倫理というよりは性癖として、美都子√はまったく受け入れられなかった。それを除けば、三角関係ホームコメディとしてめちゃくちゃ面白かった。麻美√もさることながら、いちばん好みだったのは姫緒√です
総プレイ時間:38時間30分
実プレイ日数:15日
https://note.com/kksk/n/nacd7c11ead80
↑こちらのnoteに投稿した記事のコピペです。noteのほうが読み易いと思います。
※ネタバレ注意!!!
2007年にHERMITより発売された『世界でいちばんNG(ダメ)な恋』を3年間ぐらい積んでましたが、この度、なんとなく気が向いたので、ようやく手を付けてみました。
丸戸史明さんのシナリオは、過去に『WHITE ALBUM2』『パルフェ』『この青空に約束を─』をプレイしたことがあります。以下の感想文では、これらの作品にも少し言及します。
各パートの評価を(批評空間基準で)書くと
共通パート:88点
夏夜ルート:84点
姫緒ルート:92点
麻実ルート:88点
美都子ルート:55点
おまけ(3P):93点
といったところでしょうか。
美都子√にさえ目をつむれば、ほぼずっと面白い、めちゃくちゃ自分好みの作品でした。
なので、何よりもまず、美都子√が合わなかった理由から説明すべきでしょう。
・美都子
まぁ率直にいえば「なんか知らんけどどうしても理と美都子が結ばれるのが受け付けられなかった」に尽きてしまうのですが……
じぶんが「大人と子どもの恋愛関係」に拒絶反応を示すのはなぜだろうと考えると、なかなか難しいものです。
もちろん、社会規範/倫理として、子どもを守るべき大人が、その権力差を利用して子どもを恋愛的に所有する、というのは悪いことだとされており、その規範を私も内面化している(あるいは、内面化しているかのように振る舞っている)、と答えることはできます。
しかし、そういう「大人としての社会倫理」とかいった、公明正大な、かしこまったものではなくて、もっと個人的で根源的な "性癖" として、私の脳は、美都子√のようなハナシを受け付けない……という気がするのです。
「なぜ私はこういう性癖を持っているのか」と問うことは、ひじょーにナンセンスな行為です。突き詰めれば「そういう性癖だから」というトートロジーを虚空に投げ返すことしかできません。それでも、自分なりに後付けの説明/解釈をあーでもないこーでもないと考えてこねくり回すのが好きなので、少し挙げてみます。
シスヘテロ男性の「理想の女性」像としてしばしば言われるものに、"母であり妻(恋人)であり娘であるような女性" があります。男性が "ほしい" 存在である母親と妻と娘の三位一体。ひとまずフィクションのキャラクターに限りますが、私はこうした女性が苦手です。"男性にとって都合のいい女性" をそのまま都合よく所有・消費するのは、なんだか自分が舐められているような気がするのです。
私は、男性との関係によって規定される女性キャラではなく、男性などいなくとも自立的に存在して生を謳歌している女性キャラが好きです。こうした性癖は、おそらく私がNTR好きであること、三角関係の失恋描写が好きであること、そしてフェミニズム思想が好きであることとも関係しています。男性(である自分)のほうなんか見なくていいから、女性にはひとりで力強く生きていってほしい……という、これまた身勝手で気色悪い想いがあります。なので、エロゲのように恋愛する対象としても、なるべく男性(主人公)から独立した、対等に付き合える女性キャラ("ヒロイン")を好む傾向にあります。
さて、『NG恋』のメインヒロイン・美都子は、言ってみればこの「母であり妻であり娘であるような女性」そのものです。「娘」であるのはその年齢(差)から言わずもがな。いっぽうで生活能力の乏しい理の世話を焼き、その細やかな料理で偏食を矯正するなど、美都子は「母」の側面も明らかに持っています。そんな少女と「恋人」になって結婚して「妻」にする……というのが美都子√なのですから、私がまったく受け付けなかったのも仕方ありません。
ただし、誤解されないよう強調しておきたいのは、私はべつに美都子というキャラクターそのものが嫌いなわけではない、ということです。ものすごく年上で、しかも「保護者」を自称している男主人公・理と両想いで結ばれる展開が嫌いなだけです。
美都子√にたどり着くまでに分岐する別ヒロインの√において、美都子は三角関係の一角を担い、何度も何度も片想いし、嫉妬し、焼きもちをやき、そして失恋します。・・・私は「負けヒロイン」としての美都子はかなり好きです(「負けヒロイン」が総じて好きなので。)
子どもが身近な大人に抱く恋愛感情が、あくまで一方通行の実らない恋として描かれるのであれば問題ありません。しかしそれが両想いとして実ってしまうのであれば、一転して、受け入れられなくなる。私のそういう性癖の構造を、このゲームをやる過程でありありと確認しました。
チラと言及しましたが、理と美都子が、単に「大人」と「子ども」、成年者と未成年者の歳の差カップルであれば、ここまで強い拒否反応は起こさなかったように思います。いちばん受け入れがたいのは、理が自分で、美都子の「保護者」≒親になると宣言して始まった関係なのに、その保護者が被保護者である美都子と恋人になってしまう点です。それは他の誰でもない美都子への最大の裏切り行為であり、凌辱行為ではないのか、と思います。
被保護者が自分をものすごく愛してきた程度でコロッとその気持ちを受け入れて自分も同じ愛を返してしまうのなら、そんな人間にははじめから人の保護者になる資格などない、と思います。(まぁ、常識的/客観的に考えて、本当に理には最初から最後まで美都子の保護者たる資格はないんですが……)
「保護する/される」という非対称な権力関係の上に恋愛関係を築こうとしても、それは決して対等なものにはなり得ません。同様の理由で、私は教師と生徒が結ばれるタイプの話も受け付けません。(両想いの純愛和姦がダメなだけで、悪いこととしてちゃんと自覚的にやっている凌辱モノならむしろOKです。性癖です)
そして、美都子√の何より嫌いな点として、こうして理と美都子の恋愛がいかに「NG」かを語れば語るほどに、とうの2人は、そんなこと言われなくても分かってますよ、「世界でいちばんNGな恋」ですよこれが、と言わんばかりに開き直ってドヤ顔をしてくるようなトーンが終始貫かれているところを挙げなければなりません。
私がこうして「常識的」な反応を示せば示すほどに、ふたりの「世界でいちばんNGな恋」は背徳的に盛り上がりを見せて、その冠するところがますます引き立ち完成されていく……かのような。私のこういう拒絶反応もシナリオに織り込み済みだというような、「世間」から後ろ指を指されるほどに、閉塞的な禁断の恋の魅力が確立していく自己陶酔的な構造が本当に嫌でした。
私は、エロゲでよくある「閉塞的な二者関係のロマンス」が基本的に嫌いです。ふたりだけの逃避行とか、無理心中とか、世界を滅ぼすとか、そうやって「世間」と自分たちを対置して、閉じられたふたりだけの世界に耽溺していく関係に素直に酔える年齢ではなくなってしまいました。(いや、これは決して年齢だけの問題ではありませんが、私にも、浅野いにお『おやすみプンプン』を全身全霊で受け止めながら、深く感情移入しながら読めた時期があったのです……)
そして、私が丸戸史明さんのエロゲを好きな理由もここにあります。『パルフェ』がもっとも分かりやすいですが、丸戸シナリオではしばしば、「閉塞的な二者関係のロマンス」に対するアンチテーゼのような、開かれた共同体を志向する物語が描かれます。『WA2』でいうところの、かずさ√と雪菜√の対比もいい例です。(既プレイの方なら、私がどちらの√を好きか分かるはずです。) 『この青空に約束を─』のつぐみ寮もその共同体の一例ですし、何より本作の主な舞台となる「テラスハウス陽の坂」だって、丸戸的な「開かれた共同体」の一種です。
だからこそ、私は美都子√の「最終話」での、アパートの住人たちですら認めることのできない「世界でいちばんNGな恋」……という筋書きが我慢なりませんでした。そして直後の「スペシャル」でそれをひっくり返して、やっぱりそれでもテラスハウス陽の坂の "みんな" は美都子と理の恋を応援してくれた……!という大団円を取って付けたことにも呆れてしまいました。閉塞的なふたりのロマンス≒「世界でいちばんNGな恋」をやりたいのか、開かれた共同体のドラマ≒「世界でいちばんOKな恋」をやりたいのか、極めてどっちつかずでした。二兎を追う者は一兎をも得ず、の見事な実演だと思いました。(だからこそ、これら2つを同時にやるのではなく、2人のキャラクターそれぞれの計2つのルートに分けて展開した『WHITE ALBUM2』は大傑作になったのだとも思いました。)
……さて、美都子√がいかに自分に合わなかったのか、は十分に語れたので、ここからは "美都子√なんて無かった" ことにして、それ以外のキャラクターやシナリオの感想を述べます。
・夏夜
まず夏夜さんは、とても好きでした。男を全力でヒモにしようとしてくる痴女な同僚とか……最高か?? あとシンプルに見た目(キャラデザ)がこのゲームでいちばん好きでした。黒髪ショート最高!! 本当に33歳だったら最高を天元突破していたのですが、嘘でとてもかなしかったです(かなしかったです)。
ただ、理と付き合う前の夏夜さんのほうが、付き合い始めたあとの夏夜さんよりも良かったです。無事に恋人になってからは、理へのデレと甘やかしがさらに加速していき、いくらなんでも理に甘すぎないか?惚れすぎてないか?と、やや冷めてしまいました。もっと男の都合通りにならない、面倒くさい "ヒロイン" のほうが好きなので。
したがって夏夜√は、嫉妬や失恋に苦悩する夏夜と美都子という2人の女性がともに、大好きな理のことをなんやかんやで赦してしまうため、三角関係モノとしては茶番感が拭えずに終わってしまいました。ただし、本作をシリアスな三角関係の恋愛劇ではなく、あくまで「ホームコメディ」だと見なすのであれば、よく出来た茶番として普通に楽しめました。
・男三人衆
これは夏夜√に限らない、この物語全般に関する感想なのですが、ご隠居・八須永くん・熊崎さん──という「ホームコメディ(長屋モノ)」の賑やかし要員である男3人衆の存在は素晴らしかったです。『こんにゃく』のつぐみ寮が男主人公以外は全員(攻略対象の)女性で完全なハーレムだったのと比べて、テラスハウス陽の坂は、彼ら3人がずっと一緒に住んでいることによって男主人公のハーレム空間にはなっておらず、うれしい。(私はハーレムものが嫌いです。)
理と "ヒロイン" がアパートの一室で、なにやら良い感じの会話をしているときに、うっすい壁を隔てた隣の部屋からこいつらが盗み聴きをしていたり、酒盛りをしていたり、ふつーに会話に割り込んで茶々を入れてきたりするのが……これぞ丸戸シナリオの追求する開かれた共同体だ!と思えて大好きでした。閉塞的な二者関係のロマンスに風穴を開ける「茶々」こそ、エロゲでホームコメディをやるうえでもっとも大切なことだと思いました。
また、例えば夏夜√で失恋した美都子が泣くシーンがありますが、そのとき美都子と一緒にいるのがご隠居(おじいさん)なのがめちゃくちゃ好きです。三角関係ラブコメにおいて、失恋した "ヒロイン" が涙を見せるシーンはその物語のひとつの見せ場であり、実際そこから構想を膨らませた人気ラノベ・アニメに『負けヒロインが多すぎる!』があります(応募時の原題は『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』)。
『負けイン』は、その「負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラ」を男主人公としてハーレム構造を成立させる話だったので私は苦手でしたが、『NG恋』では、ハーレム主の「男主人公」ではなくて、あくまで賑やかし要員の「モブキャラ」のおじいさんにその役目を振っているところが素晴らしい。けっして男主人公・理だけの独壇場ではないのです。理と美都子の「歳の差」という本作の根幹の主題すらも、ご隠居と美都子の、それこそ祖父と孫くらいの歳の差の前では馬鹿馬鹿しくなるほど。こうして鮮やかに主題を相対化しながらも、丸戸的ホームコメディへと物語を開いていく名シーンだったと思います。こうした働きをさせているから、男3人衆の住人らがこのエロゲにいてくれてよかった、と心から思えるのです。
・姫緒
次に姫緒√ですが、いちばん面白かったです。ここまで完成度の高い個別シナリオはあんまり読んだことがない……と感動してしまうほど。
そもそも姫緒さんは序盤(共通パート)での印象はもっとも薄く、興味が持てない、どうでもいいキャラだったのですが、理の会社の取締役代理に就任して、理の上司(パートナー)として一緒に働き始めてからの魅力の上がり方といったら凄まじいものでした。立場は上だけど、社会人としての実務能力は完全に下であるという倒錯的な関係のなかで、姫緒の素直さとひたむきさ、善性、そして美都子への愛がよく描かれていました。
・・・そう、私は姫緒を、理(男主人公)が「攻略」して恋愛するための「ヒロイン」というよりも、美都子のことが恋愛として好きな同性愛者のキャラクターだと見なしています。(のちに理と恋人になるというのなら、両性愛者といってもいいです。) これは、考察というよりは信仰に近い解釈です。「そうであってほしい」し「そうであると十分に読める」し「そうではないと否定し切れる要素はどこにもない」と思っています。
私じしんは今のところヘテロセクシュアルであり、フィクションの好みもヘテロ中心主義なところがあります。一般に「エロゲ」と呼ばれる、主にシスヘテロ男性を対象として、作中でヘテロ恋愛(とヘテロセックス)を扱う成人向けノベルゲームを好んでいるのも、私がヘテロ中心主義者だからです。
しかしその一方で、私はそんなヘテロ主義的な「エロゲ」のなかに含まれる、同性愛などのクィアな要素がとても好きです。はじめっから同性愛前提の「百合ゲー」とかはそんなに好きではなく、ヘテロ中心主義な場のなかに潜在し胚胎し、その場に支配的なヘテロ・イデオロギーに綻びを生じさせるような「百合」が好きなのです。ヘテロのなかに咲く百合が好き。
ゆえに、私は「ヘテロ百合」の三角関係がとても好きです。ヘテロ百合とは、その名の通り「ヘテロ」な関係と「百合」的な関係がもつれ合うタイプの三角関係のことで、私が勝手に作った造語です。大きく分けると
①「女→男←女」
②「女→女→男」
の2種類があると考えられています(私のなかで)。
例えば、先ほどの夏夜√は、男である理を、夏夜と美都子という2人の女が取り合う構図なので、パターン①のヘテロ百合に当てはまります。「それは単なるヘテロな三角関係では?」と思われるでしょうけれど、このタイプの三角関係において、同じ男を好きな2人の女同士の愛憎渦巻く複雑な関係に「百合」を見出す場合──私はこれを見出すのが誰よりも得意です──「ヘテロ百合」と呼称したくなるのです。(もうお分かりの通り、私は「百合」を、狭義の同性愛・レズビアン関係に限らずに、女同士の(何らかの意味で) "良い" 関係のことを指す単語として用いています。)
そして、この姫緒√はパターン②のヘテロ百合だと見なせるのです。「姫緒→美都子→理」という構図です。(正確には姫緒は美都子だけでなく理のことも好きな両性愛者なので「バイヘテロ百合」ですが……)
そもそも、三角関係モノのエロゲとして、異なるヒロインの個別シナリオでこうして立て続けに、異なるタイプのヘテロ百合を描いてくれる時点で私のテンションはMAXなのですが、さらに「姫緒→美都子→理」の三角関係には私の好きな要素が詰まっています。
ヘテロも百合もいったん脇に置いたうえで、私はフィクションにおける「幼馴染」関係がめちゃくちゃ好きだと言えます。ヘテロ主義者なので、ヘテロ幼馴染はとうぜん大好物ですが、幼馴染百合も好きです。ゆえに私は、姫緒と美都子の関係が「幼馴染百合」としてめちゃくちゃ好きです。
美都子が幼い頃から隣の豪邸に住んでいた、優しくしてくれるお姉さんであり信頼できる友達である姫緒。美都子→姫緒の感情はあくまで親愛とか友情に留まるものとして描写されていますが、そのうえで、それらが(異性間の)「恋愛」に劣るものだと一笑に付されてはおらず、美都子の姫緒への思慕や信頼感情はつとめて大きなものとして扱われます。
そして、対する姫緒の美都子への大きな愛情は、同性愛と呼んでまったく差し支えないものです(本当はこういう留保の付いた言い方すらしないで、それは「同性愛」であり「恋愛」感情であると "自然" に書くべきでしょう)。
そんな、相互に深い愛はあるけれど、恋愛としては片想いの「幼馴染百合」に、われらがヘテロエロゲの男主人公・理があとから割り込んでくることで、このヘテロ百合は成立します。百合のあいだに挟まる男は……最高!!!(私の理想は「百合のあいだに男が割り込んだうえで最終的にその男を無視してイチャイチャしてくれ」です。)
ヘテロエロゲのなかの「百合」からしか得られない栄養がある。そう思います。あたり一面の百合畑じゃだめなんです。泥沼(ヘテロ/三角関係)の中に咲く百合でなければ。
姫緒√の話に戻りますが、この「理が姫緒と恋愛関係になる」シナリオは、そもそもが姫緒の美都子(トコ)への巨大な恋愛感情によって駆動しています。「トコちゃん」のことが大好きで、不幸になってほしくないし、誰にも取られたくないと思っている姫緒は、トコに急接近して「保護者」だのと自称して、あろうことかトコから惚れられている理を排除しようとします。そのために、父親の意向に従って、理の会社の外部取締役に収まり、理を自身の秘書に付けて監視し、美都子から遠ざけようとする。それが結果的に、姫緒と理の仲を深めることとなり、あろうことか姫緒は「トコちゃん」から嫉妬され、そして最終的にはトコを苦しませて失恋させることになってしまう。とんだ茶番劇な展開ですが、ヘテロ百合三角関係として、こんなにおいしいプロットはありません。
特に良かったのは、姫緒が美都子と隣同士の布団で寝ながら語らうスチルのシーン。ふたりは、同じ男を好きになった異性愛のライバルであると同時に、しかしそれよりもずっと前から、互いに大切な幼馴染であり、「姉妹」のような関係であり、そして友だちでした。そんなふたりの関係の機微が細やかに美しく切なく描かれているのがこの場面です。理への「片想い」と姫緒への親愛に悩む美都子と、美都子への「片想い」に悩む姫緒のふたりともが、相手を思いやりながら傷ついていく……嗚呼……… 美都子にとって姫緒は「友達」だから、理にしてもらっているように保護者(代理)として金銭面での援助を受けたくない、というくだりは、それを聴いた姫緒の嬉しさと悔しさを想像するだけで胸にくる。また、美都子の「大切な人」として最初に名前が挙がるのが姫緒で、最後に名前が挙がる(最後まで挙げずに秘匿される)のが理である、というくだりもまた、姫緒のなかに歓びを生じさせながらも、実質的に美都子が姫緒を振っている場面として胸に迫ります。
そういうわけで、「姫緒√」が好きだったワケは、理と姫緒の関係が良かったから以前に、姫緒と美都子の関係が刺さったからです。本作がヘテロエロゲである以上、さすがに姫緒と美都子が結ばれたりエッチしたりする展開はないだろうな~~でもあったら最ッ高だな~~と夢見ていたのですが、なんと美都子√クリア後に解放される姫緒√の「おまけシナリオ」として「世界でいちばん3P(えっち)な恋」があることが発覚し、昇天しました。
前述の通り私は男キャラが複数の女キャラに愛される(ことが甘々に肯定される)ハーレムが苦手です。しかし、この3Pは、あくまで姫緒が理への想いと同じくらい大切な美都子への想いを諦めずに、「三人」で幸せになろうとして辿り着いたものだったため、受け入れられました。あいだに挟まっている男(理)は正直どうでもよく、彼を都合の良い蝶番の装置として "利用" することで、幼馴染百合が成就する百合Hシーンとして楽しみました。まさに「百合のあいだに男が割り込んだうえで最終的にその男を無視してイチャイチャする」という理想がほぼ実現していました。幼馴染好きとしても、三角関係好きとしても、ヘテロ百合好きとしても、マジで最高の結末。まぁその通りに夢オチで終わったような気もしますが、私の中では夢オチではなく確定した未来を「回想」しているだけのシーンなので姫緒と美都子が幸せならOKです。
それから、姫緒と美都子と理のヘテロ百合……とかを脇に置いても、姫緒√終盤で描かれる、姫緒の父・澤嶋順平との対決ストーリーがまた単純にめちゃくちゃ良く出来ていて感動しました。大企業の社長の娘であり、その父の影響と反発から、金遣いが荒くボランティアに執心するお嬢様、という姫緒のキャラクターが、こうして昇華されるのか……と惚れ惚れしました。最終的には、澤嶋順平の人生を肯定し救済するような着地を見せて、真の "ヒロイン" はこの強面の中年のおっさんだったのか……と笑いながら拍手しました。美都子の母・穂香が何年も前に結んでいた契約書のせいでテラスハウス陽の坂が再び売られてしまう──という危機発覚から、「真相」が二転三転して重層的に明らかになっていくシナリオがエンターテイメントとしてお見事でした。
・麻実
まず、エロゲにおいて、男主人公の「元妻」キャラが登場するのを見たのが今作で初めてだったので、めちゃくちゃ衝撃的でした。そもそもエロゲの男主人公(その多くが学生)が既婚者であり、さらには離婚している、という設定だけでも攻めているのに、その結婚/離婚相手の「元配偶者」を堂々と攻略対象ヒロインとして登場させて、分岐式の長編シナリオを書き上げるのは並大抵のことではありません。
アニメ『であいもん』や、『心が叫びたがってるんだ。』など、私は男主人公の元カノががっつり出てくる物語が大好きです。「元カノ」でもかなり珍しいのに、「元妻」はほんとうに、なかなかいません。最近のアニメでは『オーバーテイク!』くらいでしょうか。(知ってる人いたら教えて下さい)
これは私が「幼馴染」関係にあるキャラが好きなこととも関連していますが、私は物語開始時点ですでに長年連れ添っている関係が大好きです。読者(プレイヤー)である私にはアクセスできない過去・歴史があることで、そのキャラクターたちの厚みが増すように感じられます。
したがって、麻実が、理や別の人の前で垣間見せる、過去を現在まで引きずりながら湿っぽくて重い執着心や葛藤がとても好ましかったです。もちろん理の側が麻実に対して引きずっている感情の描写もよくて、理と麻実がふたりで会話している場面は、それこそ熟年夫婦のような、互いに理解し合っている間柄なのがすぐに分かる「大人」の仲で、読んでいるだけでグッときました。
離婚の理由もまた幾つかの要因が重なり合い絡み合った複雑なものでしたが、麻実の抱える「秘密」を知らなかった/知らされなかった理が、それを知ってしまい愕然とするくだりなんかは、実に丸戸シナリオで良かったです。『パルフェ』とかで見たやつ!! 理と美都子の(疑似)親子関係を主軸とする話のなかで、最終的に美都子と一騎打ちになる元妻ヒロイン・麻実に「子ども」絡みのこうした設定を配置するのはとても理に適っており、物語のデザインが上手いなぁと感心しました。
麻実に求婚するモブの男性教師の激ヤバミソジニー発言にはびっくりしましたが、「不快」なキャラには必ず作中で制裁を与えてほしいとは思わないので、大きな減点対象にはなりませんでした。(むしろ、形骸的な「悪役」を登場させて、そいつを男主人公らが「倒す」ことで読者の溜飲を下げようとしたり、男主人公らの株を上げようとするプロットのほうが、私は苦手です。物語が薄っぺらく感じるので)
・理
29歳という、エロゲの男主人公としてはかなり高めな年齢設定→〇結婚&離婚経験アリ、という設定→◎
ただ、丸戸作品の男主人公にありがちなワーカホリック設定はあんまり好きではありません。社会人として、会社員として、オレはこんなに「熱心」で「有能」なんだぜ……と見せつけるような怒涛の理ageお仕事描写には辟易しました。本質的に、なろう系・俺TUEEE系だと思います。「俺を追放したパーティの連中が、あとから悔やんでいてざまぁwww いくら後悔してももう遅い……」みたいな追放系の展開を大真面目にやっているので、かなり白けた目線で見ていました。
会社に魂を売り渡した過酷な労働・サービス残業・会社泊まり込みなどを素朴に「仕事頑張ってるから良いこと」として描いているのには、なるほど2007年発売という時代の隔たりを感じました。2020年代ならまず、こうしたトーンでの描写はされないでしょう。
もちろん、理の「激務」行為がつねに全肯定されるわけではなく、「家庭」や「恋愛」といったプライベートな人間関係の課題に向き合うことを避けて、そこから目を逸らして逃げるように仕事に邁進している理が作中で糾弾されてはいるので、上手いなぁとは思います。でも、夏夜さんが理の「しごでき」な側面を見て惚れたり、姫緒が理に新人教育を施されながら絆されていったりしていることは間違いなく、いくら「ダメ」な風に描いていたからといっても、けっきょくワーホリ的な有能さで物語を動かしていることは否めないため、気色悪さは残りました。
幼少期の家庭環境・両親との仲が良くなかった設定は、『WA2』の北原春希に通ずるところも感じ、ワーホリ面とともに、丸戸の男主人公キャラの典型なのだなぁと感じ入りました。
理はひょんなことから出会った美都子を、その気の毒な境遇から救いたいからと、彼女の「保護者」になろうとします。理じしんの家庭環境や現在の境遇(失職)を考えれば、典型的なメサイアコンプレックスがそのまんま好都合に成就するシナリオに他ならず、この物語の大前提からしてかなり受け入れがたいところはあります。職を失い生きる意味も失って放浪している成人男性が、ふと流れ着いた「宿」で、自分の生活の面倒を見てくれる「寮母さん」であり、自分に生きる意味を与えてくれる「娘」でもあるような存在に出会う──なんとも気色悪い話です。美都子ちゃんを守る守るというけれど、お前のしていることは、単に自分を救うために目の前の不幸な少女を利用しているに過ぎない、それは彼女への救済どころか暴力である、と思いながら読んでいました。こうした理のエゴイスティックな点も例によって作中でいくらか言及されますが、それもまた例によって、開き直って肯定されていくので残念でした。
*
というわけで「ものすごく好きなところも、ものすごく嫌いなところも、どっちもあった」作品でした。
全体の面白さ・好みとしては、『この青空に約束を──』よりは確実に上で、『パルフェ』に比べると一段劣るかな、といった位置付けです。『WHITE ALBUM2』の前身として(勝手に)いろいろ解釈できる作品ではあったので、これをやることで『WA2』の理解も深まった気がします。
HERMIT制作の丸戸エロゲでは他に『ままらぶ』もやってみたいです。ただ、いまは丸戸節の文章と物語にじゃっかん食傷気味なので、しばらくは別の作品で中和したいです・・・ 読み易いんだけどクセがかなり強い文体ではあるので。
【プレイ中のメモ】
・プロローグ
UI、システムがけっこう使いやすいテキストウィンドウ透過率100%にしてもテキストが読み易くて素晴らしい。ただ、セーブ/ロードボタン用のバーが消えないのだけが残念バックログ画面に移行したら再生中のボイスまで止まるのもちょっと違和感
冒頭からめちゃくちゃ丸戸節 撞着語法とか、「哀しい」を表現するために「喜怒哀楽」の他の3つだけを挙げて察しさせるのとか……男主人公にCVがある!!!28歳 芳村理(おさむ) 一年がかりで全てを失った?陽坂(ひのさか)穂香さん スナックで働く 名義は「みやこ」
東萩守駅から徒歩10分 「テラスハウス陽の坂」出会って三か月間で三度会って、穂香が管理するアパートへ訪ねていく理 出会って5回目で告白ってことか。
一人称視点での花束のCGが丁寧189cm 理デカっ この子は144cm
立ち絵がまばたきしてる~~ この機能のあるノベルゲーあんまやったことないので驚く
えっ!? もう付き合ってたの!?「ママ」!?お~ Live2Dみたく立ち絵がヌルっと動く ハピネスモーションってこれかぁ陽坂 美都子さん
ここでOP! えっ!? この子がメインヒロインなの!? てか穂香さんいた? まさか攻略対象じゃないのか……相変わらず丸戸さんはシナリオの導入・引きがめちゃくちゃ上手いなぁ 乗せられちゃうよ
第1話
第1話「45センチメートルの友情」
うわ~~~www 穂香さんマジか…… 三か月前の雪のあの日に彼女と「運命の出会い」をしていたのは自分(理)ではなかった。スナックに来ていた別の男(ヘッドハンティングされそうになっている優秀な会社員?)だった。彼と一緒に行方をくらませるため、若い娘を置いて、それどころか大家の仕事を押し付けて、夜逃げ………
マジでブラフだったんだな、最初のあのスチル/シーンは。エロゲの典型へのメタ、アンチテーゼだ。男主人公が運命の出会いをしたと感じた女性には「別の男」がいた。つまり、「運命の出会い」をする主体はエロゲの男主人公だけではない、ということ。女性側も別の人物と運命の出会いをする主体たり得る、ということ。それを、こんな風なひどく大人げない迷惑千万で無責任な夜逃げとして描くところに、よくあるエロゲの「運命の出会い」からの閉塞的な二者関係のロマンスそのものへのカウンターを見る。すごい……!
