この作品がきっかけとなり日本のエロゲが海外でも受け入れられて大きな市場を確立し、バンバン売れるようになるといいね、うん。
でもローカライズとか文化の違いとか色々問題も多いんだろうな。
デフォルメがきいた絵柄のキャラデザ、どことなくアメリカンな雰囲気の街並、ＢＧＭなど
日本の18禁美少女ゲームに馴染みのない、海外のプレイヤーの入門用に作られた感が強い印象。
ボリュームが少なめで選択肢なし、舞台やキャラの説明が大まかで、深くは語られず
細かい描写は気にしない的な作りなのも、
エロゲ自体初めてな人向けだと思えば仕方ないのではなかろうか・・・
過去に大きな災厄があり、人類が衰退した世界で、小さな食堂を営む主人公は、
諸々の事件に巻き込まれながらも、ヒロイン達との生活の中で愛を育んでいくというのが大まかなあらすじ。
ストーリー自体は、シリアスになりすぎず、ほのぼの退屈になりすぎない感じで、バランスが良かったと思う。
化け物騒動や、アイシアが噛み付いてくる話が、後の伏線になっていて、
おおなるほどと思わせる場面もあった。
アイシアの両親探しの話が未消化のまま終わるのは、好評なら続編で語られるという事だろうか。
Ｈシーンは、ルーシャとアイシアが1回ずつ。
前戯をしてから正常位で挿入という、いたって普通なプレイだが
ヒロインのうち一方とＨをしている様子を、もう一方が傍で見守っているという
なんだか興奮できるのかできないのか謎なシチュ。
重婚してもＯＫらしいし、3Ｐしても良かったのではという気もするが、
やはりエロゲー初心者向けという事で、マニアックな要素は排除したかったのかもしれない。
荒廃した世界で、獣耳の少女と暮らすという、日本人にとっても少々特殊な世界観だが
海外での受けは良かったのかどうか、評価が気になるところ。
個人的には、重厚なストーリーや凝った伏線を期待すると、物足りない出来かなという感じだが
欧米(？)をターゲットに作るという試みは珍しいし、応援したいとは思えた。