文章があまりに稚拙なので、「映画」的な演出にかまけてノベルゲームの基礎を疎かにしていると感じてしまった
プレイ時間:1時間5分
・感想まとめ
「物語」と呼べるのかどうか怪しい、かなり簡素なプロット。キャラクターも典型の表層をなぞっている薄さ。
「new cinematic novel game」というキャッチコピー通り、実写ムービーパートがところどころで差し挟まれる演出はノベルゲームとして新鮮であったが、翻せばそれは「ノベルゲームらしくない」ということでもある。
もっとも問題なのは、テキストが拙すぎる点。映画や写真、イラスト、音楽には関心/センスがあっても、小説などの文章媒体にはそんなに興味がないのかと思ってしまうくらいには稚拙だった。「ノベルゲーム」なのだから、何よりもまず文章が大事なのに。「映画」的な演出にかまけて、ノベルゲームとしての基礎を疎かにしていると感じた。
映画とノベルゲームのもっとも大きな違いのひとつは、時間芸術か否か、だろう。クリックするごとに次の文を自由に読んでいける心地よさこそがノベルゲームの根本的なゲーム性だと私は考えている。本作は、そうしたノベルゲームの根っこの部分の魅力を捨てて、何も押さなくても画面いっぱいにエモい映像や画像やテキストが流れていく、「映画」のような方向性の演出を採用していたが、それなら最初からノベルゲームではなく、自主制作映画やミュージックビデオを作ったほうが向いていると感じた。ノベルゲームと映画が原理的に合わないとは思わない。ただ本作ではその融合は成功していたとは言い難い。次があるのなら、更なる洗練と挑戦を期待したい。
実写背景に手描きのキャラが乗るスチルはかなり良かった。シンセティックガール作品といい、単純にこういうのが性癖なので……。
・プレイ中のメモ
ノベコレからDLしてプレイ
コンフィグがない。音量やテキスト表示速度の設定ができない(ティラノビルダーなので?)
実写動画に実写背景
フリーター レンタルショップのバイトをクビになった青年ユウト 映画好き
選択肢あるんか~い
お~ がっつり実写ムービーを入れてくる。映画とノベルゲームのハイブリッド
正直かなり文章は拙い。テキスト速度を変えられないのもあってシーン間のテンポも悪い
ボーカル入りオープニング曲だ! おはなしはつまらなそうな雰囲気がすごい
深町なずな
なんでユウトくんは初対面の人間にいきなりため口で偉そうなんだ。歳下なのかもしれないけど関係ないだろ。そういうとこやぞ。「コイツ」とか内心で言ってるし。
今のところ、無気力系のダメな青年が、都合の良いギャルに出会って仲良くなる話だけど……大丈夫か?
スクショボタン(windowsキー)を押すたびに画面のフルスクリーン設定が微妙に変わるのが煩わしい
写真の被写体になってあげる代わりに飯を奢ってもらう。いい御身分だ
なずなさんもなずなさんで、かな~り変な奴というか、全くリアリティが感じられず好ましく思えないキャラだ
実写素材を多用して「エモい」雰囲気を出そうとしている割に、人物造形も物語も文体もペラッペラで「解像度」もへったくれもない…… 初めての同人ゲームらしいといえばらしいが。
ユウトくんは高校受験の挫折をきっかけに無気力系になってしまったのか。
実写背景にキャラが乗るスチルだ。がんばっている
「的を得た」ね…… 誤用とは言えないっぽいけども。
[https://gyazo.com/a7a5afa0f046296dc9ba2812d9561b41]
スチル良いな~~ これがこの作品の「強み」だと、自信を持っているのが伝わる。
[https://gyazo.com/74387e5e05969187a9b669d4ce8fa102]
>写真を撮った後、自分たちの住む町に電車で帰りノートPCを使ってどの写真が良いかの選別や、色味や構図の調整など一緒にやった。
うがぁ~~ こういう下手な文を見ると頭をかきむしりたくなる!! ノベルゲームなんだから文章はもうちょっと練ろうよ
制作者が映画好きなのは伝わるが、小説とか文章媒体にはそんなに触れてこなかったのかな……と思ってしまう。
「卒業制作の完成系が見えてきたぞ!」 完成形、の誤字?
いきなりの一ヵ月音信不通 このシャワーヘッドの構図、白昼夢の青写真で見たな
物語がすげ~サクサク進む。ラフプロットを読まされているよう。
[https://gyazo.com/c45585646791951af677ffa3d82b9dd3]
ん? 今度はなずな視点か?
スチルが使い回せるから「別キャラ視点でもう一度」構造がノベルゲーには頻出するんだよね
相変わらず文章が稚拙だ。
父が家出をして不登校になったなずな。父の置いていったカメラに興味を持つ。
一目惚れだったってわけか。
10カウントを実際にスクリプトで10秒カウントにする演出。つくづく「映画」というか、時間芸術に寄せている
[https://gyazo.com/1c56cc14954c8ff83ea95a7f024ca3f7]
後ろ姿の立ち絵、斬新だな。しかも「こちら」側へと棒が伸びているし。
なんとか峰高原…… 兵庫県の砥峰高原?(ググった
https://www.kamikawa-navi.jp/guide/spot/795
「ヒロイン」が写真を撮る側、「男主人公」が撮られる側なのに、じっさいの画面上では、写真を撮っている「ヒロイン」の絵ばかりが映し出されて、撮られている「男主人公」の絵はほとんどない。この非対称性よ
あ、ユウトくんのスチル出た。いい絵。
またもや、テキストウィンドウではなく、ムービー中に文字を入れる形式
もはや反-ノベルゲームな気がしてきた。
高級コート貰えたのか。ラッキーじゃん
けっきょくどこが舞台だったのだろう。神戸? 大阪? (作者noteを読む限り神戸らしい)
終わった~