なにが凄いって、NTRとかBSSとかでも(厳密には)ない、ということだ。「別の男」と理が穂香に出会ったのはまったく同じ時、同じ場所だったのだから。ふたりは同列。ようするにその男は理(エロゲ主人公)の鏡像のような存在で、しかし自分は "そちら側" にはなれなかったのだ、というショックが彼を襲う。社会的地位のスペックが正反対なのも鏡像だからだ。
でもそっか~ 穂香さんがあの夜に理に優しく声をかけてきてくれたのは、別の男と「運命の出会い」をしてテンション上がっていて、普段なら見向きもしないようなどうでもいい他人にまで優しくしたくなる気分だったからか…… ほんとすごい展開だよ初っ端から。メインヒロイン然とした「運命の女性」をすぐあとでこうして徹底的に俗物化するのだから。穂香を俗化するのと同時に、勝手に彼女に運命を見出していた理までをも思いきり俗化するところがいい。丸戸史明やりやがったな~~~~!!
なるほどなぁ…… こうしてまず男主人公を滑稽で哀れな風にしておいて「世界一不幸だ」と落ち込ませておいてから、より哀れな境遇にある「ヒロイン」の存在に思い至らせる……… 完璧な展開28は「二十代半ば」では……ないだろ(自分にも貫通ダメージ)
僕だけが悪かったって、僕は信じてるけど、この子の信じる『自分の落ち度』を否定することもないなって、そんなふうに、思うから。
そう!! これこれ!!!! こういう、キャラがそれぞれの信念を尊重し合う心境を丁寧に描いてくれるから丸戸シナリオが好きなんだよ!(告白)お米が嫌い!? すごい設定だな。まぁそういう人もいるか
お~ テキストに表示されてない、続きの文章までボイスで喋りつづける演出だ!! ログでも読めない。落語みたいなてか理以外にもアパートの男性住人いるんだな。こういうのはふつー男ひとりが相場だろうに。『めぞん一刻』とか……年配男性の上坂さん、仕事中にスカート覗きしてたとか……えぇ…… 中学まで「和食」を食べたことがなかったと。そりゃあ米を嫌いにもなるかぁ てか小学校の給食とか無かったのか理の両親は不仲で、家政婦を雇っていた。
いきなり麻雀はじまってて草 演出凝ってるなぁ~~~~ HERMITすごい会社ぐるみの不正を一身に背負って解雇されたと。ヒロイックな。それもまたすぐに「自己満足」だと相対化される。!? 天才役者で色んな人物の声を使い分けられるサブキャラか……濃いなぁ 画面も音響もノベルゲームならではの演出を大盤振る舞いしている。これDSで麻雀やってんのか 時代だな~~こいつスクワットしてたのかよほんとコメディを描くのが上手すぎる。いつの間にか理めっちゃ負けてて草八須永(やすなが)文太郎、上坂喜兵衛、熊崎吉則理は岐阜出身穂香さんはこのアパートで多くの住人の男に惚れられて、色々あって引っ越されていた、と。そりゃそうだよなぁ「長屋モノ」なのは『この青空に約束を─』に引き続きだが、他の男たちもいる点が異なる。てか、美都子以外のヒロインはアパートの住人ではないのか? 外で交流する?
固定資産税 土地評価額 いろいろと大変だ でもこういう設定から「社会」を感じられる美都子(みとこ)って読むの!? みつこだとばかり……3年生って高3?中3? いやまぁ18歳以上だから「学園」生なのだろうけど……
「僕は…ふられたなんて信じてないよ」(中略)「僕は、あのひとに救ってもらったんだ」
うわ~~ ほんと対話や説得パートがうまいなぁ粉々に打ち砕かれた「運命の出会い」を、ここで別の人のために、再び「運命の出会い」として肯定しなおす。
「大人」であることの責任 こうして説得しておいて、これからこの子と恋愛するってホントですか!? ヤバいな……シナリオ自ら退路を断ってるじゃん。「世界でいちばんNG(ダメ)な恋」ってそういうこと? もっと意味を重ねてきそう
お~~ これで第1話おわりかな。丸戸シナリオとして予定調和だけど、やっぱりいいですねぇ。お米を食べられない理を「からかう」ことが、「友達」になろうという彼の申し出への返答だったと。彼ともっと一緒にいたいというメッセージだったと。……丸戸さんのテキスト読んでるとこっちまで影響されてそれっぽい文体になってしまうな。
美都子ちゃんかわいいじゃないですか。年下キャラはあんまり好みじゃないけど、丸戸さんの描くそれは嫌いになれない。小春然り、明日香しかり、宮穂しかり……。テラスハウス陽の坂に、他のヒロイン達も入居してくるのだろうか。
第2話
理も八橋(やつばし)大学出身……『パルフェ』の仁らと同じか 丸戸時空が出来上がっている再就活の練習に付き合ってアドバイスしてくれる歳下学生ヒロイン………
あっ! 2人目のヒロイン出てきた。先生だったのか 香野(こうの)先生 教師と教え子の両方と付き合うやつ~穂香さんが勤めていたスナックは「カトレア」。パルフェとは繫がりない?
お~ 会社の同僚ヒロイン! 麻理さん
えっ!? また同じOP!? これまさか毎話やるのか? TVアニメみたいに。
第2話「汝の隣人と同僚と担任を愛せよ」各ヒロインの設定が分かりやすいサブタイだ……
「揚げ物以外の和食」全般が食べれないの? すごいな出勤前にネクタイを結んでくれるとか、新婚みたいなことしてる
澤嶋 姫緒(ひめお)さん 澤嶋不動産の会長令嬢でお隣さん カリフォルニア帰りの大学生?美都子とは幼馴染っぽい 「トコちゃん」て呼び名かわいいテラスハウス陽の坂を解体して土地を貰おうとしている? つぐみ寮みたいなハナシなのか愛知出身らしいけど、岐阜と愛知って仲悪いの? 美都子が理に惹かれていることを姫緒はすぐに見抜いた
事務の女性は天城 夏夜(あまぎ かや) サバサバした性格っぽい夏夜さんがようやく「おさむ」と呼んでくれたので理の読み方が確定した。
うわ~~もう選択肢かぁ。。 これは夏夜√に行くか否かを左右するのかなぁ どうしよう
>それじゃ、お言葉に甘えて
シャンゼリヤ(サイゼリヤ) 偏食すぎて飲み会の店すら選ばなきゃいけないの難儀だなぁ しかもリゾット系を相手が食べるのもNGって…… え、姫緒がアメリカ留学してたの嘘? 名古屋帰り? 変なグルメ土産もそういうことかこの会社ヤバいな もぬけの殻? 幽霊会社?君を……扶養させてくれないか やたらと謝っている文体から理が代筆していると美都子にバレるツヨシ君…… 美都子ちゃんやっぱり学校でもモテるんだね
えええええええっ!?!?!? 元妻!?!? そんなヒロインありかよ…………
まずエロゲで結婚/離婚経験のある男主人公が珍しいのに、その離婚相手が攻略対象とかどうなってるんだよ・・・・・・最高!!!!!!!!!!!!
「元カノ」ヒロインがめちゃくちゃ好きなんだけど、元配偶者はその上を行くかもしれない。社会人主人公サイコー!!大学生同士で付き合っていて、卒業後24歳で結婚したのが四年前。2年間の結婚生活ののちに離婚……と。同い年なのかな香野 麻美(あさみ) パルフェの恵麻姉さんのように、色々とこじれている年齢高めのヒロインには「麻」を付けるのか。麻理さんもだし……
第3話
第3話「部屋(うち)においでん」
草 出来過ぎたご都合主義を「漫画みたいな展開」という風習に対するマジレス 確かにうっすら思ってるけど!熊さんは筋トレ好きのオタクなんだな。「とあるレーティングのパソコンゲーム」=エロゲ「リストラさん」→「バツイチ」
「ただ、嫌悪感があるだけ」 ←ヒロインに言ってほしい台詞No.1
でも、離婚したってだけで、詳しい事情を何も知らずに、一方的に理に嫌悪感を抱いて、香野先生のほうは「あんな綺麗な奥さん」なのに、と気の毒に思うこと自体が香野さんに失礼だし、女性差別的だ。「奥さん」をトロフィーか何かだと思ってる? 夫婦の非対称性が前提とされている感じがこわい。
まぁ実際、麻実さんは卒業して結婚後は専業主婦で、離婚後に慌てて教員に就職したらしいけど。ここらへんは現代(20年代)の価値観とはまったく違うな。2007年かぁ……
不倫ならまだしも、ふつうに離婚して2年経ってから別の女性に熱を上げることの何が悪いんだ。まーあくまで母親を狙われた学生の娘・美都子の主観的な想いとして「嫌悪感」を抱いてしまう、という話だから、個人の感じ方は自由かな……と思うけど。
バツイチなのを隠していたのも……そんなに悪いことかなぁ。当事者としてはかなり親しい付き合いの人にしかカミングアウトしない人も多いのでは?離婚経験って「教育上、非常によろしくない過去」なの?w まぁ担任教師がその離婚相手というのは美都子的にキツイのは分かるが。
>どうしてあの土地を狙うんですか?
なんなのこの岐阜vs名古屋ネタは背景モブの募金活動ボイスの主張が強い しかもクリックしたら(多分)理が多額の募金してるしww 細かいネタ演出だなぁ美都子とクラスメイトのモブ男女同士でまーた三角関係が発生している…… 剛志くんと真鶴ちゃん
丸戸作品の男主人公特有のワーカホリック描写 残業してたらヒロインと2人きりになって距離縮めるやつ~~! まぁ現状は昼間っから2人きりだけど……
夏夜さんいいなぁ 今のところいちばん好き 麻実さんは元妻という属性が良すぎて期待大だけど、純粋にキャラデザとか性格だけなら夏夜さんが好きだなぁ
いや、麻実さんのキャラが想像と違うな。笑い上戸? 空気の読めない楽天家?あっ、離婚理由そうなの!? 不仲とかではなく、麻実が教師になるために。女は仕事と家庭のどちらかしか取れないという前提、時代やなぁ
倫子さんが「親友」として美都子に重い感情を抱いてるの、丸戸作品の友達キャラだなぁ~ってなる。剛志くんも真鶴さんも良い賑やかし要因だ~理と麻実の、言葉にせずとも理解し合ってる雰囲気の会話がたまらない。
>僕が彼女の保護者になる
麻実「理も、ちゃんと次の恋をしてるんだなって、ホッとしたの」
よすぎる理、まだまだ麻実のことめちゃくちゃ大好きじゃん そして麻実も……エロゲで、序盤からヒロインが男主人公に惚れてるのあんま好きじゃないけど、元妻ヒロインならその点、ものすごく説得力がある! 離婚理由も就職したかったからだし、仕事に馴れてきて、結婚生活と両立できそうとなれば麻実のなかで理とよりを戻すのを考えるのも納得できる。
理、仕事に関して有能すぎる ひとりで会社を再建してしまうんじゃないかえっ、理は給料貰えないの!? 労基大丈夫か? 試用期間・研修中とはいえ雇用した社員ではあるわけだし、退職金はまだしも、働いた分の賃金は出してもらわないと。
麻実が一方的に出ていって結婚生活が破綻したのだと知り、これまで理にしてきた言動を反省する美都子。でもまぁ、大人同士、夫婦の問題なんだし、あんまり理を「可哀想」と同情は出来ないな…… そのあとの「不運」はマジで麻実のせいじゃないし。てかそもそも「不運」でもないし。お人よしで自己犠牲に殉じただけだろう。
えーっ……理なんだかすごいことやってるぞ…… 倒産する会社(まだ働いてひと月くらいしか経ってない)の取引先に、同業他社を紹介して引き継いでいく作業…… もはや資本主義下での労働というより、義理人情・仁義の世界のルールで動いている
どこまでも「自己満足」を貫き通すんだよなぁ丸戸作品のキャラは。自分のそれが自己満足でしかないことをよ~く分かったうえでそれに殉じる。自己満足できることが何より重要。そのせいで苦しむ。
夏夜さんめっちゃグイグイくるやん……好き…………
毎日あなたの顔を見ないと不安になる、と直接言っちゃう美都子ちゃんかわいい
こんなの反則やろ
あっ すき・・・・・・
「そっか。あたしは33」
ええええええ~~~~~~っ!?!? まじか~~~~!!!!?!!! 夏夜さん33!?!?よっしゃああああああああ めちゃくちゃガッツポーズして叫んでしまった、モニターの前で。歳上だ~~~ 嬉しすぎる。優勝した。え、麻実さんが理と同年代だとしたら、夏夜さんがいちばん先輩のヒロインってこと?? 最高。神。ありがとう。
えええーーーーーーー・・・・・・・・・ 21かよ………… 完全に転がされてしまった。はぁ~~~~~ーーーー 萎える~~~~~~ぬか喜びさせやがって~~~~~~
【スチル自主規制】ええっ!?!? いいんですか!? その……見え…… えっ、これエロゲ??(エロゲ。)
初任給を期待して皆が待っている賑やかな「家」に帰るのが理は億劫で、夏夜さんと……ワンナイトするのか?「リストラさんがリストラされちゃったよ~」 それが言いたかっただけだろ~
これまだ夏夜√に入ってはいないのかな。今のところ姫緒が蚊帳の外だな。好きになれそうにない。年齢でいえば夏夜とどちらが上なのか
・暫定コメント
めっちゃ楽しんでます。シナリオの思い通りに踊らされている。穂香が攻略対象じゃなかったのとか、美都子が穂香の娘だったのとか、麻美が理の元妻だったのとか、「えぇ~~っ!?」と驚愕するキャラ設定が多くて……。文句はただ一つ……今からでも、夏夜さんがマジで33だったことにしないか?
・第4話
第4話「修復の熱いグラタン」
夏夜さん宅で朝チュン ……やったのかやってないのか、それが問題だ!?!?!? 裸をまったく恥ずかしがっていない……美都子ちゃんはもう完全に理に絆されている。親心みたいなものを抱いているうおおおお 夏夜さんは何なの? 痴女なの?? エロゲヒロインなの??男主人公がいろいろあってヒロインの家に上がり込んでヒモになるやつ、すごい既視感がある。丸戸作品の男主人公ってだいだいクソ真面目ワーカホリックだから、その頑張りの糸がプツンと切れちゃうと一気に引きこもり状態に転じ易いんだよな。夏夜√に入っているのかいないのか、それが問題だ。
理は昭和53年生まれ? 1978年だから、たしかに2007年には29歳だ。あぁ、姫緒が美都子に、理が滞在している夏夜の家の住所を教えたのね。うお~ 夏夜と美都子がバチバチにやり合っている。でも美都子さんは(本当は)未成年だから、ひとりで深夜外出してるのとか、大家代理をやってるのとか、ふつーに良くないんだよな……夏夜さんが正論……
>美都子ちゃん落ち着いて夏夜√っぽいほうを選んだあぁ^~~ヒモになる^~~~
うおおおおおおおおおおお いっけぇええええええええ5月31日が誕生日いやはや…… やっぱ丸戸さんってラブ・コメディの天才作家だと思うわ・・・ ほんと面白い
別の女になびいた理に怒り、彼に袖にされた者同士、美都子は一転して麻実先生にものすごく打ち解ける。てか、今更ながら、このゲームって↑のような、立ち絵以外にキャラの顔だけのコマを用いることもあるんだな。例えば今の場面なら、三人称カメラっぽくしたいのか? ファミレスでふたりが話しているのを傍からこっそり聞いている、的な。というか、男主人公がいないシーンではこの顔コマ演出が使われているのかな。
先生に流れ弾当たってて草 大丈夫? 息してる?
すごい。教師と教え子が、同じ男の元カノ同士みたいな会話(元カレの愚痴大会)してる……
なんやねんこいつら……!! けっきょく互いに元カレを忘れられてないやつ
ホントに穂香さんは男と名古屋にいるのか? 姫緒の嘘か。でも名古屋を「地方」と言ってるので関東圏、東京かなぁ。
若旦那(理)を許してやってくれと説得する上坂さん(落語のお爺さん)。理が夏夜のもとからテラスハウス陽の坂に帰ってこないのは、美都子がどうでもいいからではなく、むしろ美都子の保護者としての責任を感じているからこそである、と。それはそうなんだけど、客観的に考えたら、まじで詭弁というか、理に反論のしようがない。気持ちの問題ではなく実際にしている行動の次元では論外。でも美都子はそんな理の「気持ち」に絆されるんだよなぁ。まぁそもそも理が美都子の保護者の代わりになる時点でおかしいんだけど。。
なんだかなぁ…… 理が美都子の正式な「保護者」になったことは一度もないし、なりようがないよね? だから、ここで理が言ってる「保護者」というのは正式なそれではなく、もっと観念的なものだ。「保護者と被保護者」という名前で、自分と美都子の関係を規定しようとしている。しかし実際には、美都子は自分を気にかけてくれる理に惚れて、理もまた美都子を愛している。これが美都子√では全面的に恋愛関係となるのだろうけれど、今のところ私はまったくそれを受け入れられそうにない。。 「親」って、「保護者」って、そういうものじゃないだろ、と。
丸戸シナリオのことだから、恋愛関係になっても閉塞的でプライベートな方向にのみ行くのではなく、おそらくあるていど社会的に責任を果たした上での恋愛を描くのだろう。それでも自分はかなり受け入れられないと思う。やっぱり何の後腐れもない夏夜さんが最高なんだよ。夏夜さんにしないか?理。 元配偶者√も楽しみだけど。
お~ここはちゃんと認めるんだ。それはそう。こういう「常識」をしっかりキャラに自覚させて言及させた上で、それでも「我」を通す……というお決まりの作劇美都子と理が誕生日同じだった。でしょうねプレゼントは万年筆
美都子が理に惚れてるのって「母性本能」をくすぐられてるからなの? 違うでしょ。お世話してあげたくなるくらいに危なっかしいダメ人間だけど、まっすぐに他人のために頑張れる人だからでは? 美都子の手作りグラタン。理の食レポだけでもめっちゃ美味しそう
いやキモいって!! 欲望駄々洩れだって!! 駄々洩れさせるための自覚的なチョイスなんだろうけど!!!理の両親は、理が大学生のときに離婚したのか。で、大学生のときから付き合っている麻実と、理は卒業後に結婚し、2年後に離婚する……と。
自分が理にプレッシャーをかけていたせいだと認めて謝る→(理に否定されて)むしろ自分のせいであるほうが嬉しい、と言う→でも、これからも期待=プレッシャーをかけると宣言する……くぅ~~~ この何段階もの展開、これぞ丸戸節!! ほんとこういうキャラの動かし方うまいんだよなぁ…… 単なる表面的な「台詞回し」の巧さじゃなくて、そのキャラの内面をどんどん深掘っていくような、キャラの葛藤や揺れ動きや覚悟といった感情のダイナミズムがそのまま現れているような、台詞の畳み掛け。
そういうことか。グラタン風にしてお米を忍ばせて理に食わせていたから、密かに喜んでいたと。美都子んドリアww それが言いたかっただけやろ~~~!
