突飛な超常展開等はなく、現実舞台の切ない恋愛青春ストーリー。 穏やかな雰囲気で日常が始まり、絵柄もキャラも癖が無く、すんなり入り込めました。
廃校までの残された時間を一番近くで過ごすことで、ヒロインが抱えているものが
明らかになっていく展開。 特に物語によく絡んでくる二本柱のキャラがそれぞれ
魅力的です。
既読スキップからオート進行の調節機能、キャラ別音量調節等リニューアル作品と
あってか、システムは親切。 BGMも概ね良い感じで、「懐古紀行」や
「ひなたの中で」等、印象に残る曲がありました。 Hシーンの方は無味無臭。
ただ幼馴染とのHシーンでのやり取りは、やたら楽しかったです。
(ネタバレ入ってます)
初回プレイ時、中盤までのところでは悠理に惹かれ、実際シナリオ自体は
悠理ルートが(特に終盤)一番主人公にシンクロしましたが、全てのルートを
プレイした後は、汐音に傾きました。 汐音シナリオ自体は王道一直線なお話
でしたが、他ルート辿ってみてさらに魅力増しというか… この辺りは攻略順に
よっても感じ方が違ってくるでしょうか。
(自分は汐音→香耶→沙祐璃→悠理→美姫の順に辿りました。)
沙祐璃さんルートではサービスシーンを入れるなら違う形で入れた方が良かったかと。
あの状況で沙祐璃さん側に恋愛感情が入るのはどうにも不自然に感じました。