ＮＴＲゲー・・・なんだろうか？
「他の男の精液で孕んでもいいですか…?4 憧れていた先輩のむっちり美乳は僕のものではなかった ―知りたくなかった彼女の秘蜜―」（以下他孕４）に続いてアトリエさくらのプレイ2作目。
当然あいのせりん画伯の原画なので購入。しかし・・・
結論から言うと、これは本当にＮＴＲゲーと言えるのか？というのが正直な感想。
なぜならば、パッケージには「後輩による最悪の裏切りの物語」となっているが、寝取り男の弟分だけならばＮＴＲゲーに分類出来なくもない。
だが、実はヒロインも主人公を陰で裏切っていたとなると、ＮＴＲゲーとして求められているのとはちょっと違うんじゃないかと思えてくる。
いくら自分の彼女が寝取られたと言っても、カップルとしてちゃんと成立しているならＮＴＲゲーとして機能するだろう。
しかし本作のヒロインの場合、最初のレイプこそ寝取られ感はあるが、2回目で早くも主人公から心が離れ始める。
つまり早い段階でカップルが崩壊していくのだ。
そして最終的には主人公にヒロインをあきらめさせようと、ヒロインと寝取り男が共謀してセクロスを見せ付けた挙句にヒロインが大量のおしっこを撒き散らして果てる。
確かに主人公サイドから見れば寝取られ感はあるだろう。
しかしヒロインサイドから見ると、主人公との間柄は早い段階で終わっている。
他孕４の何が歪みねぇかというと、確かに最後はヒロインが寝取った男に屈服するが、しかしギリギリまで主人公を想う気持ちは残っていた。
だから完全屈服時のダメージが大きかったのだ。
そしてそれはＮＴＲゲーをＮＴＲゲーたらしめる存在意義そのものだと思う。
つまるところ、ＮＴＲゲーって一発芸なんだよね。いかに巨大な精神的ダメージを一撃で与えるか。
（アトリエさくら作品の多くがロープライスなのも、この辺りに原因があるのかも知れない）
しかし本作はどうか。途中で事実上カップルが崩壊しているのならば、最後の見せつけエロを見ても「仕方ないね」の一言で終わってしまう。
あと他孕４の神月と違い、寝取った男は実は根がそれほど悪い人間ではない。
確かに主人公とヒロインに酷い事をしたのは事実だ。しかしそれを後悔してきちんとけじめをつけて、新しい関係を築こうとしているフシがある以上、憎む気になれないのも事実。
ヒロインは、ある意味本作で最悪の登場人物。他のレビュアーさんもおっしゃっているが、快楽に弱すぎる。
主人公と元カノが別れる原因を作ったのもそうなのだが、一番マイナスなのは最終的に自分のエゴで寝取った男と一緒になった事。
ＮＴＲゲーとしての価値を下げたのは間違いなくヒロインだ。
ヒロインがビッチ化するのはお約束だが、ビッチ化してもどこかに主人公を想う気持ちが残っているならまだ許せる。
根が悪い奴ではない寝取り男と主人公を見放したヒロイン。これはいかんだろう。
ＮＴＲゲーというよりも、もはやただの失恋ゲーである。
ゲームの他の部分についてだが、ここにも重大な欠点がある。
他孕４と流れがまったく一緒なのだ。そして他のレビュアーさんの感想を見るに、どうも他孕４以外とも同様らしい。
最初の早い段階で流れと結末が読めてしまった・・・
アトリエさくらはロープライスゲーを大量にリリースしているが、もしかしてこれって・・・粗製濫造？
後期スタジオ・エゴと同じになっているのか？勘弁してほしい。
他孕４よりも絵がきれいになったが、ＮＴＲ専門ブランドの作品としては落第と言わざるを得ない。
点数は最初６０点にしたが下方修正。
「ボクの目の前で親友に抱かれ腰を振る彼女 ―奴の言いなりにそのエロい肢体は開かれていく―」（以下ボクカノ）をプレイ後、
ヒロインが主人公から離れる動機がどうも弱いと感じた。
本作の主人公って、ヘタレ度が従来の作品と比べてそんなに高くないんだよね。
ボクカノはそれなりに主人公が地雷を踏みまくっていたけど、本作はそれほどでもない。
やはり描写が弱いと感じるし、劣化していると言わざるを得ない。
比較すると良く分かるが手抜き感が半端ない。ハッピーエンドなんて手抜きだけでなくＣＧコンプに関係ないしｗｗｗ
ヒロインはルックスだけなら好みなんですけどね・・・でも従来作のヒロインと比べると地味目。
サブキャラでビッチの都築先輩は・・・どうでもいいやｗｗ