痴漢者?って感じのゲーム。とりあえず痴漢ゲーではない。前作は痴漢ゲーであったが、今作はタダの馬鹿ゲーである。エロシーンは確かに車内で行われるが、やってることは完全に痴漢の範疇にないからだ(この時点で痴漢ゲーとしては破綻している)。あとは馬鹿を笑って受け入れれるかどうかに全てがかかっている。受け入れると今までとは違う世界が見えてくる。あとはその世界を楽しむだけだ。
このゲームを楽しむのに最初に立ちはだかる難関は、頭が痛くなるような馬鹿っぷりと、どうにも意味が理解できないエロシーン前に必ず入るミニゲームである。今までにもいくつかの痴漢ゲーをプレイしたが、通常この手のミニゲームは、痴漢という舞台を作り上げるため、もしくはプレイヤーの気分を盛り上げるために使われる。ようは痴漢という普通のエロではないシーンを作り上げるための小道具であるはずだ。しかし、今作のミニゲームは主人公が全力疾走で障害になる第三者を避けるというゲームになっている。回避方法は三種類で突撃、跳躍、回避だが、コマンドを選ぶたびに派手に、そして豪快にアニメーションしてくれる。これでどうやって「痴漢」という舞台を作り上げるのか首を傾げるばかりだ。結果的にこのミニゲームは作業であり、ただ鬱陶しいだけになってしまった。
こうなると、あとはただのエロゲーとして評価するしかないのだが、その点では一応及第点は満たしていると感じた。さらに馬鹿ゲーとしての部分では結構笑わせてもらったので最終評価としてはマシな方になった。
しかし…この内容はタイトルに偽りありだよなぁ(笑)