天使だったり、特別な力だったり、死だったり。表層に見える突飛な要素に目を奪われがちな作品でしたが、その実
思春期特有の鋭敏な感情の機微や、眩しいだけじゃない仄暗い青春やらを真っ直ぐ描いたとても青い作品だったなと感じました。
登場人物たちの歪みに共感なんてできるわけないんですよね。
この作品に触れてる私は彼らに比べて歳を取りすぎた、とっくに彼らが抱えたような歪みを是正して大人になってしまったもんですから。
彼らはちょっと特別で不思議な出来事を経て大人になっただけ、でもそんな特別に触れて大人になってみたかったなって少し思ったり。
歪みや痛みを乗り越えて空を見上げながら前を向くまでのお話。とても大好きでした。