理の「お米が苦手」設定について
理のお米が苦手設定って、なにか彼のキャラクター性や物語やテーマ上ものすごい重要なものなのか? ここまで読んだ限りでは……彼の幼い頃からの家庭環境の機能不全の象徴であり、だからこそ反動として「親」や「家族」というものに人並み以上の理想を抱いており、美都子の理想の「保護者」たることに執着している彼のキャラクター性の根源であり象徴……ではあるか。普通に掘り下げられたわ。
ここで美都子に「胃袋を掴まれた」ことが、すなわち彼の「家庭」に対するトラウマの緩和を意味し、そして彼女との親子関係(保護者と被保護者の関係)の確立を象徴しているってことかぁ。
つまり、理と美都子は、互いに互いの「面倒をみる」ような、互いが互いの「保護者」であるような、互恵関係であり共依存関係みたいなものを志向しているのか。
決して理が完全に立派な保護者として美都子を世話するのではなく、逆に理が美都子の「母性」に甘えまくるのでもなく、そのどちらもが部分的に実現され、部分的に実現されないような、ある意味で対等な関係。
めっちゃ良いようにも思えるけど、しかし冷静になって考えてみれば、客観的/社会的には理と美都子には大人と子どもという明確な非対称性があり、それを、このようにあたかも対称であるかのように尊く描くのは、やっぱり全肯定はできないなぁ。
大人が泣かないのは、立て直すのが早いんじゃなくて、最初から涙を見せないから。一度泣いたら、後は子供と何ら変わることなんてない。
これ名言かも。でも、なるほど、ここで要するに「大人」と「子供」の同質性・対等性・対称性を主張しているわけね。いやまぁ、涙に関しては同意したいけどなぁ~~………… その主張が、ふたりの社会生活の全面に成り立つとは言えないだろう。
いっとき意気投合していた麻実先生と美都子の関係は、美都子が理と仲直りした(より仲良くなった)ことで再びバチバチに…… ほんとこいつらは何やってるんだ教え子と教師の分際で。
えぇ…… 姫緒さんは「根は良いヤツ」で、テラスハウス陽の坂をどうこうしようとかいう意図もなく、純粋に美都子のためを思って画策していたの!? でも、悪徳企業の社長令嬢であるという立場(?)ゆえに、その善性をなんとか悪どい風に見せかけている……と。すげぇ意味わかんない、コメディチックな設定だな。よーするに、美都子だけには優しく接していて騙していたのではなく、逆に、それ以外の理や男たち3人衆やらに悪役っぽく接していたのが騙していたってこと? すげぇな、おもろい。
でも、本当に美都子を援助したかったら、まず母親である穂香を探し出して、親の責任放棄すんなと詰めればいいのでは? 穂香を見つけ出すことは本当にまだ無理なのか。
えっ!? えええええぇぇぇ~~~~~~っ!??!!!?!? 夏夜さんこっちに引っ越してくんの!?
やっぱり各ヒロインがだんだん入居してくる展開なのか。どんどん大所帯になる? 夏夜√に入ってはないよね? おそらくここはまだ共通√で、共通のうちに各ヒロインと割かし深く交流する(今回なら一時的に夏夜さんのヒモになる)ことで、「メインヒロイン」である美都子との関係に亀裂が入り、なんやかんやで頑張って関係を修復して絆を深め、そのヒロイン(今回なら夏夜さん)がテラスハウス陽の坂の仲間に加わる……ってこと? さすがにあと2回、麻実先生と姫緒に関してまんま同じことを繰り返すとは思えないけど、麻実さんが引っ越してくるのはこうなると普通にありそうだな。姫緒はお隣さんなのに引っ越してくるのかなぁ。そうなると、女4人と男4人の共同生活になる…… なるほど、バランスは取れている。そのための男3人衆だったのかあいつら。。
共通√がまだしばらく続きそう。でも、ほんとドタバタコメディとしてしっかり面白いから凄いわ。それに加えてヒロインの魅力、ヒロインと男主人公との関係の物語の魅力も見事に出ており、隙が無い。名作でしかない。
第5話
5話「尽くしんぼう」
一か月後、6月の梅雨明け、美都子が以前やっていた弁当屋のバイトを理は始めていた。美都子の叔父(穂香の弟)だと嘘をついて。えっ、テラスハウス陽の坂って5号室までしかないの? じゃあ麻美さんや姫緒は入居してこない? それとも、実はすでに夏夜√に入ってて、√に入ったヒロインが引っ越してくるのかな。夏夜の皮肉ややり口は美都子より何枚も上手。>パンをいただく
美都子ちゃんの夏服かわいい ネクタイみたいなのお洒落エロゲ製作会社に就職して無茶な仕事を振られまくる理。夢オチかよ!夏夜さんは痴女ってことでいいのかな
ただ、背伸びするのをやめただけ
麻美先生…… 理のこと諦めたのか街頭募金に100万ツッコむヤベー奴、姫緒さん。「エセお嬢様」キャラはよくいるけど、「エセ悪徳お嬢様を装っている善良なお嬢様」キャラはそこそこ珍しい。
夏夜「あたしじゃ…勃たない?」
エロゲヒロインみたいなこと言ってるこのひとあぁ、ふつーに理も夏夜の自分への好意には気付いてるのね。鈍感系じゃなかった、そこは。
選択肢キターーーー! いくぞおおお>真剣に考えてますにしても、これで夏夜√に入ったら美都子との関係はどうなるのだろう。「保護者」をやりつつ、恋愛関係にはならず、そちらは夏夜さんとやる……と。美都子にとってはかなり生殺しというか拷問のような状況になるなそれは。もしかして美都子さんって他3人の√ごとにそういう目に遭って計3回失恋するの? どこの小木曾さんですか?シーン入るのはっや。夏夜さんはこういうとこド直球でサクサク進むから気持ちがいいですねえぇ~~しないんかーい。美都子ちゃんが脳裏をよぎって……。
麻実と理のツーカーの仲の雰囲気ほんと好き ウザったらしいくらいに互いを理解している仲。テラスハウス陽の坂って平屋なんだ。そりゃそうか。
え~計画倒産?だったのか。あらかじめダミーの新会社を立ち上げておいた。しかし理が取引先に新しいところを紹介しまくってしまったのが裏目に出て、理は恨まれている……。法律よく分かんないけど、これどっちが悪いんだ? どっちも?
えぇ…… 夏夜と美都子がふたりして、元勤務先の社長(夏夜の叔父)に熱いお茶をかけて追い返した。理を悪く言うのが許せなくて。……いやまぁ確かに社長は酷いんだけど、そこまでするかなぁ、しかも、理当人でなく、理を好きな2人が。好きだから、なんだろうなぁ。「そこまでする」ほど「好き」だというのを描くためなんだろうなぁ。
あ~これ、徐々に美都子も夏夜の理への想いを認めていくかんじか。じゃあやっぱり夏夜√には入ってるな。夏夜=「リストラ二号」はダブルミーニング。「リストラさんの二番目の女」。一番は保護対象の美都子。
理「はぁ…夏夜さんって、もしかして、M?」夏夜「その素養はあるね」美都子「え…?」夏夜「何しろ『美都子ちゃん優先ルール』のせいでいっつも理くんに虐げられてて、ゾクゾクしてるくらいだし」
わろた
理が再々就職を最初に伝えにいったのが自分ではなく元妻の麻実先生だったことにショックを受け、麻実に嫉妬し、理に焼きもちを焼くふたり…… すごい、互いが互いを嫉妬しまくっている。すべてのヒロインにこういう嫉妬の機会を与える。丸戸だなぁ
第6話
いきなり場面が飛んだけど、次の話数に行った?
なんだこの美人!?え、ご隠居(上坂さん)の妻亡くなってるの? てか結婚してたんだ。そういうのばっかりやなこのゲーム7月に入ったのかな
立ち絵もいいな~~理が新たに就職した道浜商事は、初めの勤め先と同じように会社ぐるみで経理詐称をしており、理はそれを見逃せなかった……
第6話「女心と嵐の夜と」
美都子「保護者を心配するのは被保護者の義務だもん」
そんな義務はありません
うおおおおおいくぞおおおおおおお>膝枕…してください下呂温泉って岐阜なんだ
おっ OPにあった、美都子と夏夜ふたりで銭湯に入ってるシーンだ 湯上りするほどの我慢比べつくづく、こういうヒロイン同士のバチバチにして分かり合った会話劇を書くのほんと上手いわ
夏夜「『交際』はどうだか知らないけど、『援助』は…理くんマジだよ?」
「誰うま」な台詞回しを次から次へとしてくる。ムカつくほどに。
夏夜「その代わりでいいからさぁ… 理くんに甘えられる方は、あたしに譲ってくれないかなぁ?」
夏夜さんはとにかく理を甘やかしたい/甘えてほしい。でもそれは美都子ちゃんも内心同じ。
丸戸作品の男主人公特有の、クソ有能ヒロイック・ワーカホリック会社員描写…… しかも、初めのうちは内部不正を暴こうとして厄介者扱いされるが、しばらくして救世主になるという典型的な俺TUEEE展開。
課長「君のようにどこでもやって行ける人間とは違うんだ…」
この「平凡な」課長の台詞はかなり芯を突いている。エロゲの男主人公ってようは「強者」なんだよな、神話の英雄。リストラされた有能社員の貴種流離譚
有明(ビッグサイト)が近いってことはやっぱり東京都内なのか?ここは。ご隠居は長崎へ妻の墓参り 岐阜とか名古屋とか長崎とか、地方の地名はやけに具体的なのに、テラスハウス陽の坂がある東萩守ってのは架空の地名なんだよなぁ。モデルはどこだろう、東京に詳しくないから分からん
もう8月か。夏夜さんが浴衣着てたのが7月で、そこからまた飛んだのか何度も何度も「今年は台風が多い」伏線を貼っている。
夏夜「…大家さんって理くんにとってなんなんだろうね? お母さんなのか、彼女なのか、はたまた娘なのか」
そりゃあ、エロゲヒロインなんて母であり彼女であり娘であるのがとーぜんの理想でしょう。美都子の造形はまさにこの三位一体キメラの典型だ
「東京駅方面」という言葉が出た。都内なのはほぼ確定か熊崎さんコミケ3日目はサークル参加なんだ。……なんのジャンル?エロゲ?
理、課長とめっちゃ仲良くなってて草けっきょく常務と専務だけが悪者で追い出せばいいのか。甘っちょろい話やな
さすがにドヤ顔貴種流離譚すぎて歯がゆい。何かをかきむしりたくなる名古屋で関空使うの? セントレアは? 2005年だから出来たばかりではあるか。
この道浜商事の「クーデター」エピソードって、夏夜√特有なのか、それとも共通の話なのかが気になる。正直夏夜さんとはほぼ独立しているので共通エピソードっぽいが、だとするとこれを何度も読ませられるハメになり、そこまでの話ではないだろ、と思う。
オラ、ワクワクしてきたぞ
おお…… 計画失敗するんだ。商事業界のブラックリストへ入れられもした。そんなのあるの? とことんヒロイックだ。「不幸」だなんだとしゃらくさい。まぁ台風のこういう多面的な使い方は見事だと思うけど。
きたああああ まぁ普通に考えて、嵐のなか1人であの長屋にいる美都子を選びたいとは思うけど…… ここは夏夜√から行かせてくれ。>夏夜の携帯
ヒロイックなワーホリ男主人公が「挫折」してヒロインの胸で泣く展開、丸戸シナリオで何度読めばいいんだでもそれは、プライベートな「恋愛」と並行してパブリックな「仕事」を描いているからこその十八番である。決して「社会」を手放さないこと。社会を志向して、そこで自己実現を目指して、でも挫折して、反動として反-社会……ヒロインとの逃避的な恋愛に閉じこもる。……あれ?こうしてまとめると、やっぱりこれは反-社会的なエロゲの典型じゃないか。いや、丸戸シナリオはここから再び社会へと開いていく筈だ。その起爆剤となるのが……三角関係??
勝 利 宣 言うおおおいきなりラブホ!!「ごめん…ひとりにしちゃって」 わろた
うひょお~~~~
うわぁ……こんな状況でも美都子に配慮するのか夏夜さんは。本当は、「美都子が第一の理」に配慮しているわけだけど。
理「なんで、僕なんかに… おかしいですよ夏夜さん」夏夜「誰もがそう思ってくれることが理想なんだけどね。あたし一人が、おかしいってさ」
この返しえっぐい………… これぞ丸戸ヒロイン………… そもそも「なんで僕なんかに……」とヒロインの好意を認めた上でウジウジ自己卑下する男主人公だってめちゃくちゃ丸戸史明だ。すばらしい対話
夏夜「でも実際には、理くんは大家さんに慕われてる。結婚するほど愛し合った人だっている。…自分が思うより、よっぽどいい男なんだよ」
「お前の周りの世界は…お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」 (パルフェ)じゃん。
信念のあるヒロイン
夏夜「君は自分がダメだと思ってれば、それでいい。そしてあたしは、そんな君を好きでいれば、それでいい」
うわあ…… 本当に「信念」があるヒロインを描くなぁこの人は…… こちら(男主人公)に従順なんじゃなくて、こちらをねじ伏せるほどに、すべて呑み込むほどに芯が強く、我が強く、自分勝手な人間。だから好きなんだよなぁ……
これも確かに男(主人公)にとって「都合の良い」動きに過ぎないといえばそうなんだろうけれど、でも、わたしはこれを単に「都合が良いヒロイン」とは呼びたくないし、思えない……… たしかに男に都合が良いのかもしれないけれど、すべてをそうして男視点で測ることがそもそもアンフェアであり女性差別的である。なによりヒロイン当人にとって「都合が良い」のだということ。彼女自身がそれを望んでいること。自分の意志で、自分勝手に、主体的に、男主人公を愛するヒロイン。丸戸キャラ以外だと『穢翼のユースティア』のエリスとかがまさにそう。
うおっ! ワロタ いきなりそれかい。いつ脱いだの? もう脱いでたの? 理はバスローブだからそこに直でいけるんだE-moteでヌルヌル動いてるのエロいより笑える 『虜ノ鎖 The Motion』とか、抜きゲーではまぁまぁ良いんだけど……
ああ、そういう…… 「挫折」=不能状態から回復させるための「慰安」行為ってことね…… というか、そのための挫折展開でもあるのね……… ヒロインに「奉仕」してもらうために、まず男主人公のペニスを不能にする=仕事で挫折を味わわせる。っていうか、Hシーンに入ってから理の台詞にCVが無くなってる!! でた~この不文律。これを破るエロゲをやってみたい
ヒロインの「奉仕」に「反応してあげられない」というHシーン。これ、要はヒロインの片想い/失恋描写と同じなんだな。健気なヒロインの想いが叶わぬさまを見て可哀想に思うためのそれ。そんなヒロインを気の毒に思いながら可愛がる=所有するためのそれ。
夏夜「今は、心も体も冷たいから、そう思うんだよ。まずは体をあっためて、ついでに心もあったまろ?」
名言っぽいのきたこんな行為中にまで早く美都子ちゃんの元へ連れ帰ろうとしてるの健気すぎて。。 夏夜さんすげぇな…… どんだけ理に惚れているんだよ。
お~ まじで「変化」してきた。これはエロゲでしか描けないロマンス/ドラマだなぁ…… 「身体は正直」なのは男(主人公)も一緒。身体がまず「温まる」ことで、精神的な挫折からも復活する。そりゃあ夏夜さんも嬉しいだろうなぁえっっっっっろ・・・・ 開いた口がとても良いここから「本番」に入るが、眠いのでまた明日~~お疲れ~~~
再開。行為中もずっと芝居がかった誰うまな台詞言いまくっててちょっとわろける
夏夜さんのこの、弱っている理を独り占めして受け止めてあげたい庇護欲はどこから来るものなんだ。美都子や麻実との「差別化」を図ろうとしてなのか、それとも彼女個人の気質なのか。まだ夏夜のバックグラウンドがほぼ明かされていないので何とも言えない。三角関係オタク的には前者だったほうがアツい。
というか、自らを「愛人(セフレ)」枠だと勝手に規定しているように、どこか卑下しているところがあるのか。恋のライバルに嫉妬しまくる片想いヒロイン感を、両想いになったあとも醸し出すやつ。
E-moteでキャラだけでなくその下のベッドの布までぐわんぐわん動くのに笑ってしまう。いや、確かに上に乗ってるものが動けば乗せてる布だって動くし、そういう意味ではリアルなんだけど…… やっぱりE-mote自体がなくていいな。
事の最中にでも隙あらば理が結婚経験者であることを持ち出してひとりで傷ついている夏夜さん。
第7話
第7話「いけない下剋上」お~ここで次話に飛ぶんだ。え、じゃあけっきょく嵐の日にひとりきりだった美都子ちゃんはどうなったんだ。。
今更ながら、理が仕事をクビになって就活が上手くいかずに「リストラさん」などとネタにしていること自体が、転職や非正規雇用が当たり前になった現代では考えにくく、時代を感じる。エロゲ全盛期であったと同時に、日本社会がまだここまで崩壊していなかった時代の話……。。
理の解雇から二週間後、夏夜さんは再就職先を決め、ふたりは理のバイト後に逢引きする仲になっていた。美都子や他のみんなにはまだ恋人関係をばらしていないのか。ぜったいバレてるぞ
夏夜「あたしは自分を大事にしないから… だから、代わりに理くんが大事にしてね?」
丸戸史明が書いたような台詞しかいわないなこのヒロイン。……丸戸史明が書いたんだけど
夏の夜、公園での青姦。虫すごそう(小並感え~、夏夜さんまた叔父さんの会社に就職したんだ。熱いお茶ぶっかけたのによう絶縁されなかったな。……これ、理がまたここの会社に就職すれば今度こそ万事解決では? (あと、どうしても叔父さんが夏夜さんのエロ同人誌の竿役に思えてしまう。ごめん)
9月1日、姫緒が言っていた通り、三丸不動産グループに特捜部のガサ入れがされたが、理が勤めていた道浜商事は難を逃れた。えぇ~まさか、理が自分が切られることも見越して「案5」を作っていたのか。自分を追放したパーティが壊滅するざまぁ系展開ではなく、自分を追放したパーティまでをも救済する、真にヒロイックな俺TUEEE系展開だ。
いっぽう美都子は(さいきん一度も出てきてないが)いつの間にか進学することにしたようで、保護者(自称)である理が麻実先生と、美都子の進路について話し合う。これやっぱり、個別√に入ってからも、美都子のメインストーリーは並列で進んでいて、共通パートが部分的に差し挟まれている構成なのかな。姫緒の出身である秋泉大付属……ってあれ? 高校? じゃあ美都子はまだ中学生なの!? 高校生じゃないの?
麻実「そうね、このケーキは、わたしの罪滅ぼしの証だと思えば?」理「罪だなんて、そんなこと思ってないから」麻実「そりゃそうよぉ。喩えに決まってるでしょ。もう二年以上も前のことだし、そんな長い間引きずられても困ります」
草 理まだ麻実に離婚されたこと引きずってるのか……マジでまだ(ギリ)理との関係バレてないんだな夏夜さん。隠すのが上手い
くぅ~~っ! 清々しいほどのなろう/ざまぁ系展開!! 俺を解雇したことを古巣がじわじわと後悔し始めている(ことを本人はまだ知らない。)えぇ…… 夏夜は理の仕事ができるところに惚れてるわけ? ……いや、自己犠牲的に献身してちゃんと信頼を勝ち取っている人の良さをあらためて見せつけられて惚れ直したってところか。小数の二進数表記? 考えたことなかった。てか二進数って高校数学だったっけ? やっぱり大学入試なのか?
「先生とPTAとして」っておかしくない? PTAは保護者(と先生の)組織そのものの名称だろう。「先生と保護者として」のはず
夏夜「日陰の花はね、陽の光はいらないんだけどね…」理「え…」夏夜「でもね、お水は欲しいの。あたしを濡らして欲しいの…」
これは名言キスマーク? 噛み痕? ちょっとわろた夏夜さんは何に嫉妬しているんだ。理が家庭教師をしていた美都子に? でもそんなの前からやってるよね
あーやっぱり美都子に嫉妬しているっぽいな。理と深い仲になればなるほど、理にとっての美都子という存在の大きさがスルーできなくなっていく。てかマジで美都子は何も気付いてないんだ。そのことで夏夜は余計に、嫉妬している自分を責める……と。三角関係ですでに(隠れて)付き合えている側がいろいろと葛藤し自己嫌悪する展開。ホワルバ2とかで死ぬほど見たやつ!!
