ロケットに情熱を燃やす物語。
青春系の部活もの。
ロケット制作という全くピンとこないものが題材なのですが、夢に向かって青春を捧げる物語のため題材は変化球ですが内容は直球です。
序盤にチームビャッコのみんなで肩を寄せ合い泣くシーンがあるのですが、ここまで本気で何かに取り組んだことないかもしれないなと。。。
なので、学生時代に部活動などを熱心に取り組んでいた人ほど共感したり、のめり込みそうな物語かもしれないです。
主人公の乙矢はロケット制作初心者であり、更にお馬鹿であるという設定を利用して、我々プレイヤー(初心者)にもロケットの仕組みを説明するように出来ているのが丁寧に作られているなあと思います。
しかも主人公の乙矢くんは、お勉強はできないけど、大人になったらいつの間にか失ってしまう情熱や怖いものなしの無敵感を真っ直ぐに秘めていて、それらが爆発するシーンはものすごく感情を揺さぶられました。あまりにもキラキラしている。実に主人公って感じがします。
登場ヒロインは全員個性的。
ツンデレ、無表情キャラ、お嬢様、妹系と主要どころはしっかり揃えており、しかもそれぞれ強めのキャラクターです。
普通に考えれば、有佐も強めのツンデレキャラだと思うのですか、その他ヒロインの個性が強いため、なぜか常人に見えてくる不思議。
趣味が火遊びのお嬢様ってなんやねん笑
個人的には、夏帆がダントツで好きでした。
あとはほのかちゃん。ほのかちゃんは擬似エロの天才で、日常会話が面白い方向に進むことが多いのは、この子発端であることがほとんど。
独特の喋りかたをするんですけどそれも可愛い。
無表情系キャラの夏帆ですが、真面目で忠誠心が高く、あまりに素直なところがめちゃくちゃ刺さりました。さらに付き合ってから感情を解放させて異常なほどにデレデレになってくのも素晴らしい。なんか最近、無表情系キャラにグッとくる率高いな。なせだ。
「その瞬間、まるで雷にでも撃たれたかのように、唐突に俺は理解した」
好きだと理解した瞬間の描かれ方が、まるで韓国ドラマみたいで、普段こんな文章思い浮かばなそうな隼乙矢の言葉だから、余計に感動するのかな。そのあとの告白の言葉、夏帆の笑顔。
あまりにキラキラしていて眩しかったです。
全てのルートで自分は泣きましたが、これは自分の涙腺が緩すぎるのか?
どのルートでもロケットへの情熱と恋愛模様のどちらもしっかり描かれていました。
告白シーンでも気持ちを偽らずにストレートに描かれているのも、この作品の素敵なポイントですね。
那津ルートでの有佐の告白シーンとかも、オジサンすぎて泣きましたもん。
俺もロケット作ってみようかな…