主人公は人として最低の屑だ。しかしエロゲーとしては神であった。
現実ではありえない妄想を爆発させた、実にエロゲーらしいエロゲーだった。
いまだかつて、精液入りの牛乳を飲ませるエロゲーがあっただろうか。女の子の残り湯をがぶがぶ飲んでオナニーするゲームがあっただろうか。娘への変態行為を2chに報告して神呼ばわりされたゲームがあっただろうか。赤飯を迎えたばかりのS娘にティルドーを尻の穴に突っ込まれて「らめええええっ」と叫んだエロゲーがあっただろうか。
主人公のイカレれた変態行為と、それに負けず劣らずの、変態の血をしっかりと引き継いだ娘たちの性癖に最初から最後まで爆笑だった。
この親父は人間失格だろうとも、ここまで狂った変態性を発揮しつつ、自らの変態振りを自覚していれば、むしろ微笑ましくなってくる。
なんで、こんなにヤバイことをやっているのに、爽やかなBGMが流れるんだ、実の娘を孕んでおきながら、なんでほのぼのと会話をしているんだ。おまえら終わってるよ、終わりすぎてむしろ清々しいよ。
今日日あふれるヘタレ主人公たちは、この「主人公」という名の男の爪の垢をせんじて飲んでくれと言いたい。
もちろん、この物語はフィクションであって、フィションだからこそ楽しめるインモラルな世界です。現実と混合しないように。