あートコちゃん全然気付いてました~~節穴~~~
夏夜「気にくわない…」美都子「え…え?」夏夜「何でもわかってるって態度してて、その実何もわかってない、あんたがさぁ」
夏夜「ごめぇん理くん… あたし、実は…もう限界だったみたい」
夏夜は、自分の理への想いを認めようとせず必死に取り繕っている美都子が「気にくわない」。どうせならもっとバチバチにやりあったほうがマシだと。今の、自分と付き合いながらも美都子にも保護者としてしっかり時間を割いている理を見せつけられる生殺し状態のほうがよっぽどキツイ、と。
うーむ…… 丸戸史明らしい二周目の三角関係、ってかんじだが、流石に夏夜さん大人げなさすぎやしないか? 美都子の(自称)保護者として面倒見るのは大事だし、それは恋人として嫉妬するとかじゃなくて受け入れるべきだろう。
大人と子供と三角関係
……でもまぁよーするに、美都子が自分の「子供として」の理との保護者関係と、「大人として」の理への恋心との折り合いに悩んでいるように、夏夜もまた、美都子を「大人として」=恋のライバルとして認識すべきか、それとも「子供として」=恋人の大事な被-保護者として理解すべきか、図りかねているのだろう。
正真正銘の「大人」である夏夜は、理に恋していて、理の恋人である、という1つのアイデンティティだけを有しているためにある意味で安定しているが、「子供」と「大人」のどちらの側面も持っている美都子は、その二面性に彼女自身も夏夜も当惑して葛藤している。この意味で、やはりこの物語の「主役(メイン)」は美都子なのだろう。
理も夏夜も「大人」だから、大人同士の恋はそういう点では分かりやすくスッキリしているが、明確に「子供」でもある美都子というキャラが三角関係に参入していることで、「これは恋"ではない"」という言い訳が使えてしまう。それゆえに、単純な恋のライバル関係(三角関係)にはならず、より面倒くさい様相を呈している。
「世界でいちばんNGな恋」とはなるほど、そういうことで(も)あるのか。自分でそれを恋だと認められない恋(=NG恋)が中心となって廻る物語。
最終話
最終話「日向に咲いた日陰草」あっ、「最終話」を冠するんだ。分かりやすくて良いね。おそらく、このあと夏夜と美都子と理の三角関係を整理して、それぞれが一応納得できる落としどころを見つけたうえで、理は美都子の保護者として彼女の進学まで面倒を見切って、そのうえで夏夜と幸せになる……んでしょ?どーせ。
じぶんでお湯の蛇口調節できる銭湯ってあるんだな
理「なんで…そんな風に思っちゃうんです? こんな、男としてどころか、人としてすら駄目な僕に」
理の自己評価が低すぎて、理の他者評価(ヒロイン達から)が高すぎて、流石にうざ~~こいつら、といっしゅん思ってしまった。丸戸史明のこういう三角関係シナリオを楽しめなかったらこれから自分はどうやって生きていけばいいんだ・・・
「友達」だったの? 理と美都子って。
夏夜さん、理を諦めてはいないのリアルでいいね
喜兵衛「二号さんに本妻の面倒を見させますかこの御仁は… ここまでくると甲斐性がないのか豪傑なのかわかりませんねぇ」理「…すいません、茶々を入れないでいただけますか?」
いや、どう考えても男3人衆が「茶々」を入れてくれることでどうにか成り立ってる会話/ハナシなんだよな
お~、逆に理だけが出ていって、夏夜と美都子、同じ男を好きなヒロイン同士で一緒に住み続けるのか。これは……丸戸の三角関係シナリオでよくある、男主人公が蚊帳の外になってヒロイン同士の濃厚で複雑な愛憎関係が描かれるやつ!!いちばん好みなやつ!!!不俱戴天やね 『アリスとテレスのまぼろし工場』でいう五実と睦実の関係(母娘関係)
理との恋愛関係、三角関係だけを取り沙汰するのではなく、「テラスハウス陽の坂」という共同体の尊さを再確認する。これも社会に開かれた関係を志向する、つぐみ寮やファミーユと同じものだ。しかも、今回はヒロインばかりでなく、ちゃんと男連中もいるのが素晴らしい。
草 共通の敵(元妻・麻実)を設定すれば瞬時に結託するヒロインたち…… これ、どうせ麻実のポジションに夏夜や美都子が収まったとしても同じだからな。可換
おー………… まじかw すべては夏夜を美都子に謝らせてわだかまりを解くために他のみんなが仕組んだ罠だったのか
美都子『これはね…夏夜さんの分』美都子『リストラさんのこと、あんなに好きになってくれた人に、とんでもなく辛い思いをさせた罰』
こういうやつね~~ やるよね~~~ 自分のライバルはいちばんの理解者でもあるから、ライバル想いにもなれる。だって好きな人の好みが同じなんだから。
なんだかすっごく「丸く収まった」ぞ…… ちょうど理の貯金が尽きて家賃が払えなくなったから、という言い訳とか、見事に収支が合っている。「ホームコメディ」だなあ…… 丸戸史明が描いてきたのって、突き詰めればすべてそれなのかもしれない。『めぞん一刻』
でも、夏夜にこんな意趣返しをした程度で美都子はすべてを赦せるのか? 好きな人が、別の女性と同じ部屋で暮らしているさまを同じ屋根の下で見せつけられ続ける暮らしに耐えられるのか?
理にとって美都子が「いちばん大事な女の子」であることは変わりない。恋人よりも養育者を取る。大人として、保護者として、当たり前だよなぁ
理の庇護欲と出生主義
でも、理がここまで美都子の保護者たることに入れ込むのは、理自身の挫折と自暴自棄の反動として、じぶんの人生を、じぶんではない、じぶんよりもまだずっと若い人の人生のために捧げられたら、どうしようもないじぶんが生きる理由になるんじゃないか……的な(無意識の)思考によるものな気がして、それはそれでけっこう不健康というか危ういよなぁと思う。
そういう自己犠牲と他者奉仕はけっきょく自暴自棄と変わっていないし、それでいて同時に、自分が生きるために赤の他人を勝手に「利用」して手段化・道具化しているとも言えるから。
……でも、それって突き詰めれば、一般的に、親が子供を作る根源的な理由(出生主義)と同じなんだよな。「大人」が、自分より若い/幼い人間(=子供)を、自分のこれからの人生を生きるモチベーションの推進として、つくりだす行為。子育てという "生きがい" 。出生行為とは原理的にエゴイスティックなものである。なぜならそこに子どもの意志はどうしたって介在しえないから。
こうして、恋愛(恋人)よりも養育(子ども)を優先した理は、社会的にいい「大人」であると同時に、「いい大人」が一般に有する出生主義的な暴力性・傲慢さ・グロテスクさも併せて獲得しているといえよう。
嗚呼…… またつまらぬ出生主義を語ってしまった……(反出生主義者の石川五ェ門)
理にとって美都子は「いちばん大事なひと」、夏夜は「いちばん必要なひと」。「どっちが上」かは「比べることがおかしい」。詭弁か正論か。
美都子を「愛娘」に、夏夜を「奥さん」に、そして自分を「愛娘にかまけて奥さんを相手にしない旦那さん」に喩える理。ほ~ら、やっぱり『まぼろし工場』の五実と睦実じゃないか!! やはり三角関係の本質は親子関係なんだ!!! 丸戸史明が三角関係の恋愛と「ホームコメディ」を同時に描き続ける理由を完全に理解してしまったかもしれない…… そうか、丸戸史明って岡田麿里だったんだな!(?)
美都子「あたしと、そういうことしたいって思ったことある?」
理「あるわけないだろう? 美都子ちゃんは、僕が守るべき人だから。僕は、美都子ちゃんを幸せにしたくて頑張ってるんだから」
大 人 の 対 応真の「負けヒロイン」は、実妹ヒロインとかですらなくて、実娘ヒロインか、それとも実母ヒロインのどちらかではないか……とか考えちゃった、ふと。
俺を追放したパーティが俺に戻ってきてくれって頭を下げてるから仕方なく戻ってやった ~やっぱり俺がしたことは間違ってなかった~ 編。
ファーーーーwwww 「負けヒロイン」の失恋の涙シーンが、男主人公の前で泣くのでも、ひとりで泣くのでもなく、サブキャラのお爺さんの前で泣くのかよ!!!!wwwww 『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』の「モブキャラ」って上坂さんだったのかwwww このお爺さんこそが、本作の温水和彦だったんだな……最高じゃねぇか!!!wwww おもしろすぎる
4回目(5度目?)のHシーン。「直系1メートル」……傍系1メートルとかもあるのかな相変わらず、Hシーンのスチルはそんなに良くないな。好みの画風ではない 立ち絵はけっこう好きなんだけどなぁ
草 「美都子のもとへ(家庭教師に)向かう理を恋人として責めなじる夏夜」の泣き芝居の台本を書く八須永クン……w やっぱこいつらがいてくれてだいぶ助かっている。「閉塞的な二者関係のロマンス」でも「閉塞的な三角関係のロマンス」でもなく、もっと開かれた「ホームコメディ」になっているのだから。
ただ、こうして夏夜と美都子が「和解」してドタバタホームコメディとなったことにより、本気のドロドロ三角関係愛憎劇にはなり得なくなった。夏夜と美都子が理を巡って喧嘩するとしても、それはそういうプロレス、じゃれ合いである。それが、楽しいといえば楽しいが、三角関係厨としてはやや残念にも思う。もっとシリアスに、本気でバチバチにやり合ってほしかった。→それがWA2なのだろう……
草 ほんとコメディ書かせたら一流だな・・・
夏夜√おわり!!!……なるほど。最後はわりとサクっとハッピーに終わった。
・夏夜√感想まとめ
夏夜√の所感としては、三角関係ホームコメディとしては楽しく面白かった。が、それこそWA2やパルフェの一部√のように、男主人公じしんの罪が徹底的に糾弾される展開にはならず、けっきょく夏夜も美都子も、2人ともをそれぞれに好きな理のことを愛していて「赦す」。どいつもこいつも、とにかく理に甘い。それが、どこか茶番に見えて刺さり切らなかった大きな理由ではあると思う。「茶番」=コメディなので、やっぱりそういうものとしては非常によくまとまっている名シナリオだとは思うけれども。
夏夜さんは付き合い出しくらいまではめちゃくちゃ可愛くて魅力的で大好きなキャラクターだったが、(Hシーンのスチルが好みではなかっただけではないと信じたいが)√に入ってからはとにかく甘々ベタベタな姿を見せるため、やや好みから外れてしまった。美都子を一番に大事にする理に耐えられずに美都子に大人げない意地を張ってしまうのとか、でもなんやかんやで美都子とのことも赦してしまうのとか、色々と真面目に考え出すと納得いかないところは多い。マジで良くも悪くも「茶番」なんだよな。
ただ、つぐみ寮やファミーユからの明確な差異にして進歩として、男主人公やヒロインが暮らすテラスハウス陽の坂は「ハーレム」ではなく、理の他にも3名の男性キャラが住んで、ガッツリ最後まで登場してくる特徴があり、これは素晴らしいと思う。
ホームコメディのための単なる賑やかし要因といえばそうなんだけど、ホームが「ホーム」たり得る理由の少なくない部分は彼ら3名の存在に因っている。彼らが「茶々を入れる」からこそ、理とヒロインたちとの三角関係・恋愛痴話がしっかり「ホームコメディ」になる。
三角関係モノでお決まりの、失恋したヒロインがそれまで堪えていたのを決壊させて号泣するシーンが、まさかの喜兵衛さんに見守られながら、というのがめちゃくちゃ良い。そのポジションあんたかよ!!と。
決して二者関係に、三角関係に、ハーレムに「閉じない」こと。部屋の壁が薄いこと。これこそがこの物語のいちばん肝心なところではないかと、1ルートをクリアした今のところ、思う。
とはいえ、この「夏夜√」が、どこまで夏夜√に固有のものだったのか、どれだけが共通パートだったのか、現段階ではあんまり想像が付かない。そのため、以上の点はなにも夏夜√に限った話ではなく、本作のシナリオ全体に言えることかもしれない。
真面目に冷静に物語を検討していくと、それこそ「理が美都子の保護者を自称している」時点でおかしい、ということになってしまう。ので、そこは「コメディ」(=エロゲ)だからと割り切って読んでいったほうがいいのだろう。やはり、つくづく本作は周到に練られた「茶番」として読むのがいちばん良いと思う。
センターヒロインであるところの美都子√は最後に、そしていちばんハナシが重そうでこじれてそうで楽しみな元妻=麻実√もまだ置いておいて、次は姫緒√かな~~ 今のところいちばんどうでもいいヒロインではある。めっちゃチョロそう。すぐ理に惚れそう。でも具体的にどういう話になるのかはさっぱり見当がつかない。夏夜のようにテラスハウス陽の坂に入居してはこないかなぁ。。 美都子との三角関係は描かれるのか、それとも一転、描かれないのか。
※この作品のシナリオ構造上、「ふつう」の推奨されている√攻略順は、夏夜の次に姫緒→麻実ですが、分岐を間違えて姫緒√に入るのに失敗してしまい、先に麻実√から回収してしまいました。
そのため、以下のプレイ日記では、途中までは姫緒√に入る(入っている)つもりで感想メモを書いており、しかししばらくして「あれっ これ姫緒√じゃなくて麻実√じゃん!」と気付いて、仕方なくそのままシナリオを進めた次第です。姫緒シナリオの感想だけを追いたい方は、お手数ですが、「姫緒編」のあと「姫緒√」に飛んでお読みください。
・第6話
第6話の途中道浜商事をクビになった台風の日に電話をかける相手の選択肢。ここで夏夜にかけて一線を越えない場合……あれ? これ、美都子√に行ってしまうのでは?? どうしよう。
枯れかけていた僕のプライドを喚起する、『守るべき彼女』の、あるべき姿。
やっぱりそうなんだよな。理が美都子の保護者になろうとするのは根本的にはじぶんのプライド(自尊心)を再興して養育するためである。美都子その人ではなく、けっきょく自分自身を養育しているに過ぎない。
僕は、彼女の保護者だから。スキンシップをしてもいい、する必要のある、大人なんだから。
いやあ・・・きついっす・・・・ 最近では、親であっても不必要に子どものプライベートゾーンを見たり触ったりしてはいけない、という子育て上の常識が普及してきたというのに。この感じだと、おそらく自分は美都子√を、理と美都子の恋愛関係をまったく受け入れられない気がする……~1時間後~
僕の方はと言えば、そろそろ、ただ保護欲だけで抱いているのは、ちょっとばかりか生理的に苦しくなってくる頃合いで。
いやいやキモいキモい……
理「だからその… ちゃんと真面目に考えて、怒ってほしいんだ。いつもみたいに、引っぱたいてくれても構わない」
「実家のお母さんに会いに行く」という嘘を、あろうことか母に見捨てられた美都子に対してついてしまったことを謝り、「怒ってほしい」という理。こういうところだよなぁ。自罰感情が転じて、他者にまで自分を罰することを要求する独りよがりさ。これもまた傲慢なんだよな。けっきょく自分のなかのプライドと納得しか考えていない自分勝手さ。実に丸戸史明キャラらしいんだけど、これは駄目だろう。こんな理を素直に受け入れることはできない。
1人でいるときに母(穂香)を罵ってしまったことに罪の意識を抱える美都子。いや、それは罪じゃなくて真っ当な反応だろ! ここは理のモノローグに完全に同意。……それをちゃんと口に出して美都子に言えよ! 彼女の感情と行動を肯定してやれよ! 自称「保護者」だったらよぉ!! なのに、また話を自分が美都子に罰してもらうほうに戻してしまう……はぁ~~~ほんっとお前ってやつは……。
美都子「実はさっき、カナヅチで打っちゃってて…」
お~~ この展開はうまい。理の身勝手な要求通りに、美都子が理にビンタという「罰を与える」も、「痛い」のは理ではなく美都子のほうだった。(カナヅチで手を怪我していたから) 理の、美都子じしんのことは何も考えていない自分勝手な自罰感情の傲慢さと暴力性を鮮やかに示しているといえよう。
「リストラさん」→「理くん」 理がクビになったことを告げても、美都子はさほど動揺も心配もしない。この嵐の一夜で、理と美都子の仲は一層深まり、彼女の理への信頼も跳ね上がったため。
ゆえに美都子は「進学したい」と告げる。自分のため以上に、理のために。理のしょうもない「プライド」のために、美都子は自分の人生を決めようとしている。作中でこうしてそのプライドの愚かしさが自己言及されながらも、それが否定も相対化もされずに、「ヒロイン」から認められて甘やかされる。
たしかに美都子が進学の意志を固めるのは彼女の現在と将来にとって良いことだけれど、それすらもこうして究極的には「理のため」という動機に吸収されていくのが、とてもグロテスクというか、可哀想というか…… 理と美都子のカンケー、認められなすぎる。
これで夏夜は美都子に負けたことを認めて、理を諦める、のか……?? このまま美都子√に行くのか、それとも夏夜BAD ENDとかに行くのだろうか。
姫緒編
第7話
第7話「愛と憎しみの再々就職」台風の夜以来グッと仲睦まじくなった美都子と理の仲を監視/引き裂くために、姫緒が無理やりテラスハウス陽の坂の美都子の部屋に転がり込んでくる。彼女のお付きの男・佐々木は男3人衆と酒盛りで仲良くなっている。
まさかこっから姫緒√ではないよね? どうなるんだ、読めない。
ネットで使い勝手が良さそうな台詞
そういや夏夜さんはすでに転がり込んでいたな。住人がどんどん増えるあ~そうか、美都子を(男の魔の手から)守りたい姫緒にとって、理を狙って夏夜がテラスハウス陽の坂に引っ越してきたのは歓迎すべきことなのか。だからこそ、夏夜が美都子に対する敗北を認めて理を諦めてしまったことに姫緒は憤る、と。っていうか、夏夜と姫緒の絡みがおそらく初めてだから新鮮だな。現時点ではさすがに姫緒は理に惚れていないだろうから、同じ男を好きなライバル同士というわけでもなく、このふたりの妙な間合いがおもしろい。
あれ? 姫緒の目的である、美都子から理を引き離すいちばん良い方法があるじゃないか。姫緒が理を奪えばいい。その代わり、そうすると彼女と美都子の関係がかな~り複雑で険悪なことになるだろうけど…… 姫緒√はこんな感じかなぁ。たのしみ
熊崎さんの自室初めて登場した。すごいな 各作品の元ネタが分からん「案5」って道浜商事が三丸不動産との癒着を切って澤嶋不動産の傘下に入ることだったんだ。・・・これ姫緒√っぽいな?!
おもしろい選択肢
>作りたてでとっても美味しそうなレバニラ
え、仮に、すでに現時点で姫緒が理に好意を持っているとするならば、彼女が転がり込んできたのが「理と美都子の仲を邪魔するため」なのは変わらずに、なかでもその重心が美都子(のため)ではなく理(のため)という線もあり得るのか? 「理に美都子を取られるのが嫌だから」ではなく「美都子に理を取られるのが嫌だから」と。実際はどちらもありそうだが。
いや……やっぱり美都子ラブなのかな姫緒は……。。 この庇護欲のなかにどれほど恋愛(同性愛)が含まれているのか定かではない。でも、「庇護欲と恋愛欲」の関係というのは理の美都子への感情と同じだ。なるほど、姫緒と理は、美都子への愛情という点で似た者同士でもあるのか。
今のところ、美都子を介した理と姫緒の三角関係……ってところか? 夏夜さんが完全に"蚊帳"の外になっており、さらに(「家庭」の)外側に麻実さんがいる構図・・・。
かわいい アイキャッチにも使われてるデフォルメ絵柄かわいいんだよな
河合塾の講師ネタ 岐阜名古屋ネタ
草 「子はかすがい」なんてよく言ったものだ。まさに美都子という「子」をかすがいにして、理と姫緒がまるで夫婦あるいは恋人のように親しくなっている。
「美都子のことが大事」な似た者同士で当人置いてけぼりで喧嘩をしてしまい、当人に叱られるふたり。美都子によって、強制的に理と姫緒は名前呼びに……なるほど、こうして理と姫緒の仲があれよあれよと深まることで、美都子が自分のしたことを後悔するパターンだな?
