昨今氾濫する同人エロRPGのように、エロを引き立たせるおまけとしてシナリオやゲームシステムが存在するのではなく、それ単体でも十分な面白さを有している。王道的ながらも燃えるストーリーに、(多少の運は絡むものの)良く練られた戦闘システム。この二つと組み合わさったエロの実用性の高さに関してはもはや言うまでもない。可愛いもんむす達に責められることに抵抗が無ければ、このシリーズは至高の物となることだろう。
※前章、中章についても触れているので注意して下さい
終章が発売されたのを機に前章から一気にプレイ。ストーリー・エロ共に予想以上に素晴らしく本当に大満足でした。ニッチなジャンルではありますが、抵抗が無い人には是非手に取って欲しいですね。公式サイトを見ていけると思ったらまず買って損はないと思います。
自分は前章から殆ど間を置く事無く終章までプレイしましたが、このプレイスタイルには一長一短あると思います。
良い点は先が気になるストーリーを途切れる事無く進めることが出来ること。前章はそうでもありませんが中章の終盤からはかなり熱い展開が続き、ラストも物凄く良い場面で終わります。本来ならあのラストから終章の発売まで約一年半も待たされたと思うとまさに生殺しですね…、もんむす達のねちっこい責めも顔負け。自分はとてもじゃないけど我慢出来ません。終章は中章ラストの勢いそのままに、最初から最後まで中弛みが無い素晴らしいストーリーなので、間を置いて熱を冷やす事無く楽しめたのは本当に幸運だったと思います。
ただ、いくらストーリーが気になるからといってスイスイ進む訳ではないのがこのシリーズの悩ましいところでもあり素晴らしいところでして…。売りであるもんむす達の逆レイプ、ここの実用性が非常に高いです。先が気になるけれどもついつい抜いてしまったので小休止せざるを得ない、絶対抜いてしまうのでそもそも起動するのを躊躇う…などなど、進めたくても進められないジレンマを味わいました。ちなみに前章は7日、中章は10日、終章は4日掛かりました。終章だけ少し短いですけどこれにはちゃんとした理由があるので詳しくは後述します。
あとこれは自分に限った話だと思いますが、『もんむす』ばかりプレイしていたら無性に人間とのHシーンが見たくなってしまい、別な抜きゲに浮気してしまってそちらを先にクリアしてしまう、なんて事もありました。振り返ると自分でも良く分からない境地です。
何にせよ一気にプレイするには相当な気力と体力を必要とすると思います。
◆シナリオについて
主人公ルカは謎の同行者アリスフィーズと共に魔物との共存の為に世界を旅する。その道中で相手と理念をぶつけ合いながらも魔物との共存を説き、戦いを通してルカは成長していく。最後は魔王や四天王との戦いにも勝利し、共存に対する理解も得られてハッピーエンドと思いきや…、真の敵は魔物ではなく今までルカや人々が信仰の対象としていた女神イリアス率いる天使だった。ルカは世界の平和を守るために再び戦いに身を投じていく…。
終章冒頭までのストーリー展開を大雑把にですが説明してみました。主人公が信じていた存在がラスボスだったりと、よくある王道RPGのような展開が目白押しのストーリーです。
イリアス様なんて前章の時から如何にも裏がありそうなキャラでしたし、後に明らかになるルカの生まれの秘密もお約束みたいなものです。(覚醒してからはナメクジ娘相手に塩を撒いていたのが懐かしく思えます。)四天王の上位互換、四精霊の敵バージョンが出てくるのも良いですね。
シナリオに対して新しい点、斬新さとかは特に感じませんでしたが、王道故に外さない面白さが本作にはあります。中章最後の四天王とのバトルはかなり燃えましたし、終章で共闘して天使軍に立ち向かう展開は分かっていてもやはり面白い。プロメスティンを初めに確固たる信念を持った魅力ある敵キャラも多く、天界に入ってからの怒涛の戦闘はまさに最終決戦と言ったところ。ラスボス戦最後の四精霊との会話(特にノーム)もグッと来ます。この辺りはRPG好きなら間違いなく面白いと感じるでしょうし、全体を通しても万人受けしやすいストーリーだと思います。
そしてシナリオ面で個人的に一番評価しているのが中弛みを一切感じなかったこと。最初から最後までダレることなく楽しめました。
この作品よりオリジナリティがあって面白いシナリオの作品は探せば幾らでもあると思いますが、この作品ほど欠点が少ない作品はそう無いと思います。
基本はアドベンチャー形式なので、例えばエウシュリーの戦女神シリーズのように自分で主人公を操作する楽しみはありませんが、その中でも街の人と会話したり、行き先を自分で選択したりと、RPGらしい探索する楽しみを上手いこと取り入れていたのが好印象です。戦闘システムもそうですが、どんなに単純であっても自分で選択できるのはそれだけで一つの楽しみになります。
あとは適度なコメディ要素があったのも中弛みしなかった大きな要因かな。サキュバスの村を初めに各地で起こる事件のオチが結構面白いんですよね。流石に終章はシリアス度が高めですがシルフとノームの絡みなどは健在。お墓に埋められるシルフ可愛い。
あとは残念なアミラとその仲間が出てきた場面は爆笑しました。あれはもう反則です。
