ラブプラスやって、なんでセックスないんだよぉぉと思った方はいいかなと
単調ではあるのですが、だがそれがいい、それでもいいと感じさせてくれるいい作品だと思います。
登下校中の表現や放課後の選択システムがコンシューマー向けのギャルゲーを感じさせるシステムなのでラブプラスを引き合いに出しました。作り的に意識していないハズはないと思いますが、少なくともそれらをプレイして「この子らはなんでセックスしないんだろう」と魂を震えさせた方ならばこちらはいい線行くんじゃないでしょうか。ぱっと見のキャラデザは好みはあると思いますが3DSなどのそれらとは勿論一線を画しておりますし、恋愛の一つの到達点であるセックスを排除したギャルゲというのは我々エロスの住人にとって当然のように物足りなさや違和感を感じるものですので、その辺の需要をしっかり掴んでいこうというコンセプトとそれに対するクオリティを、なかなか高いレベルで出せている作品なのではないかと思いました。
特徴的なのはやはり呼ばれ方を多少カスタマイズ出来ると言うことでしょうか。当該リストにご自分の名前や親しんだあだ名がある方にとっては嬉しいシステムだと思います。私は憧れの鷹月さんに呼び捨てにして頂いてそれだけでも買った甲斐がありましたし、速攻で編集してメール着信音にしました。それにしても鷹月さんの声っていうのはどうしてこんなにも我々の胸をくすぐるんでしょうかね。この方の元気でちょっとおバカではつらつとした声、10代の頃好きだった女の子(架空)が誰かとどこかで話しているのを聞いているような、エヘヘとはにかむ声は本当に目の前で可愛らしく舌を出しているような、表現が稚拙で恐縮ですが我々おっさんのノスタルジーを揺り動かしてやまないこの方の演技と高い職業意識はそれだけでもお金を出す価値があると私は思っております。素晴らしいキャラデザと相まって、成川さんの教室での立ち居振る舞いは「憧れの教室のあの子」というキャラクターをよく表現出来ていると思いました。
キャラクターの特徴で選ぶのならば、金髪大女の星音ちゃんと黒髪の先輩和琴さんが私はさらによろしいと思います。星音ちゃんはいわゆる不思議ちゃんなのですが、こんな見た目と雰囲気であるのにもかかわらず電波を飛ばしまくり、やがて主人公に依存し一生懸命おっぱいを使って生理中にも関わらずご奉仕してくださるさまは、ギャップも含めとても良いのではないかと思いました。また和琴先輩なのですが、雲の上のような憧れの先輩が段々と自分自身を露わにし、Sっ気を出しつつ後輩である私を可愛がってくれるさまには、制作の狙い通りなのでしょうがちょっとゾクゾクさせられてしまいました。いずれもこのような特徴的な設定を違和感なく我々に受け入れさせるには、導入部分での説得力や整合性が非常に大事になってくるものだと思うのですが、実際に私は、女の子と話しているのを先輩に見られたヤバイ→「これはおしおきが必要なのかもしれないわね…」→足コキのシーンで乳首が立ってしまいました。作品全体の穏やかな雰囲気とのギャップも効果的だったと思いますし、このようにこちらからはあくまでも受け身で精神や肉体をゲームに委ねる事が出来てしまったいう事は、最低でもそれなりの総合力、バランス、クオリティは不可欠であると思いますし、実際にそれをさせてくれる作品というのは希有であり完成度は高いと言えると思います。シナリオはシステムがシステムなので大したことはありません。ですがあかべぇがこれまで大嫌いだった私のような者も評価せざるを得ない、同様の方はご一考の価値があるような、新たなユーザー層を開拓する事と次も期待させることに成功した優秀な作品であると思いました。