あぁ^~~いいスチル!! これで理を放り出して美都子と姫緒が結ばれる百合√あったら神
よく考えたら、姫緒と美都子って「幼馴染」なんだよな。つまり、幼馴染百合に、あとから男(主人公)が割り込んでくる話…… こうしてみるといちばん好きなやつだな。
幼馴染百合、ヘテロ百合
理が美都子の「父親」に、姫緒が美都子の「母親」にそれぞれなって、ふたりで「保護者」として彼女を養育すればいいのでは? それで結果的に理と姫緒が「両親=夫婦」として結ばれる。子はかすがいシナリオ。いいじゃん。それなら姫緒√かなり好きだと思う。てか実際すでにここまでの展開が好みだし。
うわぁ・・・・ 姫緒さん・・・・・・彼女は美都子にとって幼馴染であり「友達」であるからこそ、理のように美都子を養う立場にはなれない。本人から拒絶される。
これめっちゃ悲しいし味わい深いな・・・ まさか姫緒というキャラは、男主人公に恋して失恋するのではなく、別ヒロイン(美都子)に対して"失恋"するのか・・・ こういう三角関係のやり方あるんだ・・・・・ すごすぎる。別√では、ヘテロ男性向けエロゲとして典型的な、男主人公を2人のヒロインが取り合う三角関係をやっておいて、同じゲームで、こうして1人の「ヒロイン」を男主人公と別ヒロインが取り合う三角関係を展開する……… 三角関係モノの神、丸戸史明。
このシーンのなにが良い(哀しい)かってさぁ、はじめ自分は、美都子にとって理と姫緒が「同列」ではないワケ、保護者として理はよくて姫緒はダメな理由は、てっきり「美都子にとって理は男(異性)で、姫緒は女(同性)だから」なのかと推測していた。美都子は異性愛者であるぶん、どうしても理に対しては「恋愛」の好きも乗っかるので、それがない姫緒よりも理のほうに親愛の情を覚えているのだと。この解釈では、(同性愛者である)姫緒は異性愛主義の前に「敗北=失恋」することになる。
しかしそれは違った。美都子は、理と姫緒を、そのジェンダーによって差別化しているのではなかった。自分との付き合いの長さによって、そもそもふたりはまったく異なる枠なのだった。具体的には、姫緒は美都子にとって本当に大切な、幼い頃から親しくしている「友達」だから、理のように自分の「保護者」にはなってほしくなかったのである。
つまり、姫緒にとってみれば、自分は好きな人(美都子)の「幼馴染」であり「友達」であったがゆえに、理に敗北し、「幼馴染」からフラれてしまったということだ。「幼馴染負けヒロイン」の完璧な一例かもしれない。それも「幼馴染百合負けヒロイン」。(でもこういうパターンって割とありそうだな。『たまこまーけっと』の常盤みどりさんとか、かなり同じ構図では。ヘテロ物語の中で人知れず失恋していく幼馴染百合……)
理と美都子は、まぁ一応「大人と子ども」といえる関係だからこそ「保護者と被保護者」にもなれる。でも、姫緒と美都子の関係は「大人と子ども」ではないのだ。少なくとも美都子にとっては。年齢差の問題ではない。ふたりは、まだ姫緒だって「子ども」だった頃からの付き合いなのだ。美都子にとっては、姫緒がどんなに「大人」になったとしても、「子どもと子ども」の関係である。だからこそ、美都子は姫緒に金銭面/養育面で頼れない。幼馴染だから。
自分たちがどんなに大人になっても「子どもと子ども」の関係が根っこにあること。それが「幼馴染」のひとつの簡潔な定義といってもいい。「幼い頃から一緒にいる関係」だけなら、それこそ親子関係とかも当てはまってしまう。「子どもと子ども」の "友達" 関係を一生引きずるような間柄を幼馴染の定義とすれば、親子やきょうだいなどの家族・親族関係を除外できる。
姫緒は「女だから」「同性だから」失恋したのではない。「幼馴染」だから失恋したのだ。あなたのことを「友達」として本当に大切に思っている、という愛の言葉によってフラれたのだ。だから、ここでの姫緒の気持ちを考えると、とても哀しく、やるせなく、味わい深い。
やばい、今年度のヘテロ百合大賞は『キズナイーバー』第7話に進呈したつもりだったけど、ここにきて強力な対抗馬が現れた……… 嬉しい悲鳴 あっちは死別による三角関係(ジョイス「死せるものたち」的な)だったが、こちらは現在進行形でバチバチに三角関係をやっているからなぁ。。
女2男1のヘテロ百合にも2種類ある。女がどちらも異性愛者で、女→男←女という同じ男を取り合う恋のライバル同士の女女関係が「百合」といっていいほど魅力的であるパターン。それから、女→女→男と、片方の女が同性愛者で、異性愛者の女に恋をしていて、両想いヘテロカップルの前に失恋するパターン。
『キズナイーバー』第7話やこの『NG恋』の夏夜√なんかは前者だけど、『たまこまーけっと』やこの姫緒√は後者。映画『ソウルメイト/七月と安生』は一見すると前者だが、後者の(同性愛者とみる)解釈もおそらく可能な、両義的パターン。
姫緒「もしかしてさ… 彼に『お父さん』っていう意味を、重ねてる?」美都子「わかんない… だって、あたしの記憶に、お父さんはいないから」
え~美都子の父(穂香の夫)って美都子の出生前に亡くなってるんだ。離婚や失踪ではなく。なるほど~・・・
もしかして美都子が理をじぶんの「保護者」として何やかんやで認めてしまっているのは、彼女のなかで「父」の欠落を埋めたいという無意識がはたらいているからなのかもなぁ。。
母親には見捨てられたので、「母」には幻滅してトラウマになっている。だから「お母さんの代わり」は要らない。でも「お父さん」という理想はまだ潰えておらず、一度も現実化していないがゆえに彼女のなかでその幻想は無制限に大きくなっており、それゆえに、いきなり現れた、どこの馬の骨とも知れない無職のアラサー男性にコロッと堕ちてしまった…………。
実際の「お父さん」は背が低く小太り気味。露骨に理とは対照的にしている。
美都子「でも、家族じゃないかもしれないけど、それに近い人たちなら、きっと、他の人たちより沢山いるもん」姫緒「家族に…近い人たち」美都子「まずは姫緒さん」
うっ…… うわ~~~~~ 姫緒さん・・・・・・・・美都子の「家族に近い人たち」として、姫緒の名が最初に挙げられる。そりゃ目の前にいて本人と話している状況だから、というのもあるだろうけど、それを置いても、美都子のなかで姫緒は「いちばん」最初に挙げるべき人なのだろう。それほど大切な、人生の初めのほうから共にしている幼馴染なのだろう。
一方で、理は美都子にとって「いちばん」最後に挙げる存在である。いや、名を挙げることが(なぜか)憚られるほどに、声には出されないほどに末尾を飾る人物なのだ。
美都子にとって「家族に近い人」として "いちばん" 最初に挙がる人と、"いちばん" 最後に挙がる人。そのどちらが美都子にとってより大切な存在なのかは、比べられないのかもしれないが、ここでは不問とされている。
でも、こうして美都子と至近距離で顔を近づけて聴いている姫緒にとっては…… フラれたような、「負け」を再認識させられるような、とても残酷な語りだったに違いない。
美都子は理に「お父さん」を重ねているわけじゃあないんだよな。だって彼女のなかに「お父さん」像がないから。欠落しているがゆえに、ここで美都子は逆に、虚像の「お父さん」を現実の理に重ねている。理と出会って好きになったことで、自分のなかで虚ろだった「お父さん」への思慕が搔き立てられているといっていい。
いやぁ~……… この一連のシーン最初から読み返してるけど、マジで素晴らしいな…………
理が美都子にとって「どんな存在なのか、実はまだ、よくわかってない」と言ったすぐ後に、「お父さん」が「今でも生きてたら、きっと大好きになってたと思う」と素直な気持ちを吐露する…… こんなん、本人は無自覚だけど理が好きだと言ってるのと同じじゃないか。それをこの至近距離で聴かされる姫緒さん………… マジでつらい。この「修学旅行」のシーン、完璧だわほんと。
「女→女→男」タイプのヘテロ百合として本当に大好きなんだけど、これは「エロゲ」なので、そして姫緒さんは(たぶん)このゲームの「攻略対象」の「ヒロイン」なので、姫緒が理を好きになって付き合う展開がこれから待ち受けているのだろう。つまり、わたしはここまで、姫緒を美都子のことが好きな同性愛者(レズビアン)だと見なしてきたわけだが、この解釈はこのあとしばらくしたら「間違い」になるのだろう。姫緒を同性愛者と読むのは「誤読」であり、彼女は異性愛者に「矯正」される。「女→女→男」ではなく、「女→男←女」のヘテロ百合に組み替えられる。それが初めから正しい構図であったかのように。
むろん、姫緒にとって美都子が大切な存在であることには変わりない(美都子にとって姫緒もそうだ)けれど、それは同性の「友達」としてであって、「恋人」としてではない。友情であって恋愛ではない。こういう風になる。それは(ヘテロ男性向けの/男主人公がヒロインと恋愛する)「エロゲ」である以上、仕方のないことだ。むしろ、そういう「エロゲ」のなかに、こうした、いっときでも同性愛者だと「誤読」できる「ヒロイン」のシナリオが展開されたことを大いに喜ぶべきだろう。有難く思うべきだろう。
ただ、願わくば、これから姫緒と理のヘテロロマンスが紡がれたあとでも、この「修学旅行」の夜の対話シーンが、ここでの姫緒と美都子の関係が、変わらない魅力を持ち続けてほしい。こういう解釈/楽しみ方も許されるようであってほしい。
理が道浜商事に再就職し、夏夜もいつの間にか叔父さんのところに再就職している。これで夏夜はこの√では完全に理から手を引いたといっていいかな。
お~~ ここでまた分岐か~ わかりやすい>姫緒を捜す
草 ノベルゲームのスチルで、こうして男主人公がカメラのこちら側を向いて奥に描かれることって珍しい。(カメラ視点=男主人公のことが多いので) それも踏まえてのネタ
姫緒が道浜商事の経営を左右する社外取締役に就き、理はその秘書に任命される。これはさすがに姫緒√入っただろう。ここから同僚(?)として、仕事上のパートナーとして姫緒と仲を深めていって……なのかな。佐々木がいるのでまたもや二者関係にはなりにくいのがミソ。
第8話
第8話「取締役・澤嶋姫緒」美都子から遠ざけるために、姫緒の下で理不尽な仕事を押し付けられるも、それらをことごとく捌き切って、ついでに姫緒自身も助けて、理が認められる展開? 有能さで落とすのは夏夜さんのときと同じになっちゃうけど。「女子大生」あがりの姫緒に対して「社会人」経験の豊富な理が社会常識でマウントを取る。姫緒はホントに単なる学生で社会人としては素人なのね。こういう鼻を明かされる展開しか用意されてなかったらキツいが、さすがにそれはないと信じる。
男の同性愛をネタにするゲイフォビア この頃のエロゲではありふれている
やはり、美都子を守りたいと心底思って行動している点で、理と姫緒は分かり合えるハズだと佐々木から言われる。
姫緒は恵まれすぎている家庭環境から、自分のやりがいのある奉仕活動よりも、父からの「お小遣い」の寄付のほうが社会的には遥かに感謝される価値があることを知った。これが彼女の歪んだ意識の原体験といえる。
>気づかせる
理「だから、今の姫緒さんに、簡単に助けてもらうのは、少しだけ『刺さる』んですよ」
姫緒「私がお金を持ってるのは、私のせいじゃないのに……」
そうやって父の財産に頼って世間をなめているから美都子に頼られないんだよ、と理が姫緒を突き刺す。汗水垂らして働いて得たお金なら美都子は受け取ってくれるはず。つまり、姫緒もちゃんと頑張ってはたらいて「社会人」になれば、理のように美都子の「保護者」になれる、と諭す。
……うーむ・・たしかに美都子はそういう性格だ。それはそうなんだけど、流石に扱われている価値観が説教臭いというか……カトリシズムか?ってくらい清廉潔白で保守的だ。「仕事」ってもっと、綺麗事が通用しないシビアで現実的なものではないのか。そこではお金を自由にたくさん使えることはそれだけで大きなアドバンテージのはずだ。
いやまぁ、そういう話じゃないのはわかってる。あくまで「(まだ"子ども"である)美都子に」どう思われるか、という、美都子を大切に思って援助したいと本気で思っている理と姫緒の間柄だからこそ行われているコミュニケーションである、というのが肝心なのだろう。
これで、理の助言を素直にきいて頑張ってはたらいたことで美都子のなかでの姫緒の評価が上がり、姫緒は理に感謝し、惚れるのかな。
ひとりで泣くやつ~~~! 失恋とかではなくて、これまでの自分の生き方を根本的に否定され、それでもなお「美都子のためになりたい」という崇高で純粋な想いのために前を向こうとするときの涙だ。美しい。姫緒さんのこういうところ好きだ。
・・・いや、労基違反して会社のために身を粉にして働くのをこうして称揚するのは違うだろ!! ここも、00年代の空気感だなぁと思う。今ならまずこうは書かない。でも丸戸のワーホリフェチみたいなのは確かにあるんだよな。
取締役であり上司であるはずの姫緒を、理は新社会人とみなして徹底的に「教育」する。いや~まぁ、やってることは分かるけど、引いてみればこれも、「ヒロイン」に対して男主人公が優位に経ってマウント/調教する、実にエロゲらしい気持ち悪い構造ではある。しかも、そうして「調教」されたヒロインは必ず調教者=主人=男主人公に堕ちる。
ここでは、このままだと立場が偉いだけのアホとして社員から疎まれてしまう姫緒を、道浜商事に受け入れられるよう救っているし、そうして姫緒が他の社員たちとも仲を深めて社会人として成長していくさまを見るのは温かい気持ちになる。そういう風に、実質は調教プレイなのを周到に粉飾して「見易く」している。こういうところが上手い。でも本質はマジでエロゲそのもの。
姫緒はもともとボランティア大好き人間なので、理が課してくるような下っ端の泥臭い業務はむしろ性に合う。仕事を楽しんでいる。(≒もともと素質があったので、調教されてもすぐに受け入れられて、自らそれを楽しんでいるヒロイン)
こうして2人が仲を深める反動として、美都子は家にひとりきりで寂しく過ごす時間が増えていく。両親共働き家庭の子どものような。かわいそう。だってこのあとさらに、姫緒と理が付き合い始めてより一層トコちゃんは疎外されるわけでしょ? かわいそ~~ 親に見捨てられるのを何度経験させられればいいんだ。しかも今度は自分の失恋付きで!
好感、持てるな。
いやぁそうなんだよなぁ…… 傲慢さが鳴りを潜めて、自分が下駄を履かされていることも自覚して、それでも誰かのために働くことにやりがいを感じて前向きに楽しんでいる姫緒さん、好感持てるんだよなぁ…… すごく魅力的だ。応援したくなる。これは理が美都子や夏夜から乗り換えて惚れるのもわかる。
新入社員の初任給ぶんだけのお金を姫緒に「自分のために使ってみませんか」と渡す理。これでようやく美都子に姫緒は「プレゼント」することができる。ここだけ見ると、まるで美都子は姫緒の「親」のようだし、姫緒は理の「子ども」のようだ。
この三人の関係もなかなか面白いよなぁ。美都子に対する気持ちでいえば理と姫緒は酷似しているが、社会的地位は姫緒のほうが遥かに上、しかし社会経験は理のほうが上、という面白い倒錯的な関係にある。
あ~めっちゃ泣ける。。 本当に姫緒は美都子のことを大切に思っているんだなぁって・・・・ トコちゃんに自分の気持ちがやっと伝わって良かったねぇ姫緒さん……!!
理、お前こんなん……百合の間に挟まって上手く橋渡しする男や! でかした!!
理は岐阜の美濃出身と。え~これどっちだろ。ふつうに分からん。これで分岐するのかな ここは直感で>美都子と父親?
まじか~~~~!!!!?! 姫緒と美都子は、腹違いの姉妹だったのか……… 姉妹百合ってことか………… じゃあ「幼馴染」とは厳密には違うじゃん!! でも美都子は姫緒を姉だとは知らないようだから、姫緒→美都子は「妹への愛」で、美都子→姫緒は「幼馴染の友達」ってこと? それはそれでめちゃくちゃエモいな
親世代がめちゃくちゃドロドロしてて草 不倫ってことだよな。……不倫!!!! どこまで自分好みの要素を詰め込めば気が済むんだこのゲームは!!!
じゃあ美都子の父親は生きてるってことだよな、澤嶋の社長であり姫緒の「父」として。美都子が父だと思っている、穂香の亡き夫は、子どもを作る前に亡くなったってことか……てか、ますます穂香さんがヤバくないか? なんなのあの人、ラスボスなの??姫緒が「父」の実の娘なのかどうかも怪しい。腹違いですらない可能性がある。もし姫緒が澤嶋家の養子とかなら、血も繋がっていないし、これはほぼ「姉妹」とは言えないだろう。
あー姫緒も実の娘ではあるんだ。姫緒と美都子は父親が同じで母親が異なるきょうだい関係。姫緒が美都子の血縁であると知った理は、自分ではなく姫緒が美都子を引き取って養うことに一転して賛成する。美都子に真実をすべて話して、ショックを受けるだろうけれども、それでも姫緒が自分の実の姉である、という事実によって乗り越えてほしいという想いを込めて。血縁さえあればすべてが優先される。法律的にはそりゃそうなんだろうけど、ちょっと保守的すぎるよなぁ。これもまた「ホームコメディ」か………
えっ!? ええぇぇええっ!?!?!? また嘘!?!? 「33歳」と同じパターン???? 何なんだよ~~~~~もう~~~~
えーーっ・・・・ 姉妹でもなんでもないとすれば………… あの会話は、理の「姫緒に幸せになってほしい」という想いを深めて、そして姫緒が理への好感度をさらに高めるためだけのシーンだったってこと?? こうして2人の「保護者」は恋愛関係になり…… 従来の予想通りってことになる。まぁそれがいちばん丸く綺麗に収まるとは思う。
第9話
第9話「知らぬは素面ばかりなり」
予想通り、姫緒と理はビジネスパートナーとして仲を深めて急接近。美都子はそれを目撃し、早くも姫緒が理に惹かれていることに気付く。同僚の女性社員との会話で、姫緒も自身の恋愛感情に気付き、戸惑う。
ほんとSD絵かわいいな
>僕も一緒に行ってあげますから
「サッカー部引退したんじゃなかったっけ」→「そっちこそ帰宅部引退したのかよ」から「たまにはサボりたくなる日もある」と返すの粋だなぁ
夏夜さんの、仕事面での理の評価が相変わらず青天井 信奉しているといってもいい要するにこの2人はともに、理があまりに「しごでき」だから好きになった者同士ってことか。夏夜はほぼ傍から見ていた&協力していただけで、姫緒はガッツリ自分に新人教育を施してもらっている関係だからだいぶ違うけど。この、理のビジネスマンとしての有能さをひたすら神格化しまくるプロットはほんと乗れないなぁ。こそばゆい。はがゆい
えぇ…… ほんと姫緒は鈍感でポンコツだなぁ。美都子が理に本気で惚れていると気付いていない。自分が理に惚れていることもあんまり気付いておらず、なぜか逆に理が自分に惚れているのだと思い込んで赤面している。なんじゃそりゃ 恋愛経験皆無そうだもんなぁ
姫緒と理が列席する会社の立食パーティーの夜。これ、夏夜√でいうところの台風の夜に相当するやつだ。家でひとり寂しく待っている美都子ちゃんのもとへ帰るか、姫緒とふたりでそのまま……するか。
お~美都子ちゃんがクラスメイトの尾関剛志くんと休日デートに出かけてる! これは……姫緒と理の仲にショックを受けて、逃避するため? しかし気づけば理のことを考えてしまい上の空に。剛志くんかわいそう……学生の野球場デートと、社会人の財閥立食パーティーの場がこれでもかと対比的にクロスカッティングされる
※ここで姫緒√から逸れる
(逸れていることにはまだ気づいていない)
お~そうなるのか。姫緒はアルコール一口で酔ってしまったが、そのままホテルのベッドで押し倒さずに、しっかり家まで連れて帰ってきた。しかし、剛志と出かけた美都子のほうが22時を回っているのにまだ帰宅していなかった。
これは……年相応の家出だなぁ。"親" に構ってもらいたくて不良行為をはたらく子ども。そっかぁ……理の喩え話が、美都子が剛志とデートしたきっかけだったのか。
叱ってほしいんだ…… 美都子ちゃん……これはあれだな、この姫緒√ではやっぱり理と姫緒が美都子のふたりの「保護者」であり「両親(夫婦)」として位置付けられるために、このように美都子の側も「子ども」らしくなる/なろうとする、ってことかぁ。
美都子自身の主観としては、理を姫緒に取られたくなくて、子どもの自分にできる精いっぱいの方法としてこうした「心配させて気を引く」のをやっているのか、それとも、姫緒に理を譲って自分は身を引くためにわざと「子ども」になろうとしているのか。
前者だとしたら、確かに理の「いちばん」にはなれるけど、それは美都子が望む恋人ポジションではなく、保護者と子どもの関係がますます確立されてしまう悪手である。そうなんだけど、ここで美都子にできることはそれしかないからやっている……というところまで含めて、なかなかに残酷な展開だ。
※後付け注:ここで私は姫緒√に入った(≒美都子の失恋が確定した)と思い込んで感想を書いてますが、実際にはむしろ姫緒√に入れなかったため、姫緒の失恋が確定し、美都子にはまだチャンスがあります。つまり、ここら辺のメモは全て的外れです。ヒロインとの逢瀬(個別√入り)を逃した直後に、美都子と理が接近するイベントが用意されている構成は、夏夜編も姫緒編も同じですね。今考えると。
なお、こういう、√ヒロインと美都子を理のなかの天秤にかけて、後者を「いちばん」に取るけれども、前者と恋愛的にくっつく、というのは夏夜√と同じだ。ただし、夏夜√では夏夜も美都子も互いに嫉妬して思い悩んで迷走していたが、こっちでは今のところ姫緒は嫉妬などに至っておらず、美都子だけが三角関係に苦しんでいる。
はぁーー・・・なるほどねぇ。 もう美都子は割り切っているわけね。自分が「いちばん」望んでいること(=理の恋人になること)を諦める代わりに、自分が理の「いちばん」になることを選んだ。つまり、美都子は理を(恋愛的な意味で)諦めた。失恋した。そして、親子関係に甘んじることを受け入れた。じぶんが「子ども」であることを受け入れた。
こぉれは・・・なかなかに、すごいなぁ。三角関係モノってこんなこともできるんだなぁ。「大人/子ども」の二項対立が重要なファクターとなる三角関係のひとつの着地点。
親子関係と恋愛関係
夏夜√でも、美都子が「大人と子ども」の両面を持っていることに悩むさまが描かれていたが、ここでは美都子はキッパリと、「大人」(=恋人関係)を諦めて「子ども」(=親子関係)を取った。彼女はもう負けるしかなかった。恋を諦めることしか。あぁ……
美都子「もういいよあたし… もう、理くんの娘でいいよ…」
異性愛関係と親子関係をどちらも遡上に乗せて三角関係をやりたがる作家に、岡田麿里がいる。しかし岡田麿里は、最終的に親子愛よりも恋愛を優先する。(『まぼろし工場』)
それに対して本作を読む限り丸戸史明は、恋愛よりも親子愛を優先する。恋人よりも自分のこどもが「いちばん」だと。恋人の絆よりも親子の絆のほうが永続的で強固だと。
だから、たしかに三角関係において美都子は「負ける」んだけれど、しかし同時に「勝って」もいて、恋愛を大前提とするエロゲの構造のなかでも、あえて恋愛よりも親子愛を優越させることでしか描けないことをやっている。三角関係の「勝ち/負け」なんて、どんな「愛」のもとで見るかに依るものだ。
美都子に対して恋愛的に「勝つ」夏夜や姫緒は、同時にじぶんの恋人(理)が、じぶんよりも大切な人を持つことを赦して受け入れなければならない。夏夜が勝てたのは、そうして部分的に「負け」を認めて妥協できたからこそである。この三角関係に真の勝者はいない。──いや、理その人だけである。
麻実編
麻実先生が同僚の歳下男性教師(モブ)にプロポーズされる。初めてプロポーズされたってことは、理との婚約は彼女からだったのか、成り行きだったのか
第10話
第10話「焼けぼっくいで餅が焼け」←焼きもち展開わんさかであることが確定している神サブタイトル
てか、あれ? 姫緒√じゃないの? こっから麻実がメインになることある?麻実さん数学教師なんだ
倫子「男子を好きになったことがないからに決まってるでしょ」
え、倫子さん美都子のことが「好き」なんだ……
麻実さんは「四捨五入したら30」って、最低25歳の可能性あるのか。理と同い年(29)じゃないの? 大学で付き合っていたってことはそれほど歳離れてないと思うし、卒業してから結婚した、という言い回しからも同い年がいちばんしっくりくる。
え~姫緒さんじぶんちに戻っちゃったんだ。マジでこれ姫緒√じゃなくなってるな。じゃあなに? 麻実√なのか、美都子√なのか、まだ判別がつかない。
トコちゃんほんとに中学生っぽいなぁ。「社会」教科の勉強してるし。15歳か……>いくらなんでも話せない
"自分の非を認めて、それでも引き下がらない。" ←丸戸キャラの本質
えぇ…… なんだそれ 「麻実の卒業式の日に」ってことは理と同学年ではなくて、幾らか理より歳下っぽいな。
麻実『大丈夫、結婚なんて怖くない! わたしが理を幸せにしてあげるから!』
やっぱり麻実からプロポーズしていた。かっこよすぎる。麻実の好感度が爆上がりテニサーの合宿で出会ったんかよw麻実はプロポーズしてきた歳下男性教師と3歳差。こいつ何歳だっけか……登場序盤に言及されてたような。23とか?
うわ~~2歳差だ!!(浪人留年などを考慮しなければ) じゃあいま27か~~
うお~~~~ やっぱりここで誘いに乗ったら麻実√一直線やんけ~~~~~ どこで姫緒√から間違えた?てかこれ断ったらどうなるんだ。美都子√か?>やっぱり帰る
ええ……w
夏夜さんの冬服!! そういやまだテラスハウス陽の坂に居たんだな。もうほとんどモブと化している。
第11話
第11話「辛く切ない嫁姑戦争」 これ麻実√だよな~~~ まじか~~~まずは姫緒√から読む気満々だったんだけど…… 思う通りに行かないのが分岐制ノベルゲームだとはいえ……
もしかしてこのゲーム、ヒロイン途中下車方式なのか? 夏夜→姫緒→麻実→美都子の順に、それぞれの個別√に入ることのできるパートが並んでいて、入らなかったら次のヒロインのパートへ行くシナリオ構成。『ユースティア』や『車輪の国』のような。
家が全焼したから今度は麻実が引っ越してくる。しかも、自分を助けるために大怪我を負った理の看護をするために彼の部屋につきっきりで寝泊まりして…… なんという都合の良い展開(麻実にとって? 理にとって?)
