普通に面白かった。かなり丁寧に作られている印象。埋もれた良作。
メガＣＤ版は未プレイ。赤字になった日本テレネットが末期に版権を売り、エロゲになってしまった、と話題になったゲーム。
第1部は、ＭＣＤ版と途中まで開発されたＰＣエンジン版の設定を合わせたコーンシューマー移植版でＨはない。いにしえのアニメ「魔女っ子メグちゃん」を彷彿とさせる。今は見られなくなってしまった「古き良き魔女っ子アニメ」の雰囲気、世界観を味わえる。システムはテキスト＋選択肢の普通のエロゲアドベンチャー形式でＭＣＤ版からは変更されているらしい。
さて、エロゲオリジナルの第2部。全体に丁寧に作られている印象。エロゲなので大人になったリップは度々陵辱されるのだが、ストーリー作りはしっかりしている。第1部の内容を第2部の壮大な伏線として利用しており、後付けとしてはうまく構成した、と感じる。
分岐によりリップ主体のストーリーと、敵の一勢力の男が主体のストーリーにわかれるが、どちらも考えさせられる内容だった。ただ、リップが自分を陵辱する男に対して「悪いばかりじゃない人では」と考えるのは不自然に感じた。
版権を売られてエロゲになったことで色眼鏡で見られた結果、殆ど購入・プレイしてもらえず、普通のエロゲとして見れば得られたであろう「丁寧に作られた佳作」という評価が受けられなかったように見える。
埋もれた良作。