変わらないもの変わってしまったもの、長い時間を経て再会から始まり、失ったものを拾い直して、また星空を見上げて。とても綺麗な青春モノでした。秀逸な画面上の演出や優しいBGM、作中を取り巻く人々全てが相まってとても心地の良い雰囲気に浸ることができた最高の作品でした。
シナリオ的にはやはりひかり√、沙夜√が良いのは当然のこと。それはそうなんですよ。
けど僕としては、近くにいながら一緒に混ざることができずにいた結果、自分の気持ちをストレートにぶつけてくるようになったころなちゃんというヒロインが本当に本当に大好きだったんですよね。って話です。
長文感想の中身はこれだけです。へへっ
それはそれとして、紺野アスタ先生はやはり長い時間を経る作品を表現するのが本当にお上手だなと思いました。
個人的に大好きで涙したシーンは幼少期の冬のアルビレオを沙夜に見せるシーンと高校生になって主人公がまた星を見るようになるきっかけになったシーンでした。
各人が幼い日に負った小さな傷を抱えながらまた三人で過ごすようになって、また恋をして傷ついて傷つけて、それでも変わらずにまた三人で居られるのは一緒に積み上げてきた尊いあの日々があったから、そう思わずにはいられません。
変わるもの、変わらないもの。
このテーマに
昔は明るかったけど今は見えづらくなってしまった、けれどそこに確かにある星空
積み重ねて繋いだ、いつしか恋をして一度は解れてしまった、けれど変わらずにあってもう一度結び直した絆
が込められていて、素晴らしかったです。