ヒロインの命を救うために無茶したので、自責の念がある彼女自身に介抱してもらう、というザ・エロゲ的なアレ。しかも、麻実にとっても「私のせい」という名目で理とまた一緒にいられるひじょーに「好都合な真実」になっているのが丸戸シナリオ。
麻実のひとり暮らしの家具は、理との結婚生活で使っていたものばかりだった……(のを、理は火事のなか一瞬だけ目に焼き付けて、失われた) 麻実と理の再急接近に対して危機感を覚えた美都子が、「腹痛」で理の気を引く。「医療行為」と称して理は美都子のお腹を直接撫でさせられる。
あの頃の僕らは、一緒にいたら成長できなかった。
「成長」するために結婚するのか? 恋愛するのか? 一緒にいるのか? 互いが心地よかったらそれでいいのでは…… むろん、ふたりで堕落していくようならあんまり良くないかもしれないが(それもまた恋愛のひとつの形)
美都子といれば理は「成長」できる。前向きに生きられる。それはそうかもしれないけど…… 職が無いことを悪い状態だと自明視・絶対視して、そこから抜け出すドラマをやっているところとか、この物語の根底にある意識の高さが、この「成長」の一語に表れているように思う。それがちょっと受け入れられない。
剛志「また来いよ! 俺がいない時だっていい。母さんに会いに来るだけでもいいから、遠慮すんなよ!」
やだ剛志いいやつじゃん…… ふつうにこいつらの恋を応援したくなってきた。やっぱり学生は学生と、特に同級生と付き合うべきだと思うの!(同い年原理主義者) 吉田秋生『海街diary』の風太とすずみたいだ……
うおおおなんかもう夫婦時代に戻ったようにイチャイチャしとる!!麻実は理の2個下で確定 27か
麻実「ずっと一緒にいなくちゃ心配だったから、結婚するしかないって思ったのよね…」
麻実は、僕に、人が人を育てる現実を与えたかったんだろう。なぜなら僕は、自分が育つ過程で、そういうものを見てこなかったから。人の痛みを知らない人間が暴力を振るうように、命の大切さを知らない人間が自分の命を断つように。僕が、歪であることに気がついて、お節介にも、なんとか矯正し、僕を幸せにしてやろうだなんて、思ってたんだろう。でもそんな高すぎた志は、自身の重さに耐えきれず、そして一度折れた心は、二度とは力を取り戻せなかった。
なるほど・・・ 結婚と離婚の理由 そういうことか。すべては理の幼少期の家庭環境不全にある。親との関係が悪い男主人公って北原春希もそうだよね。フロイトさん大喜び
理が美都子の「保護者」になろうとするのも、「成長」を無意識にでも追い求めるのも、根本的にはそれが原因。そして、麻実はそんな理を「矯正」しようと、すなわち彼自身の「親」になろうとして、折れた。逃げ出した。
つまり、理も麻実も、根底には「自身が親になることへの恐れ」というか「自身がまともな親にはなれないことへの恐れ」がある?
ちなみに、子作りはしようと励んでいたけど出来なかった、ってことでいいのか。それとも、挑戦すら出来ていなかったのか。
倫子「あたしは、先生×旦那のカップリングに乗る。みんなはどう?」真鶴「ええっ? 先生の方が先なの!?」倫子「前後の違いに何か問題があるんだっけ?」
倫子さん…… 真鶴さん……
ドラマ『高校教師』(1993)ネタ 野島伸司脚本
途中下車方式に作中で言及していく
露骨な四択がきた でも今さら夏夜や姫緒を選んでも意味ないだろうな>夏夜を誘う
わろた そうだよな、「この期に及んで四択はない」よな……wここで美都子を選んだら美都子√(TURE END)なのだろうか。それとも……? だって、すでに美都子と剛志がいい感じなのに、こっから剛志がまたフラれるのは流石に可哀想だ>麻実を誘う
麻実なにベラベラと喋ってるんだ・・・酒って本当にこういうドラマに好都合だ ウブな姫緒さんすき
男に尽くすタイプの夏夜は、自分から離婚しておいて元夫の思い出を美化して語る麻実に憤る。そりゃそうだ。でも、個人的には「尽くす」夏夜よりも、自らの意志で傲慢に男を振り回す(そして後悔してずっと引きずっている)麻実のほうが好きだ。
こういう会話劇ですよ
うまいこと考えたなぁ 丸戸キャラはだいたいこういう精神性を持っているよね 「遠慮したがるが、自分が引いたことで相手に不利益が行くなら引けなくなる」人間
第12話
第12話「決別のイブ、復縁のイブ」
ヒロイン3人でのコメディ 麻実さん、自分の√に入ってからポンコツ化・ギャグキャラ化が止まらないのすごいな これは夏夜さんが「常識人」のツッコミ役になる空間だわ黒レースの勝負下着たのしみ~
美都子「男の子は、お母さんをお嫁さんにするって… 女の子は、お父さんのお嫁さんになるって… そういうこと、考えるんだって」
美都子「あたしね…ほんのちょっとだけ、思っちゃったことあるの。理くんの、お嫁さんになりたいなって…」
美都子「でもね、これは普通のことだったんだ… お父さんに愛されて育った娘にとっては、当たり前に通る道だったんだよ」
美都子「だから封印する。あたしは、普通の女の子になる」
うわ~~~ そうゆことか・・・「幼い子どもは異性の親と「結婚」したがる(そしてやがて恥ずかしくなる)のが健全に育っていくための通過儀礼」というエディプス的な俗説を「言い訳」として、美都子は理への恋を諦める。封印する。自分で、本人に告白しながら失恋する。
理だけでなく、美都子も「父」不在で育ったので、「普通」ではない歪な精神のかたちをしている(ということになっている)。
半分くらいは正しいし、もう半分は好都合な言い訳として、自らの失恋の口実に「利用」している、ってのがまたなかなかに心にくる。
麻実√では、美都子は麻実とバチバチにやり合うのではなくて、1人で、理への歪な感情を消化して、「年相応」の「普通の女の子」になっていくんだな。正確には、自分のことが好きな同級生男子・剛志くんなどの存在に助けられているとはいえ、剛志だって美都子は「利用」しているといえばその通りだから。
ついでに、ここで「世界でいちばん」というタイトル回収(乗り越え)までしている。名シーンにもほどがある
>好きだよ
冬にこういう噴水広場でヒロインと待ち合わせるシチュエーション、『パルフェ』の里伽子との例のシーンを思い出す……ウッ胸が……。
麻実、このゲームのヒロインのなかでいちばんチョロい可能性あるな 一度結婚までしてるんだし当然と言えば当然だが
お~ 美都子、剛志ともう付き合うのか
うわ~~~そういうことか。理やるなぁ憎いぜこの野郎。美都子に渡したお守りの中に指輪を隠し入れていたとは。これで、美都子は、今この時に理がこれと同じ「指輪」を別の女性に渡しているであろうこと、その決意を目の当たりにして、理への失恋を初めてちゃんと受け止めてしまって、いま「彼氏」になった剛志の前で泣くわけか……ようできとる脚本だ。
ファーーwww 別れた夫の婚約指輪と結婚指輪を未だに肌身離さず持ってるのヤバすぎるって!!!ww 最高(さすがに今日本人とデートだから持ってきただけだよな・・・?)
ぎゃあ~~~~~wwwww ヤバすぎる・・・・最高だ・・・・
しかも復縁に向けてグイグイ行くんじゃなくて、なんかひとりで満足して自己完結してるし!!! なんやねんコイツ。
だから今夜、ずっと麻実と二人きりの時間を過ごしていながら…ずっと、トコのことばかり、考えていたんだ…
うお~~ 理もまた、美都子が「失恋」したこと、自分への恋を諦めてしまったことで、「被保護者」だと思っていた相手に対して失恋していた……。で、でた~~ww 丸戸三角関係お得意の、"両失恋" 展開だぁ~~~っ!!
その失恋の痛みを紛らわそうとするために、目の前の元妻の身体を求めるサイテーな理のムーブが清々しい。
しかもそれだけでなく、自分ではない存在に心を悩ませていることに気付いていながら、それすらも好都合として、まだ諦められない愛する元夫に頼られようとする麻実もまた、えげつないほどに利己的で、素晴らしい。最高の三角関係。どいつもこいつもサイテーで最高だから。(いや、美都子ちゃんは極めて健全に真っ当な決断をして、その痛みを清算しようとしているから大人連中とは比べるべくもないです)
「失恋」してはじめて自分の「恋」に気付く。三角関係がつねに恋愛感情に先立つ。そのお手本のようなシナリオ
お守りがあるのは1234段の神社w そこを理が松葉杖ついてまで登ってきてくれたことに「感動」する美都子 こういう丸戸的男主人公SUGEE展開はつくづくくすぐったい
失恋した「ヒロイン」が決壊して号泣する隣にいる役、夏夜√ではご隠居だったけど麻実√では剛志だった。姫緒√では誰なんだろう。
美都子の号泣ボイスを、麻実と理の野外での情熱的なキスCGに乗っけるLカット演出 とにかくこういう三角関係モノがやりたいんだ!!という執念を感じる。受け取ったぜ、お前の熱い "想い" ……!
>今夜は、眠れそうにない
台詞を選択肢で選ばせておいて、それを「言わない」の草 でもこれはプレーヤーと理を切り離しているともいえる
行為シーン、理が腰を振っている姿までガッツリmotionで描いているので、盛りの付いたいいオトナふたりが動物的にやっているのを傍観者として見ているようで良いな。エロゲーマーの多くはこういうとき男主人公に没入したい(=他の男の存在は見たくない)派なのだろうけど。
不倫でもなんでもないのに不倫みたいな雰囲気で情熱的にやってんのが馬鹿馬鹿しくておもろいんだよな。まぁ理の主観的には、美都子との失恋の憂さ晴らしでもあるので背徳的だろうが。
第13話
第13話「二度目の恋、初めての男(ひと)」まだ最終話じゃないのか!? どんだけ続くんだ
受験一週間前、理への恋心を認めて、美都子は剛志を振る。理も、美都子の気持ちに薄々気付いているが見ないふりをしている。
美都子をビンタする倫子。いやぁ……もともとあなたが他人の色恋沙汰に首ツッコんでけしかけたのに、なにが「尾関がかわいそう」だよ。まぁ倫子→美都子の想いもまた「恋」なのだとすれば、倫子も四角関係?の当事者としてそうする資格はあるかぁ
うわ~~ この三角関係、三者ともにかなりどうしようもなくなっていて最高ですね 美都子の禁断の恋を応援することはできないけど、三角関係の1要素(失恋要員)としてなら許容できるかな。
>少なくとも、ここに一人…これで麻実とのHシーンすべて出し尽くすのか? 大盤振る舞いふたりが愛欲に逃避した行為を見せてくれるが、このシーンの本懐は、ここから疎外されているもう1人の人物──美都子に想いを馳せて憐れむことだろう。
散々やってホテルを出た帰路で、「現実」に還って「保護者」であり「生徒」である美都子の模試の結果について話すの、大人って感じでいいですね。
うお~こわっ! ヤンデレみたいになってる 圧倒的に劣勢で、叶わぬ恋と知っていてもなお、諦めないと覚悟を決めた者の眼
えぐいえぐいえぐい・・・・・「好き」と迫られることは、都合が良いことではなくて、怖いこと、恐ろしいことなのだと、示してくれる「ヒロイン」が好きだ。
夏夜さんと姫緒さんは「前座」だって、すげー明け透けに言うじゃん。まだ姫緒√やってないんですけど~?!つまり美都子にとって麻実が「ラスボス」なんだな。麻実√→美都子√という順番なのではなく、最後は麻実と美都子の一騎打ち、ラスボス戦なんだ。そして理にとってのラスボスは美都子……
今のトコは、今の僕と同じ。自分の胸を突き動かす感情を持て余し、自分が一番安らげる相手にとことん頼ろうとしている。いや、そうじゃない… トコの方が、よっぽど純粋で、正しくて、まっすぐで。僕に対しての感情を持て余し、僕に安らぎを求めるトコ。トコに対しての感情を持て余し、麻美に安らぎを求める僕。
たしかにそうだ。今の美都子は理とかなり似た状況にある。しかし、思い悩んでいるその人自身にぶつかるのではなく、逃避している理のほうが「最低」で「ずるい」。よく出来た脚本だ……
ふたりの年齢差を象徴する「身長差」要素を回収する一大シーンだけど、生まれたての小鹿みたいな「脚」のカットインでちょっと笑っちゃった。
うおおお いくぞおおおお(麻実√に)>額にくちづける
麻美√
※後付け注:どこで明確に√分岐するのか正直まだよく分かってません
恋愛感情よりも子どもへの愛情を優先する。理、それでこそ「大人」や・・・
自分の矜持に従えば従うほど、トコを追いつめていく。
ここの会話、丸戸作品の ""本質"" です。みんな自分の「相手を想う」気持ちを絶対に曲げないがゆえに更に相手を傷つけて糾弾されて、そのことにまた自責の念を覚えるも、それでも決して曲げない。そういうしょーもない奴らのしょーもない三角関係恋愛劇が……好きだ!
てか、あの選択肢で口にキスしてたら多分美都子√に入るのだろうけど、つまり美都子√に入る理はすでに麻実と何度も身体を重ねている、ってことになる。この点だけでも麻実が他のヒロイン(夏夜・姫緒)とは一段も二段も位置付けが異なるとわかる。
まぁそもそも元妻なんだから、2年前までは日常的に身体を重ねていた関係なんだけど。でも作中で「シーン」としてあれだけガッツリ描いたあとで別のヒロイン(美都子)に "乗り換える" 構造はなかなかに本気さを感じる。WA2めいた、三角関係ドラマへの本気さを。美都子と結ばれるまでに絶対に別ヒロインとのシーンを通過する必要があり、美都子はそういう理しか手に入れられないってことだから。
美都子「約束、して。あたしを、先生の反対側の天秤に載せて?」
ずいぶんとあっさり美都子は引き下がった。やっぱりちゃんと告白して玉砕するのは大事だねぇ~~
美都子の希望は、理の恋愛対象の天秤に、自分も(麻実のように)乗せてもらうこと。しかし理の美都子への「愛」は、そうしてその天秤に乗せられない、他の誰かと比べることなどできないかたちの愛。それでも、恋愛もそれも「愛」には変わりないから、このレトリックを言い訳にして、理は美都子を天秤に乗せると約束する。そのようにして、しっかり振る。
えぇ…… こうして客観的に書くと、理マジでクズすぎる。穂香さんと並ぶレベル
草 三角形ジョーーーク!△△△
おおまじか…… なるほど? 美都子との三角関係パートは終わり、あとは麻実√のエンディングまでに、この要素でもう一山作るってわけね。じゃあもっかいシーンありそうだな
作ろうと努力してたけど2年間の結婚生活のあいだで出来ず。え? もしかして離婚の原因ってそれもある?
麻実は理を「矯正」してあげようと、彼に「家族」を与えてあげようとして結婚したが、子どもを作れないと分かり、自分では理を救ってあげられないと思って一方的に別れたのか? つくづく自分勝手な人だ。
じっさい理にとって、麻実との間に子どもを作ることがどれだけ重要だったのか。子ども作れなくても美都子がいるじゃんオチかなぁ
うっそだろコイツ・・・・ (顔こわすぎる)ここにきて、こんな明確な「悪意」で造形された嫌なキャラクターを登場させるんかい!!そりゃあ理もブチ切れて殴り掛かりますわ
今すぐ教員解雇しろこんなやつあまりに酷すぎて、露骨な「悪役」すぎてドン引きを通り越して笑っちゃうけど、でも現実にもこういう人はひと昔前まではそこそこいたし、今でもゼロではない、というのが笑えない。
この、物語開始前に男主人公をヒロインが一度振っていて、その真の理由が個別√終盤になって明らかになって男主人公が愕然とするやつ、まんま『パルフェ』の里伽子だな。
エロゲの「不妊ヒロイン」
いやぁ~~それにしても、そっか~~~ 「不妊」かぁ~~~ 反生殖主義者なので、自分はむしろ「好ましい」と思ってしまうんだけど、そう簡単にヘラヘラと他人事でコメントしていられないほどに重いテーマではあるんだよな。
エロゲにおいて「不妊」に悩むヒロインって一定数いると思う。だいたい、何やかんやあって妊娠できるようになりましたパターンか、子どもが作れなくたって構わない!オレはお前とふたりで一生幸せに生きていきたい!幸せにしてやる!と受け入れてゴールインするパターンのいずれかだろう。
このゲームも現時点では後者になりそうなんだけど、しかしそうであったとしても、美都子の存在があるので特殊だ。実の子は作れなくても、美都子をふたりの「子ども」として大人になるまで面倒を見てあげることで、その代替となる節があるのだから。
だから、三角関係モノとして見たときに、寄りによってしっかり美都子を振ったこのタイミングで麻実の「不妊」を明かすのは、むしろ3人でこれから過ごしていくうえで好都合な面がある。ちょっとズルい気もする。(姫緒√でも、姫緒と理が美都子の「両親」であるかのような展開があったけど、あれはまた全然違うだろう)
ただ、セックスが重要であるエロゲという媒体のなかで不妊を扱うのは、じぶんは「これぞエロゲ!」って感じで好きなんだよな。
性行為(正確には性器結合行為)って単なるポルノじゃなくて、つねにそこには生殖リスクが潜在している重大でシリアスな行為である。なにより、新たな命を、新たな人間、「キャラクター」を生み出す可能性があるというのは、フィクションとして見ても無視できない側面だろう。
だからこそ、エロゲで不妊に向き合って扱う作品には好感が持てる。不妊に限らず「妊娠」や「生殖」一般だけど、愛し合うふたりのあいだに新しい子供ができてハッピーエンド!……という記号的な扱いではなく、ちゃんと新たな命に向き合ってほしい。(クラナド?)
「妊娠」発覚にしろ「不妊」発覚にしろ、女性がそれを付き合っている男性(彼氏/夫)に告げようとせずに一人で背負い込んでしまう展開はしばしばフィクションで描かれる。(ちょうどさっき読み終えた『海街diary』でもあった)
非当事者の冷静にして無理解に基づく意見としては「本当に愛しているんなら相手にちゃんと真っ先にそれを伝えてやれよ。伝えられなかったら、それこそが相手を最も傷つけることになるんじゃないのか」というような「正論」なのだけど、じっさい妊娠/不妊という事実に晒された女性にのしかかるプレッシャーは私なんぞには計り知れないものなので、あんまり大きな声では言いにくい。
それから、これがエロゲであることで、話は少し変わってくる。男女の(非)対称性、女性差別的な意味で、エロゲにおいて「不妊ヒロイン」がしばしば登場する意味。
不妊原因の男女比とか、詳しいことは知らないけど、一般常識として、「不妊」の原因は女性だけではなく、男性にもあることがしばしばある、ということくらいは知っている。だけど、エロゲにおいて、「不妊症のヒロイン」の数に比べて「不妊症の男主人公」の数はどうだろうか。
もちろん、そもそも男主人公よりも「ヒロイン」の絶対数のほうが大きいなどの事情はあるが、しかしこの統計的事実に、「不妊ヒロイン」だけを配置して、女性キャラに思い悩ませて、そんな「ヒロイン」ごと男主人公が救済するようにして所有する構造を透かし見てしまう。
エロゲにおいても、もっと男性(キャラ)は、自身の生殖能力や不妊可能性に自覚的になるべきだ。(ただ、今チラッと思ったけど、男性不妊症のキャラがいたらいたで、それはむしろ、面倒な生殖リスクとかを考えずにとにかくヤリまくる系のエロゲ的には都合が良いよなぁ。それでいったら凌辱モノの不妊ヒロインとかもそう。エロゲと生殖(妊娠/不妊)というテーマはちゃんと考えていく必要がありそうだ。)
第14話
第14話「夫と父と男の決断」
うわー…… そうか…… 理は母が、自分を生んだことを後悔しているさまを感じとりながら育てられた。ひどい家庭環境だ。(もちろんここで一番悪いのは母ではなく父である) ほぼ被虐待児といってもいい。
つまり理は、自分が両親から望まれて生まれてこなかった、という根源的なトラウマを克服して、自分を救済するためにも、結婚して子どもを作って育てたかったのか。立派な親に恵まれなかった自分が、せめて立派な親になることで、幼い頃の自分を救おうと、肯定してあげようと。
反生殖主義者 vs エロゲ(出生主義)
……反生殖主義的には、そんな自分勝手な理由で非存在の子どもを暴力的に出生させるな!!と思うけれど、でも、とても気の毒ではある・・・。
そのトラウマって、親にならないと、子どもを生み育てないと解消できないのかなぁ。そうすれば解消できるものなのかなぁ。麻実とともに「家族」を作って幸せになるだけじゃあダメなのかなぁ。「ダメ」だったからこその、離婚、なのかなぁ。
一般に「子どもがほしい。自分の子どもを育てたい」という欲望はエゴイスティックで暴力的なものである。理のような被虐待児だった人間に限らず、あらゆる自発的な生殖は、そうである。
そして今作では美都子という血のつながりのない、養子ですらない子どもを勝手に被-保護者として位置付けて育てようとしているが、これもまたありふれた暴力的な欲望である。
じぶんで生殖したいか、生殖行為の責任は逃れて、ある程度成長している「子ども」を貰って育てたいか、という違いはあり、どちらがより邪悪なのかは判断が難しいところだが、いずれも非倫理的な危うさを孕んでいることは間違いない。もしもこの麻実√が、前者の欲望を諦めて後者の欲望で妥協/満足する、というシナリオだったら、なんだかなぁ、という感じである。
これはマジでその通りだなぁ 妊活をしている妻に「できてなかった」と伝えられたとき、夫がまずすべきことは、失望を隠すことよりもまず、妻の心のケアだろう。どこまでも自分本位なんだよな理。まぁ麻実もだけど……
そんな理だからこそ、子供が必要だって思ったんだもの。
「必要」だから子供を作ろうとする、という発想が、子供じしんの尊厳をまったく考えておらず、恐ろしい。
人生を賭けて、僕を導いてくれるはずだった麻実は…僕のための、一番大切な教材が自分に欠けていることに気づいたとき、その役目を降りた。
「教材」て・・・・・・ やっぱり子供をそういう風に道具として、自分たちの欲求を叶えるための手段として認識しているのが怖いよ。完全に、「反生殖主義者 vs エロゲ」になっている。
そもそも、その前の「人生を賭けて僕を導いてくれるはずだった」ところからしておかしいんだけどね。麻実と理の関係は、結婚を決めた時点ですでに不健全というか、歪だった。歪な理を麻実が救ってあげようとする関係で、結婚生活が上手くいく可能性はきわめて低い。確かに子供が生まれていれば「普通」の健全な家族になれたのかもしれないけれど、マジで子供が出来なくて良かったよ、こんな不純な動機の歪な夫婦のもとに。
でも人は、そもそもみんな歪なもので、恋愛とは不健全なもので、子供がほしいという気持ちは暴力的なもので、人間はみんな自分本位にしか生きられない。丸戸作品はそういう人間観をしていて、そういう奴らがそれでも彼/女らなりに幸せを手に入れようともがいているさまが面白いんだよなぁ
夏夜さんはまたすげーなこの人・・・・・
夏夜さんや姫緒さんの価値観(恋愛観)のおさらいパートになっている なるほど、こうして麻実や美都子を相対化するためにもこの2人はこの物語に必要なんだなぁ
いやぁ理これじゃあ仕事でも「有能」ではないだろ、間違っている
完全に正論 姫緒さんの成長がすごい丸戸作品のワーホリ描写、男主人公ageとしてはあまりにもキツイけど、最終的にはプライベート(恋愛、家庭)の問題に向き合いたくなくて仕事に「逃避」しているだけだと、こうして作中で明確に良くないこととして否定してくれるので信頼できる姫緒ほんといいキャラになったな~~ はやく姫緒√がやりたいんだよこっちは!
