幸せを探す旅物語
夏に合わせて7月終わりに開始し、終了は9月6日。
恐らく人より遅いペースで読み進めたが、その分この町を好きになれたと思う。
神尾観鈴がメインルートなのだが、個人的に一番好きだったのは遠野美凪ルートが一番好きだった。
攻略順は佳乃→美凪→観鈴
霧島佳乃√
天真爛漫な性格で往人を振り回す性格の彼女が倒れた時はかなりびっくりした。
羽の謎や力がなくなった理由をよく知らなかったため疑問が残ったルートだった。
遠野美凪√
個人的最優秀賞で、DREAM編で一番核心に近づく√。みちると美凪の必ずいつか終わってしまう夢のような関係が物凄く好みだった。美凪に夢から覚めて本当の幸せを手にしてほしいみちると、今ある夢の幸せを求め続ける美凪。
そんな二人の気持ちのぶつかり方がとても感動した。
夢から覚めたくないが、覚めるから夢は美しくなる。
神尾観鈴√
観鈴の状態や翼の少女とのかかわりが明確になる√。徐々に動けなくなっていく観鈴を見ている事しかできなかった往人。人形劇見てほしかった...。そしてループ物という読みは外れた。
過去編
翼人の成り立ちや往人一族?が翼の少女を探すきっかけの物語。
過去編というのは退屈に感じがちだが、高貴な翼人と護衛の駆け落ちというシチュエーションが好きなため最初から最後までたのしむことができた。
変に説明的ではなく、神奈消失後の裏葉と柳也の絶望からの這いあがりに涙。
AIR編
最初カラスは往人の先代もしくは柳也だと考えていたが、往人の生まれ変わり?だとわかった時は複雑な気持ちになった。往人は何もできず、自分が往人だと知られることもない。それでも観鈴のためにできることを健気にこなしたけっか、観鈴が無事ゴールできたのだ。
観鈴は翼の少女の悲しみを取り除くために自分を犠牲にしようとしていたが、受け継がれる記憶を幸せで満たすことこそが重要なんだと気づき、幸せにゴールした。
それを支えた春子も本当に魅力的だった。春子無くしてAIRは無いと断言できるくらい、立派な母親だった。
最後の2人について
恐らく春子の言っていた出来の悪い男女2人組はこの2人だと思う。
そして観鈴と往人のこれからを知っていることから、カラス往人と同じようにこれまで観鈴もしくはそれ以前の翼の少女を見守ってきた人たちではないかと考えた。
ハッピーエンドではないけれど、ハッピーエンド以上の読後感の良さが心地いい作品だった。