材料は良いが、調理が・・・
絵師が金目鯛ぴんく画伯、魅力的なキャラクター、無駄に壮大な設定と材料としてはいい物が揃っているが、何かが足りない。
基本的に絵師買いで、それほど中身に期待してはいなかった。
まあ期待しすぎると期待を裏切られた時のダメージが大きいので、基本的に期待しない方向でいくのだが、それでも姫属性の自分としては、やっぱりどこかで期待していたものがあったかも知れない。
シナリオは遺跡の中に眠っていた主人公が世界の危機を救うために目覚めて、遺跡の調査をするというものだが、途中で王宮や学園での日常イベントがあり、切羽詰ったものではなく基本ユルい。
意外にお笑い要素もあるので、どちらかと言うとライトなノリ。
だがそれ故に壮大な設定が生かされきっていないようにも思える。
割と日常イベントの割合が多く、しかも遺跡の調査と関係ないイベントもあるので、なんとなくぶつ切りになっているんだよね。
それでも共通ルートは楽しめた。しかし個別に入ると失速気味だね。
ヒマリルートは最後推奨。最初にヒマリ攻略すると、他のルートをやる気がなくなる可能性あり。
あと不可解なのが、何故カノンちゃんが攻略対象？メチャクチャ影が薄いし、あまり絡まない。
姫ゲーだから攻略対象でないといけないと言うことか？
だがそうすると、カノンちゃんの親友のウルフガールのララも一応姫なのだが、こちらは攻略対象ではない。
しかしカノンちゃんよりも存在感がある。どういうことなの・・・
でも一番の不満はやたらと子宮にこだわるイヅナ姐さんが攻略対象ではないという事。
個人的に一番面白くて好きなんだが、イヅナ姐さんが攻略できないだけで減点要素になりうる。
ララとイヅナ姐さんのエロ分はＥＸＴＲＡ ＳＴＯＲＹで補給することは出来るが、攻略不可の不満が解消されるわけではないし。
エロはそこそこ。塗りが良ければもっとエロくて抜けるのに、もったいない。
総じてかゆいところに手が届いていない惜しい作品。