ここにきて、夏夜√での夏夜が理に惚れた仕事描写まで掘り返して評価をひっくり返してくる。思い返せばその通りでしかないのがまた。
Q. なぜ丸戸作品の男主人公はワーカホリックが多いのか?A .プライベートの人間関係の問題から顔を背けて仕事に逃避するダメ男の葛藤をこれでもかと描きたいから。
でもいいな~~ ここにきて、夏夜と姫緒が理と酒を吞み交わして励ます。テラスハウス陽の坂の「みんな」の存在が、別ヒロインの√終盤になって重要になる開かれた展開が実に丸戸節ですばらしい。……まぁ、別の見方をすれば、とことんダメダメなクズ男が、それでも多くの女性に愛されて、落ち込んだときにこうして慰められている、醜悪な夢物語の構図なんだけど。
えっ!? まだ美都子√の可能性もあるの? どこまで「二択」を保ち続けるんだ。これ、麻実√に行くには下……と見せかけて上の可能性も十分に考えられるな。迷う>麻実はもう、僕のところに戻っては来ない
麻実「たとえ一緒に歩かなくても、ずっと見ていたらいけないの? 彼のこと、もう考えてもいけないって言うの?」
麻実「あなたがどれだけ理に思いを伝えても、わたしは何度でも止めてみせるから。身体でも、なんでも使って、ね」
信じられるか……? これ、勤務先の学校の教室で、教え子に対して言ってる台詞なんだぜ………
麻実「いつか理に、本当に相応しい相手が見つかるまで、ずっと理の、都合の良い女でい続ける」
麻実「どうせ、何したって子供できないんだもの… こういう役目ならお手のものよね」
重すぎる・・・・・・ 要は、実質セフレ(?)として、一生理に付きまとうことを考えてるってこと? 麻実マジでやばい
5年後ならセーフってことは……やっぱり美都子ちゃんは15歳?
うおおおヤバすぎる 超絶に諦めの悪い重い女同士の、倫理もへったくれもないバトルだ……
ほんとうにそう
草 前言撤回 「有能」ワーホリ描写、キツ過ぎてNGです
麻実さんホント面白い人だな。ダメ女とダメ男。お似合いじゃないか夏夜が麻実を、姫緒が理を、それぞれ励ましてけしかけている。
姫緒「今、あなたがしようとしてる決断は、一人の人を切り捨てるだけじゃなくて、一人の人を抱きしめるためのものでしょう?」
うお~~ 姫緒さんの名言ラッシュだ。好きになっちゃう
あっこれは・・・
やばい・・・うおおおおお 美都子ちゃん………… そっか………… この展開はずるいよ~~~
麻実と理の「子供」に美都子が収まれば、少なくとも麻実の不妊問題は解消される(実際はそうはいかないだろうけど)。でも、三角関係でその落としどころは安易な逃げなのではないか、と思っていた。そしてじっさい、その通りになった。
ただし、美都子じしんから、「娘になる」と、理に対して告げるとは……。自分がフラれる前に、失恋を決定付けて、諦めるとは。だから、この3人の親子関係は、この3人の恋愛三角関係が「解消」されて出来上がった、いわば失恋という墓標の上にたつ〈家〉である。決して安易でも好都合でもない。
やっぱり『まぼろし工場』じゃねぇか!!! 五実≒美都子三角関係を突き詰めた作家はみんなここに辿り着くのか。じぶんがそういう三角関係を好きなだけか。
みんなでグルになって麻実と理をくっつける作戦 コメディだなぁとことん。
お~ テキストとボイスで違うこと言ってる演出だ 本音と建前
最終話
最終話「✕1回目のプロポーズ」 長かったぁ~~ここまで。卒業式で親バカを発揮する姫緒と理倫子と剛志くっついたの!? 真鶴さん可哀想でワロタ卒業式からプロポーズ会場へ
最後は、初対面で食らったビンタで締め!! めちゃくちゃまとまってる~~ 大団円じゃないか
お~ これを言ってくれてよかった。そうだよなぁ。麻実と理をくっつけるためだけに、美都子がふたりの「子供」である必要なんかどこにもないんだ。
岡田麿里シナリオならこれがTRUE ENDだな。メインヒロインの美都子は失恋することで自立して生きていけるようになる。メインヒロインをとにかく失恋させまくるためのお話。
うお~~ これだけ大団円っぽいことやって、最後におまけ的に「本番」のエロシーンぶっこむの最高だな。エロゲはこうでなくっちゃ!!理、襲いながら再プロポーズしまくるの草 エロシーンだからボイスねぇんだよ!! あってくれよ!!!そうか……タイトル『NG恋』の「ダメ」って、エッチのときに思わず口をついて出る「ダメ」って言葉のことだったんだな……
こうして、矯正を上げてのたうち回ってたっけ。
「嬌声」の誤字と見せかけて、麻実が理を「矯正」するのを諦めた(=音を上げた)こととのダブルミーニング?
じっさい麻実はなんでこんなに再婚を素直にOKしないのかよく分からない。意地を張っている、ということだけど…… どう考えても断る理由がない。これまで、学生時代から、理を導いてあげようと、自分をそういう存在として定義してきたのを今さら変えられなくなって、理に導かれる自分、理が大好きで甘えたい自分を素直に曝け出せなくなっているだけ? それが分かっているから理はプロポーズの続きをベッドに持ち込んだと。
今さら元鞘に戻ったら自分のこの2年間が無駄だったことになってしまうから、断っている? そんな損切りが下手なギャンブラーみたいな。でも、とことん自分本位な麻実だったら納得できはするか。
この作戦の発案者、夏夜さんかよぉ!!!ww
麻実√まとめ
麻実√おわり!!!最後は再婚した父の連れ子と妻がいがみ合いながら仲良くするホームコメディハッピーエンド。
かなり長くて疲れた・・・・・・ けど、とても良かったのではないでしょうか。三角関係モノとして、理想的なシナリオともいえる。
夏夜√と同様に、攻略中ヒロインをテラスハウス陽の坂のみんなで騙して罠に嵌めて、なんとか理とくっ付けて大団円に持っていく展開だった。美都子ちゃんの「負けヒロイン」成分たっぷりだった。
姫緒√を早くやりたい。てか、こういう構成なら、ルートロックとか付けておいてほしかった。夏夜→姫緒→麻実→美都子の完全順番固定制とか。これが美都子√とどこまで被っているのかも謎。どこで真に分岐するんだろう。
姫緒√に行くため、ここからやり直してみる>姫緒と父親?
>いい加減にしてください
以前はなかった分岐キターーーー!>ここで姫緒を介抱する
姫緒√
こないだ家で夏夜とふたりで吞んだときに酔って吐いた「本音」のボイスレコードを、あろうことか理本人に聞かれてしまう姫緒。意図せぬかたちでの好きバレ一度は姫緒が「嘘」だと否定して理はホテルを離れるも、美都子が電話で後押ししたことで再び姫緒のもとへ戻る→ゴールイン
美都子ちゃん、この時点でもう理と姫緒の仲を応援するんだボイスレコーダーでの姫緒のノロケを垂れ流しながらの初キス行為中に別の女(元妻)とのことを思い出してる理……
姫緒のお付きの佐々木、退場。この佐々木→理の描写はネタなのか、本気なのか。姫緒と理の関係を応援するために嘘をついて自分は身を引いた?
第10話
第10話「初めての姉妹喧嘩」姫緒√に入ってここから美都子との三角関係が本格化するっぽい
姫緒は20代……二十歳ちょうどってところか。でもそろそろ大学卒業するんなら21~22の可能性もある。
あくまで歳の差がある関係だということを強調してくる
えぇ…… 穂香さんホントなにやってるんだ。どれだけ迷惑かければ気が済むんだてか、この西川とかいう男、やろうとしてること(土地買い取り交渉)の是非を置いても、登校中の学生にいきなり声をかけて車で連れ去り、保護者や学校に連絡せず一時的に行方不明にさせた時点でもうアウトでは。社会常識がなってない。
でもそうか~ 姫緒√での美都子との三角関係シナリオは、こうしてテラスハウス陽の坂の土地自体を巡る大きな話になるのか。姫緒が社長令嬢だから……
義理堅い美都子ちゃんは、ママが小さい頃の自分のためにした借金の返済を意地でもしようとする。そのために家を手放そうとする。でも、気持ちの奥底には、目の前で姫緒と理がイチャイチャしている現在の環境から抜け出したい、という魂胆がある。
たぶん見るのは3回目の、三角関係で「仲間外れ」にされた美都子ちゃんの激情吐露パート。今回は張本人の「ふたり」の前で。
あ~夜遅くまで勉強頑張ってたのは、成績が落ちると2人が家庭教師として寄ってきちゃうからなのか。麻実√では勉強手に付かなくなって成績ガタ落ちしてたのに、今回は落ちない理由はそういうことか~
姫緒って夏夜とかなり正反対だな。理を囲ってヒモにしようとするほどの夏夜さんと、生活能力が皆無な姫緒さん。理を誘惑しまくる夏夜さんと、めちゃくちゃウブな姫緒さん。理に惚れていてめちゃくちゃチョロいところだけ共通している。
なるほど! 15年前に穂香さんにお金を貸した神子島順一郎って、姫緒の父親か! 父との対決ってことかぁ~~王道だ
すげ~イカツいオッサンだ・・・国会図書館!「スーパーハカー」ってシュタゲのダルかと思ったけど、まだ発売してないよな。そもそもそういうネットスラングがあったのね
ヒロインの父親との全面対決で、ヒロインをうまく導いて手助けしながら勝利する。典型的な美少女ゲームシナリオ。でも、澤嶋順平のような明確な「敵」を設定すると、当事者だけの泥沼の三角関係シナリオとは別物になっちゃうんだよな。もっと少年マンガ的な爽やかなものになってしまう。……まぁ本作だけでも三角関係シナリオが大量にあるので、そのうち一個くらいはこういう「逃げ」があってもいいと思うけど。
最終話
最終話「僕らの親子喧嘩(お家騒動)」 各話サブタイトルの読み仮名毎回凝ってるなぁ
課長!……じゃなかった。副部長!久しぶり~ この人、東京03の角田さんみたいで名脇役だよな
夏夜「あたし…姫様をけしかけた。大家さんの気持ち知ってながら…ごめん」
夏夜「でもね… あんたがいいコだからこそ、あたしは、あんたの恋を応援するわけにはいかないの」
夏夜さんが深夜に鍋うどんを振る舞いながら美都子ちゃんに話をする。こういう、√に入っていない、三角関係からも一旦は抜けているヒロインの見せ場をちゃんと用意するところが好感持てる。このゲームの美点の一つだと思う。
そして美都子ちゃんはさっきぶりに、うどん啜りながら夏夜さんの前で慟哭する。何回この子を泣かせるねんこのゲームは……
姫緒が父と対決するのに理が協力しているというよりも、理が恋人の父親と対決(男と男の勝負)してるだけだなこりゃ。「お義父さん、娘さんをボクに下さい!」ってやつ。
かわいい
電気水道ガスが止まった隣の豪邸から、病人を連れてきて看病するトコちゃん。姫緒はまるで美都子の「娘」のよう。
いいなぁこの関係も。これまで姫緒と美都子は仲の良い姉妹って感じで、美都子が「姉」に厳しく当たることはなかった。でも、理を入れての三角関係が発生したことで、結果的にこのように、これまでよりも打ち解けた、気の置けない仲になれている。シンプルにこのふたりの関係が……好きだ!! ヘテロ百合三角関係サイコー!!!
あ~好き・・・ めっちゃ好きな百合…… 幼馴染百合………… エロゲの攻略ヒロイン同士の百合でしか得られないアレがある
うわぁ~~ズルいって! このCGの差分は!! 泣いちゃう!! だいすき!!!
美都子は、自分の理への気持ちよりも、姫緒の理への気持ちを……いや、自分の姫緒への気持ちを優先することにしたんだな…… 幼馴染の、お隣に住んでる、少し年上の「お姉さん」が大好きだから………… こんなん百合ですやん……… 愛ですやん…………
精神的には姫緒より美都子のほうがずっと上で、でもこれまではそんな関係性を築いてはこなかった。こうなって初めて、美都子は姫緒を包み込むように接することができるようになった。
姫様「トコちゃんみたいなお嫁さんが欲しいなって、思ってた」
!?!?!? なあ・・・・今からでも・・・・姫緒と美都子の、濃厚Hシーンを・・・見せてくれないか?? これは「エロゲ」なんだから、出来るはずだ。あっていいはずだ。理とかいう男は置いておいて、「姉妹」のような幼馴染百合の濃厚浮気初エッチを………… ヘテロ百合三角関係エロゲなら、そういうのがあってしかるべきなんだよな。丸戸史明そういうの書いてくれないかな、これからでも。
姫様「私と二人… 一緒に、理さんのお嫁さんになろう?」
草wwwww そういうことか~~
姫緒「だって私、誰も諦めたくない。トコちゃんも、理さんも… みんな、私のものにしたい…っ」
あれだ、icやCoda雪菜√の雪菜みたいなこと言ってる。これ、言われてるほう(美都子)からすれば、嬉しくもあるけどかなり酷だぞ。
でも、美都子が姫緒への想いを優先したように、姫緒も、自分の理への独占欲よりも、自分の美都子への愛を優先したからこその言葉だから…………やっぱり感動してしまう。そんな「三人」なんて、夢みたいなものかもしれないけれど、自分もその夢を見てみたい。見られると信じている。
なるほど、百合セックスの代わりに、百合セックスの暗喩として、「風邪を移す」行為をやったわけですね。一晩中隣にベッタリいて見つめていて風邪を移されるなんて、そんなんめちゃくちゃエッチな(=愛に溢れた)ことですからね。間違いない。
草 ここでも麻実との新婚生活時代のことを擦られるの、ほんと「五角関係」モノとして秀逸だよ
やっぱりこの「三人」の空気感も好きだなぁ ほんと今年度のヘテロ百合大賞受賞です。
ハクサイ検定合格
なるほどw こんなん、平木副部長と理と姫緒の三角関係じゃん…… ヘテロ百合ならぬヘテロBL三角関係。ひとつの会社の上司部下のカンケーで・・・
kawaii
「ヒラ取締役」ってなんだよ
お~勝利のVサインならぬ ”3” サイン。泣ける…… 姫緒さん、立派になって…………
やっぱり澤嶋順平は単にあくどいんじゃなくて、こういうハートフルな動機を持ってるよね~~
なるほど~~ 順平と姫緒、表面上「悪どい」やり口がまんま親子そっくりだったってことか。ようできたハナシだ!
ってことは、姫緒の家に理と2人で住むのかな しょっちゅうお隣さんと行き来して
なるほど~~ すげぇ……多重解決ミステリのようだ。隠された真相、動機が何重にも存在する。(穂香さんの借用書→姫緒の父の冷徹なビジネス→美都子を救い出すため、という娘と全く同じ目的と手段→娘とバツイチ30男の仲をぶっ壊したい親バカ)
最後の最後に、こうして「親子愛」を提示して、「強大な敵」キャラを、娘が可愛くてしょうがない親バカな親父という、可愛げのあるキャラにひっくり返す。なんという後味の良さ!! マジで脚本が上手すぎる。本当に、文字通り「お義父さん、娘さんをボクに下さい!」な話だったんだな。
姫緒にとって「妹」のような、「子供」のような、「被保護者」のような存在の美都子ちゃんに、恋人との外泊許可を貰う。どんな関係だよw
草 デレデレのオッサン
ああなるほど!? すげぇな…… 父→娘の愛情だけでなく、娘→父の愛情までをも描くとは…… マジで完璧だ
美都子「だって…おじさんのお金で… あたしは今、こうして楽しく生きてるから」
姫緒「私が今までしてきたボランティア… こんなに心から感謝されたことなんてない」
うわ~~~なるほど!?!? 有り余るお金にモノを言わせて冷徹にすべてを解決してきた澤嶋順平のこれまでの後悔多き人生そのものまでをも、肯定しようとしているのか…… 姫緒と美都子が、このおじさん(お父さん)を「救済」してるじゃん……
しかも、そうした父の下で葛藤しながら育ち、ボランティアに打ちこんできた姫緒というキャラクターをもここで救済し、ねじれた親子関係を清算・昇華している………… すげぇ、完成度が高すぎて感心で感動してしまう。
うおおお 聖夜の奇跡! これ以上ないくらいの大団円!!!なんで最終的に救われて号泣する「ヒロイン」が、強面のオジサンになってるんだよwwwww 「三人」ですらない、もっと外へ、親子関係へと、大切な人へと、開いていく愛の物語………… お見事!!!
姫緒√まとめ
姫緒√おわり!!!めちゃくちゃ良かった!!!!! センターヒロインでない個別√としても、こんなによく出来たお話は見たことないかもしれない。
姫緒さん、序盤での印象はいちばん薄くて興味が持てない、「ハズレ」枠のヒロインかと思っていたけど、とんでもない。個別√に入っていくごとにどんどん魅力的になっていき、恋人になる頃には本当に可愛いキャラだと思えるようになった。かなり特殊で訳ありな上司と部下の関係で、ビジネスパートナーとして一緒に仕事をする中で仲を深めていくの良いよね。『ユースティア』のフィオネ編みたいな。
しかも、この√最大の見どころは、なんといっても姫緒と美都子の幼馴染百合である。幼い頃からのお隣さんで、5歳?くらい歳の差はあって、姉妹のような友達のような家族のような隣人のような、そんなふたりの関係が好き。姫緒が美都子へ抱いている、同性愛といっても差し支えないほどの大きな愛情が本当に好き。
そして、百合のあいだに男が割り込んできて、2人ともその同じ男を好きになる、いわゆる「女→男←女」型のヘテロ百合三角関係であり、これがまためっちゃくちゃ良かった。今年度のヘテロ百合大賞を贈呈いたします。
男主人公がいろんなヒロインと恋愛していくいわゆる普通の「エロゲ/美少女ゲーム」において、その攻略対象ヒロイン同士の濃厚な関係が描かれることはしばしばある(『ユースティア』の聖女イレーヌと従者ラヴィアとか)。そんな「ヘテロエロゲ百合」で個人的なベストを更新した。「三人」でいることを諦めないこと。どんなに互いに相手を傷つけあっても、それでも最後に愛は勝つと信じ抜くこと。
願わくば、姫緒と美都子のそういうシーンがあってほしかった。理を含む3Pシーンで妥協してもいいが……(初めは2人が理に「奉仕」していても、そのうちに理をほっぽり出してヒロインふたりでイチャイチャし出してくれるのがヘテロ百合厨的には最高)
また、ヘテロ百合三角関係好きというのを抜きにしても、√終盤の問題解決シナリオの出来は素晴らしかった。これはいわば、理と美都子の歪な「親子関係」というメインテーマを照射するような、澤嶋順平と姫緒の歪な親子関係を扱ったプロットであり、そして順平と美都子の、単なる「お隣さん」に向けた、大人から子供への不器用な愛情についての話でもあった。救済して号泣させる(=落とす)べき真の攻略対象ヒロインは、中年の強面のオジサンだった。順平かわいい♡
テラスハウス陽の坂の土地が買収されてしまうかもしれない、という、序盤のリフレインのような喫緊の課題が発生し、それを深掘りしていくと、二重三重四重もの「真相」が徐々に明らかになっていく……という構成は、簡易的なミステリとしても高い完成度を誇っていた。シンプルにエンタメとして面白い。
この「父」を倒すために、理と姫緒がどちらも互いの能力を活かしてビジネスに邁進するくだりなんかも、それまでの姫緒の新人教育パートを踏まえているために激アツで、あんなによちよち歩きだった子が、こんなに立派になって……(涙)と感動する。『ユースティア』のリシア編のような(←さっきからなんで同じ作品ばかり例に出すんだこいつは?)
総じて、全方位に隙のない、完璧なシナリオだった。
さて、いよいよ美都子√だ~~~
美都子√に入るため、麻実√に入る前の分岐から(当てずっぽうで)やり直す
・美都子√
第10話
「焼けぼっくいで餅が焼け」
>仕方ないので正直に話す
>少しだけなら
麻実の誘いを受けて家に上がることにするも、掃除整頓のため「10分だけ待ってて」と言われてコンビニで時間を潰しているうちに、もう一方の選択肢に収束(火事発見→飛び込む)
第11話
「辛く切ない嫁姑戦争」>美都子を誘うほぼ変わらない?
第12話
「決別のイヴ、(略」>言葉が出てこないイヴの高級レストランデートのあと、麻実とやったのか否か、それが問題だ。1周目ではここでシーン入ったっけ? →あ~やってるわ!! ってことは、それがカットされているので、麻実とのシーンは一切ない状態で美都子√に入れるってわけか。あ~ちょっと日和ってるな~~
第13話
第13話「最初で最後の初恋だから」お~~ 違う話数タイトルになった! 麻実√から逸れたか。
あれ? 選択肢なく理が迷わずキスしやがった!!
この晩は(ライト)キスまで ほんとぉ?トコの入試の日、理がやべぇ体育教師の男にやべぇミソジニー発言をされてぶん殴るところまでは一緒
第14話
第14話「夫と父と男の決断」 あれっ またすでに見たサブタイに戻った。
麻実の離婚の真実(不妊)を知ってショックを受けて寝込む理に、夏夜と姫緒が、麻実と元に戻るか、新しい恋(美都子)を取るか迫る。たしか1周目(麻実√)では選択肢があったような気がするが、ここではもう理は美都子一択。姫緒はとうぜん猛反対。夏夜は美都子をちゃんと振ってやれ、今のままうやむやにするのは可哀想だと諭す。
・・・すごい、自分で自分に怒っている。トコの保護者としての理が、トコに恋愛/性愛感情をぶつける理に怒っている。愚かすぎて、いい。
夏夜さんがめちゃくちゃまともな大人になってる。ちょっとおもろい
バレンタインデー
「ハタチ」はまだ「遠い」って言っちゃってるけど大丈夫なのこれ?? このゲームの登場人物は全員成人してるんじゃないの?
ご隠居…… あんた、やっぱり信頼できるよ。教え子に淫行したとかいう噂あるけど……美都子の理への恋を「応援できない」と告げるご隠居に、美都子は「さよなら」と書かれたバレンタインケーキを見せる。
泣ける~(泣いてない) この2人の関係もいいなぁ ご隠居の胸で美都子が泣くの、2回目だよな
姫緒さんの名言ラッシュパート(既読)。そして、最近理の見る夢にずっと浮かんでいる人とは…… なるほど、ここで麻実か美都子かに分岐するのか。身も蓋もない構成だな……
新規パート トコちゃんを夢に見ている、という匂わせ
バレンタインデートで「さよなら」と書かれたチョコを美都子が理に渡したあとから新規パート、というか美都子√突入
最終話
最終話「世界でいちばんNGな恋」さぁラスボス戦だ!!!! かかってこいやぁ!!!!!
ここ、美都子√前提での(美都子視点での)これまでの物語の総括だ
美都子の呼称3段変化
トコは、教えてくれた。子供の愛で、僕を必死に矯正してくれた。(中略)自身の矛盾や、葛藤や… 気づいてしまった "女の子の気持ち" と引き替えに。
麻実が(理に)使っていた「矯正」という語がここで理から発される。
ここまでやって分かったけど、このゲーム、ヒロイン脱落式(途中下車式)の√分岐構成とはいえ、他のそういう構成をとる作品とは異なり、恋愛沙汰を、√分岐のギリギリまでかなり粘って扱っている。
簡単にいえば√分岐するのが遅い。複数(2名)のヒロインのどちらの√にも入れるよう、三角関係の葛藤イベントをめちゃくちゃ極限まで詰め込んでおり、本当に、男主人公の理がどちらを選んでもおかしくないように作られている。見方を変えれば、複数の√間でのストーリーの重複が多い。
三角関係シナリオを本気でやろうとしている覚悟が感じられるのだけれど、周回前提だと既読テキストが多く、あとから読んだ√の印象が(既読スキップ部分が多いために)薄くなってしまう難点がある。
シリアスかと思ったらめっちゃコメディに落とす。というか、「コメディ」に仕立て上げないと "ダメ" だと美都子が必死に思って仕立て上げている。
さっきスチルで出た、ほっそいがくがくの鹿の脚要素、回収
めちゃくちゃ開き直っとるやん理www理が開き直りすぎてて、美都子のほうが頑張って身を引こうとする。社会常識の側に立つ。理を破滅させないために。
こいつらなにやってるんだ・・・・ これはたしかに「世界でいちばんNGな恋」ですわ・・・・まったく乗れないけど、そうやって「乗れない」人が増えるごとに、ですよね~~wwと開き直ってしたり顔されるようなのがまたムカつくな~~
歳の差、大人と子供という関係もさることながら、こいつらはここに「保護者と被保護者」を自称してやってきたのに!というダメさも加わっている。
お~ 麻実√での卒業式シーンを反実仮想する。ずるくね?
