ハイテンションドタバタノンストップギャグコメディ(エロもあるよ!)って感じ
まず初めにこれだけは言いたい。
点数はめちゃくちゃ低くしたけど俺は好き。
音楽は物凄く良かった。全曲夏ゲーという雰囲気に合っていたし、間違いなく全夏ゲーの中でもトップに入り込むクオリティ。サントラ聴きながらラムネーションしたくなった。
ただ人には進められないなという意味も込めてこの点数。
肝心のシナリオだが、プレイ前にかなり賛否のある内容だという情報を見ていたが、特徴的なキャラの口調も慣れたし、自分はこの作品のギャグやパロディが好きだと感じた。酒でも飲みながらケラケラ笑えるような内容。
ただ時事ネタやギャグに全振りしすぎて、シナリオ自体の完成度はイマイチだと感じた。
そもそもゲーム開始直後からヒロインの好感度がカンスト状態で、その中から誰を選ぼっかな~的な進行になりギャルゲーの醍醐味である「ヒロインとの関係値を深めてキャラに入れ込む」という大事な要素が完全に抜け落ちていた。
それじゃあラムネ工場やダイナーを立て直していくことで入れ込ませようとしてくるのかといわれるとそうでもない。
成り行きで事件が起きて解決してまた成り行きで展開が進んで。すべて成り行きで進行している感じがして物語に入り込めなかった。
特に2√目以降は伏線を張る意味でも全く同じB級グルメコンテストで優勝する道を辿るのだが、
「抽選落ちました」
「ラムネーション流行りました」
「やっぱり出れました」
「優勝しました」
本当にこのレベルしか情報量がない。読んでて「まぁそうだよなぁ」と思っただけでご褒美Hシーンへ。全然褒美でも何でもない。
ころにゃー√のメタ演出も盛り上がりに欠けていたし、ギャグゲー路線のはずなのになんでそんな演出入れた!?と思った。漫画「かってに改蔵」の最終話レベルでいらない演出だと思う。
またシステム面のバグが多すぎる。steam版なので恐らく修正パッチが当たっている状態なのだが、キャラボイスとテキストが10分の1シーンずっとずれていたりスキップされたり。たまにちらっと見えるコマンドだかプログラムだかは、ころにゃー√のメタ演出回収が適当すぎてバグなのか演出なのかがよくわかんなかった。
シナリオとしてのエロゲーや、キャラゲーとしてのエロゲーを求めている人は満足しきれないと思うが、パパっと爽やかな夏を体験したいという人には良いんじゃないかな...?と思う。
バグがなければ70点台付けてた作品。人に勧められないけど終わってみれば買ってよかったなと思えた作品。