雰囲気に合った数々の音楽と良好なシステム、興味深い設定に今に至るまでの過程から、すぐ引き込まれたのですが、一部のキャラや終盤の展開と、進行するにつれ期待とは違う方向へ向いていってしまい、その内容も今ひとつで、さらにはどのキャラもパターンが同じと、ちょっと退屈でした。
絵や学園物、義妹等のヒロイン設定といった理由等でなく、主人公設定に
惹かれてプレイすると落胆してしまうかもと思います。 開始まもなく説明
される医師からの病状の内容から何となく結末は見えてしまうのもマイナスで、
ハンデと共に数年経てからの日常生活の依存描写等、節々に少々のズレを感ました。
終盤でのちょっとした感嘆生じる演出や、心情伝わるシーン、響く言葉も
あるだけに残念です。
スピード調節の付いたオートモードや、未読でストップしてくれるスキップ機能、
バックログ等、リニューアル作品とあって、システムは良好で、声はまどか役の
方が自然な演技で印象に残りました。
音楽はどの曲も場面場面にマッチしていて、特にゆったりとした曲が耳に心地よく、
「優しい時間」は曲名通りの時間を流してくれたと思います。