑務所の職員も囚人と変わらないじゃないかとｗｗ
極めつけは、反乱を察知した国が軍を送って制圧するも、救出対象を強姦して頃すとか、色々酷い。
笑ってはいけない所なのに笑ってしまった。
そして、これもいつもの事ではあるが、総じてキャラクターの掘り下げが足りない。特に本作は囚人たちの反乱が成功したところからスタートしているため、看守たちが酷いことをしていると言われても、何がどう酷いのかピンとこない。
単純に看守たちがいぢめられているだけに過ぎないように見えるのは、シナリオの流れから考えると失敗だと思う。
でも最大の不満点を挙げれば、やっぱりバグが多い点だろう。さすがに修正ファイルなしではダメなレベルだったのでサポートしてくれたが、シール系ブランドって致命的なバグでも修正ファイル出さないとかザラだからな。
そういう点では本作は幾分ましではある。とはいえ、元々バグは多いブランドなので、もちっと丁寧に作ってほしいと思う。
シチュエーション自体はニッチを狙っているので、そこと絵が辛うじて評価できるか。