要するに、「みんな」を捨てて理は美都子と結ばれたわけね。麻実√と美都子√は、WA2 Codaでいう雪菜√とかずさ√の関係に相当する。なのでとーぜん麻実√派です!! 「みんな」を最後まで捨てずに社会へと開いていく(反エロゲ的な)シナリオこそ丸戸史明の真骨頂だと思っているので……(いや、一番の理由は性癖だけど)
美都子は親友だった長谷川倫子さんとも「絶交」したまま卒業してしまった。理とトコが結ばれたばっかりに……。でも、こいつら2人にとっては、こうしてこれまで仲の良かった「みんな」から関係を断たれて孤立すればするほどに、「世界でいちばんNGな恋」度が増すほどに、ふたりだけの閉塞的なロマンスに浸ることができて好都合なんだよな。「世界中が敵に回っても、僕だけは君を愛するよ……」云々と。
トコが通っていた学校が理と同い年って設定、いる?ww まぁ真面目に考えると、理と同い年の学校を「卒業」するということは、美都子にとって、理と結ばれるのに相応しい資格を得た、みたいなことなんかなぁ。
はいはい よかったですねーーみんなから総スカン食らって悦に入ることができて。
回想:麻実をフった雪の夜
たしかに、美都子の担任教師としての麻実の立場からすれば、理とトコが結ばれるのを黙って観ておくわけにはいかないよなぁ。だって、自分の生徒が、血縁でもない1年前に知り合ったおっさんと禁断の恋を始めようとしているんだから。即・児童相談所へ通報レベル。というか警察?
理が新しい人と新しい人生を歩み始めるのは、心の底から嬉しい。でもなぁ…もうちょっと相手、何とかならなかったのかなぁ」
これもマジでそうだなぁ。麻実が本心でどう思っているかはさておき、理に対して麻実が言う台詞はこうでしかありえない。
「抱きしめて、その髪の匂いと肌の感触に癒され」ただけなら、麻実とやってはいないってことでいい?
ハァ?? マジでなんなんコイツ。きしょすぎる~~~ 「最低」なんだけど、そう言ったら余計に肯定して悦に入る感じがマジできしょい。
まぁそれはたしかに。麻実先生が「卒業式が終わるまでは我慢してね」と言ってるけど、トコって卒業してもまだ未成年(高校生)だよな?現実で考えれば。麻実の立場からすれば、自分の現在の学校/クラスの生徒ではなくなるから、責任は逃れられるが…… それでいいのか教育者として。大人として。いやまぁ、麻実はここで人生をかけて愛してきた相手に思いっきりフラれているので、「教育者」として振る舞うどころではないんだろうな…………
麻実さん……… いつのまにか泣いてるし。幸せになってくれ………
はぁ!?!? ぶん殴れ!!!! 麻実、今すぐ振り向いてコイツを思いっきりぶん殴ってくれ!!!!!
殴れ!!!!!! 今すぐ!!!!!!! お願いだから!!!!!!ここまで部外者(プレイヤー)をイラつかせられるキャラを描けるのも凄いわほんと。
これさぁ…… めちゃくちゃ酷い台詞なんだけど、icでの雪菜とか、雪菜√での春希が言ってたのと同じことなんだよなぁ。どうしてあっちは受け入れられて、これは最低最悪だと拒絶反応が出るんだろう。違いはなんだろうか。2人の女性を選ぶ側の男が言っている点はデカいか。雪菜√の春希って別にこういうこと言ってなかったんだっけ? 雪菜とかずさが勝手に仲直りしたんだっけ?
でもまぁ、この√では理のこの妄言は実現されないが、麻美√とか、雪菜√なんかはこの「三人」で幸せになる夢想が実現された場合だといえる。だから正確には、この夢想じたいが嫌いなのではなくて、この夢想を「夢想」だと、絶対に実現しないものだとして発言しているこの状況が嫌い、なんだよな。夢想が夢想ではなく、しっかり現実化するのなら、自分はむしろ好きだ。
真鶴さんは蚊帳の外で、理と美都子の仲をなにも知らないのか……可哀想に。いや、幸せなのか?
「謝罪と自嘲と開き直りの言葉」 ←これ、丸戸史明(キャラ)の行動パターンのほぼ全てです。
剛志くんマジでカッコいいな。美都子なんか忘れて幸せになってくれお前も。
卒業式のあとのモブたちの記念撮影シーンとかが、麻美√と同じなのが生々しくて良い。この世界のほとんどの者たちの人生は変わらずに、ただ、特定の者の運命だけが決定的に変わっているさまを見せつけられる。
麻実…………
で、でた~~~ww かずさ√の「血の契約」などに連なる、丸戸シナリオの厨二的クソダサ台詞ラッシュだ!!かずさ√といい美都子√といい、自分が受け入れられない解釈違いの関係のふたりは、よくこういう言い回しを使う。世間から隔絶したところで結ばれようとするふたりの関係だから。そういう自分たちに酔っている者たちの吐く台詞だから。そういう意味では、解釈一致。
理に失恋する麻実の最後の捨て台詞。いいんだけど、これが、これ以降はもう麻実は用済みとなるのを踏まえた、麻実の存在を清算するための、そうして心置きなく美都子とのエッチシーンに突入するための台詞として位置付けられていることがとても、とても哀しいよ・・・。麻実のほうを見たいよ……フラれたほうの麻実を………
やっぱり美都子√は、理と美都子の恋愛関係は、ふつーに受け入れられなかったですね~~wwこのシナリオの何が嫌って、そうやってほとんどの人には「受け入れられない」ことを前提として、そうして非難されることをむしろ悦ぶように、好都合なように思っている理たちのスタンスをも描いているところなんだよな。こいつらの背徳的な興奮を高めるために、自分のこの心からの「きしょい!!くそくらえ!!!」という想いが "利用" される構造になっているのが、ほんとうに嫌だ。
『WHITE ALBUM2』との比較(暫定)
でもマジで、WA2と比較すると面白いな。こうして世間から拒絶された閉塞的な二者関係ロマンスをやる√といえば、かずさ√と美都子√が対応している。しかし、他のヒロインの√にて、三角関係のなかで何度も何度も失恋するさまが描かれるヒロインは、雪菜と美都子だ。このように、本作における美都子に対応する存在が、WA2ではかずさでもあり雪菜でもあるという、両義性をもっている。
まぁ、制作された順を踏まえれば、『NG恋』でのメインヒロイン・美都子を2人のヒロインに分解/解体することで、より一層、三角関係モノとしての面白さと完成度を高めたのが『WA2』のかずさと雪菜なのかもしれない。
とすると、WA2 ccでのサブ攻略ヒロイン3人……千晶、小春、麻理と、本作の夏夜、姫緒、麻実が対応する……のか? そう見ることも出来るけれど、しかし上述したように、麻美√と雪菜√にも共通点があるんだよな。つまり、美都子がかずさと雪菜の要素を共に持っているように、麻実もまた恵麻と雪菜の両方の要素を持っているということか。(←ヒソカ?)
言い換えれば、じぶんが『NG恋』で好ましく思えた、何度も失恋するさまが描写される美都子の位置付けと、三者関係を手放さずに夢想的に結ばれる麻実√のスタンスの両方が合体した「いいとこ取り」の最強キャラにして最高√が、『WA2』の雪菜(√)だということだ。………そりゃあ刺さるに決まってるよ!!!
こっからまだ(評価)大逆転あると信じてるぞ……丸戸史明…………
ああ……アパートの住人たちが、理と美都子を「祝福」してくれるのか……
喜兵衛「その時にね、見せつけてやりましょうや。たった二人だけで、生きてなんかいけるもんかって、ね?」
これぞ丸戸シナリオでとても良いんだけど……いいんだけど…… あいつらを自分は受け入れられない! そんなんで……いいのか! 甘っちょろすぎるだろ!!
スペシャル
えっ!?!? 何!? 「世界でいちばんOK(すてき)な恋」って……… テラスハウス陽の坂のみんなから祝福される話を、こうして「最終話」の「世界でいちばんNGな恋」とは区切ってやるってことか? そこまで最終話に加えてしまったら、「世界でいちばんNGな恋」ではなくなっちゃうから? でも、「世界でいちばんNGな恋」のままで、二人だけの関係に閉じるのは後ろめたいから「スペシャル」と称してみんなに受け入れられる大団円ハッピーエンドをつけ加えようってこと?? なにもかも中途半端すぎる。酷くて何も言えない。
あ~そうですか。。 両取りどころかどちらも逃してるよ、これは。ここにきて「テラスハウス陽の坂」の絆をも称揚しようとするなんて。しかも、理やトコが何も行動せずとも、彼女ら側があっさりと認めてくれただけ。ここの断絶を埋めるような説得的なシナリオをちゃんと書いてくれていたら、もしかしたら自分も認められたかもしれないのに。丸戸さんならそれが出来ると信じているのだけれどなぁ…… ほんとうに残念。
あのフラれ方をした麻実までが、なんやかんやでテラスハウス陽の坂に入り浸って、コメディ要員として、トコと一緒に理との甘々な思い出話をぶちまけている。かなしいよ……… けっきょくあの時に理が言った「これからも傍にいてほしい」ってのに従ってんじゃん。失恋したら賑やかしのコメディ要員って、それどんな侮辱だよ。
今でも理は麻実に呼び出されて二人で食事してるんかーい!! それでトコにフラれればいいのに。
うえええええええええ!?!????!!? そっか…… 存在を完全に忘れていた…… そろそろ終わりかぁと思っていたところにこれかぁ。どうなるんだ!? 期待
草 すごい、「娘を放り出して丸一年恋人と過ごしていた育児放棄の母親」vs「保護者を自称しながらけっきょく手籠めにしてヤリまくっている未成年淫行性犯罪者のおじさん」だ…… 最低な大人同士の大怪獣バトル
なんだこいつ!?
晴彦が27で、穂香は……娘(トコ)が15くらいだから……18で産んでいたとしても最低33歳ってことになる。トコが18以上だとすればもっと上がる。何歳なんだろうか
草 なんだなんだ。穂香は穂香で、色んな「運命の人」と出会う波乱万丈な1年を送っていたのか。理とちょうど鏡像関係にあるのか~~ この親にしてこの子あり、だな……
あ~なんやかんやでトコもすぐママに絆されちゃうのね。……理いらなくね?なんだか割とまだしばらく続きそうだ。どうなるんだろう? 頼むよ~~こっからどんでん返ししてくれ~~~……
隙あらば理を家に連れ込もうとする麻実、まだぜんぜん諦めてないのは良い美都子に派遣された夏夜と姫緒に止められる。……チッ! 五角関係といいつつ、夏夜・姫緒はもうすっかりトコ側に回っている? 姫緒は最初からか。
「頭を撫でる」のが是とされる男女の関係、ほんとうに嫌い
2ケタ歳以上離れてるって時点で、少なくとも20歳以下であることは確定
美都子のママ=穂香さんにも交際を受け入れられるまでを描くのかな。受け入れられても、受け入れられなくても、最後まで好きになれそうにない。都合の良い大団円も、都合の良い自己陶酔ロマンスも嫌だ。
穂香と理、やべぇ大人ふたりのデッドヒートが止まらない。婚約者の西口が九州転勤のため、娘=トコも連れていこうとする穂香
「世界でいちばんNGな恋」とは、30男が養育している15歳の少女とする恋愛か、それとも15歳の娘を育児放棄して新たな男とする恋愛か……ってこと? どちらも「育児放棄」であり児童虐待ではある……
年齢差を考えれば妥当だが、やっぱりきしょいなぁ。でもこういう考えって、一般的な親子関係では普通だよな。自分を看取ってもらう(老後の世話をしてもらう)ために子供を作る大人たち。理の場合はそれを「恋人」に求めているから最悪なんだけど。
ご隠居が『サマーウォーズ』の栄ばあちゃんみたいなことしてる…… 昔の教え子・知り合いに電話をかけまくってデカい計画を動かす
教師として、教え子が大人と一線を越えるのを看過してたのはどうなん?という指摘はマジで正論だが、それを言っている本人も親としてヤバいので……。
あ~あ、けっきょくこの晴彦とかいう男も「悪いヤツ」で、こいつをラスボスとしてぎゃふんと言わせてハッピーエンドですか。しょーもな!
なるほど? この物語の始まりをリフレインして、給料2か月分の指輪でプロポーズを、今度はその時した人の "娘" に対しておこなって大団円ですか。
そうか、2022年の法改正前だから、婚姻適齢が「16歳以上」だった時代か。……つまり、この1年のトコは15歳だったと暗に示してるじゃん! いいのかそれで……去年穂香さんに渡すために買って質に入れていたトコの「誕生石」リングをそのまんま渡すのか…… 伏線回収といえばそうだけど。結婚してても普通に高校生活送れるんだろうか。
校則で高校生の結婚を禁ずるのは憲法違反になる可能性が高いらしい? それもそうか……? 難しい
草
ご隠居はともかく、あと2人の男連中は……いる?
結婚詐欺の犯罪歴は弁護のしようもないけど、彼が当時まだ未成年だったことは、穂香の罪にはなっても彼の罪にはならないのでは? 成人したら結婚詐欺していいってわけじゃないだろう
・・・おあとがよろしいようで!
うまいこと言ってるのか?それは
ほんとうにそれ
こういうことが起こらなくするために、婚姻適齢が男女ともに「18歳以上」に引き上げられたんだなぁ ……世界は確実に良くなっている!!!
LAST SEX…「こういうこと」が「奥さんの役目」ではないだろ
……校則に『結婚禁止』って書いてあったっけ?
まさにこの話題が出た。
理「だ、だから、その… もし、僕らに子供ができなくても…」美都子「………」理「僕を、捨てないで。もう、一人にしないでくれ…っ」
ここで麻実とのトラウマ(不妊を隠されての離婚)が持ち上がり、乗り越えられる。
聞いた通りって………誰に!?
つくづく麻実が(遠まわしに)言及され介在している感じが良い。理……元妻との不倫、しないか? こっから「不倫編」という名の本番が始まったら激アツ これまではintroductry chapterに過ぎなかったんだ……
だってさ、生きてくだけならあたし一人でなんとかなるし
夏夜さんのこういうとこ、好きだなぁ「ボランティア界の頂点」w
!? え~ そうなんだ。夫の元妻に子供の名づけ親になってもらうとか、常識的にはかなりアレだけど、麻実の場合は不妊での離婚とか色々……あるしな。当人たちがそれでいいなら、いいか。
おわり!!!
美都子√の感想
岡田麿里なら、美都子√のようなものは絶対に書かないと思う。映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』のような原作付きならアレだけど、だとしてもちゃんと社会的にバレて制裁を受けたうえで卒業後に結ばれるシナリオだからなぁ。
だから、美都子を「負けヒロイン」として何度も失恋させることで魅力的に描こうとするのはめちゃくちゃ解釈一致だし、そうして少女が失恋して人生を歩み始めるさまを肯定するのは岡田麿里っぽいんだけど、失恋せずに成就させちゃうのはなぁ……
美都子と理が結ばれることが許容できないの、なんでだろう。社会規範や倫理に照らして、というのは真の理由じゃないと思う。少なくとも、そこで満足していては駄目だという気がする。もっと自分の奥深くまで理解したい。
言ってしまえばこれもまた「性癖」なのかなぁ…… 純愛アンチなのと同様に、未成年と成年の、権力差のある恋愛は性癖として受け入れがたい。特に男性優位なヘテロカップルの場合。つまり、自分にとってフェミニズムが性癖として好きなのと同根だなこれは。マジョリティのヘテロ男性である自分のアイデンティティに基づいて、未成年の少女を大人の男が「同意ありで」手籠めにすること、めでたく結ばれることは容認できない。すごく居心地が悪い。自身の男性性嫌悪が関わっているのだろう。もっといえば、結婚とか、めでたく結ばれる「純愛」全般があんまり好きじゃないんだけど……
※「性癖としてのフェミニズム」に関しては ↑こちら
うわ~まだ未回収CG3枚、未回収シーン1つある~~~
この攻略チャートすごいな
えっ!?!? 姫緒と美都子との3Pあるの!?!? 未回収なのそれじゃん!!!!
~CG回収のため適当なところからやり直す~
2周目だと、文太郎が声帯模写を使って姫緒の父たちを電話越しに騙している様子が見れるのね
おまけシナリオ
おまけ「世界でいちばん3P(えっち)な恋」きたあああああああああああああああ!!!!!
5年後だから美都子が20歳になってる!!! すばらしい。。
姫緒と理がカップルとして愛し合うのを5年間傍で我慢しながら一緒にいた美都子のために、姫緒が3Pを提案する。姫緒ならやりそうだし、めちゃくちゃ解釈一致だな。
私の大好きなトコちゃんに、私の大好きな理さんのこと、もっと大好きになって欲しい。
これもうTRUE ENDだろ・・・ やっぱり姫緒√こそが "真実" だったんだ…………!
美都子ENDクリア後じゃないとこれが開放されないっぽい。そこだけ残念。でもある意味で、だからこそこれが真のグランドエンディングだという自説にとって都合が良い。
自分はハーレムものが苦手だと思っていたけれど、この3Pは普通に応援できる。理視点ではなく、美都子の立場になって、良かったねぇ……!と思えるから。あと姫緒視点でも良い。美都子のことも理のことも大好きな姫緒の立場になっても嬉しい。ここからさらに理を排除してふたりでやってくれたら最高なんだけど。
あの時、姫緒の求めた『三人で幸せになる』という理想郷は… 僕らが5年間、誰一人想いを枯らさないという奇跡をもって、今ここに打ち立てられてしまった。
理想郷なんだけど、それでも自分にとっては、美都子√よりもよほど現実味を感じる。あってほしいと思える。
いつか自然消滅するはずだった三人の関係は、誰もが、自分の想いの大きさに気づいていなくて。
あっ、5年経って理と姫緒は結婚してるんだ。そこから美都子を「お嫁」に迎え入れるあたり、姫緒さん相当トコちゃんのことを愛しているなぁ。
これ、ポリアモリーとも微妙に異なるよな。あくまで「三人」が互いに愛しているのだから。ハーレムとも異なる。二人でお嫁さんになる、という構図はどうしてもハーレム的だが、それは現行の結婚制度および異性愛中心主義の語彙によるもので、本質的には、姫緒と美都子の愛し合う同性愛関係もまた、理とのあいだの異性愛関係と同列に並んでいて、そのうえでの「3P」だ。「世界でいちばん3P(えっち)な恋」だ。
これ画面の中央でモザイクがかかっている理のペニスをどかせば、そのまま姫緒と美都子がキスしている絵面になるよな…… それを暗示させる構図にも思える。頼むッ……! ちょっとでもいいから、理を介してではなく、姫緒と美都子が直接絡む描写を入れてくれ……!!
きたあああああああああ!!!!!! ガッツポーズしちゃった。そうなんだよね。男が3Pにおいて女ふたりの口元に精液をぶっかけるのは、そのあと女同士でディープキスをするための「口実」にしてきっかけ作りのためなんだよね。前座。
この「おまけ」が嬉しすぎて美都子√の最悪さを相殺している。すごい。
姫緒は、それだけでは飽きたらず、トコの顔にかかった僕の精液を、全て残さず愛しそうに舐め続けた。それは、僕に対する愛情表現なのか、トコに対する愛情表現なのか。(……)…なんて、間違いなく、両方一緒で。そしてそれは、姫緒のもっとも望んだことで。
マジですばらしいな。ヘテロエロゲでここまで異性愛と同性愛が同列に置かれた、ある種クィアなHシーンが見られるとは……
まぁ3Pモノではままありそうだけれど、でもシナリオのなかでここまでヒロインからヒロインへの愛情が描かれて結ばれることはあんまりないんじゃなかろうか。[サクラノ詩]の優美-里奈ってどうだったっけ。2人のシーンあったんだっけ。百合ENDあったよな。すかぢさん、『H2O』もそうだけど、こういうところのクィア性はマジで良いんだよな…… それと、男キャラageのマッチョイズム・家父長制がどのように関係しているのかは考えたい。
姫緒「あ~あ…妬けるわねぇ。理さん、私よりあなたの方がトコちゃんに愛されてるみたい」
姫緒さん…… 「結婚」してまで、こうして嫉妬して、「負け」感を出すのが…… でも、根底にはそれをも包み込むような、トコへの愛があるのが…… ほんとうに好きだ。
「そんな、そんなこと………よろしく、お願いします。理くんと、姫緒さんで… あたしを、女にしてください」
「女にする」というミソジニー表現はさておき、理と姫緒の名が並列されて、2人の名のもとに行為がおこなわれる、というのがめちゃくちゃ良い。美都子→姫緒の愛情はこの三人のなかだと相対的にもっとも弱くて(美都子は同性愛者ではない)、それでも、姫緒が自分に向けてくれる愛をしっかり受け取って尊重してこういう台詞を言ってくれるトコちゃんもほんとうに優しくて好き。
三人の、まだほんの少しすれ違っている想いは… それでも僕らを、一つに繋ぐことをもう邪魔しない。
そう!!! そうなんだよ。三人ともが完全に分かり合ってるわけじゃなくて、「ほんの少しすれ違っている」んだけれど、そのうえで「一つ」に繋がることができる三人なんだよ。そういう三者関係なんだよ。ヘテロ百合というか、三者関係としてここまで応援できるトリオもなかなかない。
き、綺麗…トコちゃん。おめでとう…ありがとう…
「おめでとう…ありがとう…」 ←これ、今のじぶんの心境ですてか、美都子はまだ姫緒が同性愛の本気の想いをじぶんに抱いていることをあんましよく分かっていないっぽいので、ってことはここからそのことを真に理解して、美都子と姫緒の同性愛関係が成就する可能性もあるってことだよね?? 希望を捨てないぞ
ヘテロエロゲ特有の「行為シーンで男をなるべく映さない」性質のおかげで、3PシーンのCGが結果的にレズビアンプレイっぽく見えるの嬉しいな。今だけは感謝したい。これ、理は2人とも孕ませる可能性あるのか。マジで「ふたりでお嫁さんになる」ってことかぁ。すげぇな
「わたし、幸せ… 今まで生きてきて、今日が一番幸せよ…っ」
「トコちゃん、理さん… 私を、ね…二人のところへ、連れていって」
これもう文学だろ・・・美都子が姫緒に口づけするの泣ける。(泣いてはない) 理目当てで3Pしまくっているうちに姫緒のことも好きになるってことですねこれは。
ってええっ?!?!? また夢オチかよ!!!!!! しかも5年後ですらなく、姫緒ENDのイヴの直後だし!!!
その後… どうなったかご存じの方、いらっしゃいますか…?
はい知っています。正夢になるんです。決して「夢オチ」ではなくなるんです、あの理想郷が。「幸せな、結末」が。私の中ではそうです。正史です。
おわり!!! これで全CG/シーン回収も終わった! まだ細かな選択肢後のテキスト回収作業は残ってるけど、いちおう全クリでいいでしょう。美都子√と姫緒3P-END、最低と最高で相殺されました。