王道RPG、主人公の成長物語としての面白さ、中弛みが一切無いストーリー展開とシナリオに関しては褒めるところしか見当たりません。プレイ前はよくある同人エロRPGのようなエロを引き立たせる為だけのシナリオかと思っていたので、これはもう嬉しい誤算を通り越して申し訳なさで謝罪したくなりました。
◆戦闘システムについて
戦闘はオーソドックスなコマンド形式。
「ぼうぎょ」だけでなく「なすがまま」「こうさん」「おねだり」などの、負けるためのバリエーションが豊富なところに、製作者はプレイヤーが何を求めているのか分かってるなと感じました。
この手の作品って戦闘自体が既に一つのHシーンと言うか、プレイヤーを興奮させる大きな要素になってるんですよね。例えば同人エロRPGの場合は主人公の女の子が戦闘でダメージを受けて服が破れたり、状態異常ダメージを食らっただけでテンション上がりますし。敗北凌辱だけでなく戦闘で負ける過程も一つの見所なわけです。
本作の場合はメインであるもんむす達の逆レイプ、それを最大限に楽しむためのバリエーションが非常に豊富です。「なすがまま」で相手に良いように攻撃されたり、「こうさん」で自由に犯されたり、「おねだり」では自分の好きな技で犯して貰えます。素晴らしいです。
特に「おねだり」の場合は使われた技によって微妙に台詞が変わるので、一度負けても今度は別のわざで負けたくなります。技名がいちいちエロいのもその気持ちに拍車を掛けますね。
(例)ねこまたの技の種類
「ふさふさ尻尾コキ」
「ぷちぷち肉球手コキ」
「むにゅむにゅパイズリ」
「ざらざら猫舌フェラ」
「子作り交尾」
「おしりえっち」
なんかこう字面だけでも来るものがあります。相手によっては特殊敗北技と言い、使われて負けると通常とは違う凌辱に変わる技もあるのでそれも見逃せません。
負けるための手段、相手が攻撃も多彩で、戦闘中の台詞もエロくて思わず屈しそうになる。戦闘システムはプレイヤーの興奮を高める要素として完璧と言って良いものでした。
あとは比較的初見殺しが多いですが、負けても反省会でイリアス様に罵られつつ対抗策を教われるのでそれも一つの楽しみですね。終章だと黒のアリス戦のモザイクイリアス様、ラスボスの反省会は必見です。
エロ方面だけでなく戦闘の中身についても軽く。
進むにつれて戦闘のパターン化・運ゲー化は正直あると思います。後半は即死技を防ぐためにシルフ、ノームの召喚はほぼ必須。強敵相手だとシルフやウンディーネの回避率に期待せざるを得ない場合も。運が悪ければあっさり死にます。
終章は強力なカウンター技「明けの明星」を上手く複数回決められれば大抵の敵はそれで勝利することが出来ます。
アリスの協力もあり終章が一番戦闘楽だったかも。
ただ、コマンドバトルの段階である程度パターン化するのはしょうがないかなぁと思いますし、戦闘の難易度的(自分はハードでプレイ)にはかなりバランスが取れていて、ギリギリ勝利して達成感を得た戦闘も多かったので概ね満足しています。
「こうげき」「もがく」「ぼうぎょ」と一部の技しか使えない、シンプルな戦いしか出来ないながらも、その分敵との実力が拮抗しているので勝利して大きな達成感を得られる前章、精霊の力をフルに使って敵の攻撃を躱したり、SPを多く使用する大技を決めて爽快感を得られる終章と、それぞれの章によってまた違った楽しみがあると思います。
◆エロ(もんむす)について
担当した絵師の違いによって好き嫌いの差がはっきり出ると思いますが、何しろ分母の数が大きいので必ず何個かは気に入るもんむすに出会えると思います。
シリーズを通した全体の印象としては、ルカの成長度に合わせて出てくるもんむすのビジュアルや性格に変化があったように思います。
前章はルカが未熟なので、見た目が可愛かったりロリだったり性格が大人しいもんむすに罵られながら責められるシーンが多め。
逆に終章は勇者として周りに認められるぐらいまで成長しているので、敵となるもんむすも戦闘に特化、見た目がキツ目で性格も強暴、シーンの内容も捕食などのハードな物が増えています。
中章は半々くらいですが、ダンジョンの関係上植物系の見た目がキツイもんむすが結構出てきます。
まとめると、
前章・・・見た目が可愛いもんむす、性格も大人しい>見た目がキツイもんむす、性格も強暴
中章・・・可愛い≒グロい
終章・・・可愛い<グロい
こんな感じ。
終章だけクリアまで時間が掛からなかったのは、勿論ストーリーが先に気になったのもありますが、見た目がキツイ敵が多くてあまり抜こうと思わなかったのが大きい理由になります。個人的にはルカが強い時ほど可愛いもんむすになすがままに責められるのをもっと見たかったですね。インプやエルとかはかなり良かったけどもう少し数が欲しかった。
終章は終始シリアスな展開が続き、敵も見た目がキツイ天使が多いですが、その分最後の個別エンドや四精霊とのエッチなど、これまでの人気キャラを再登場させることで何とかバランスを保っている感じです。Hシーンの数は三作中一番多いです。
ちなみにラスボス(イリアス最終形態)との戦闘時に「こうさん」するとアリスが、
「馬鹿な、降参だと・・・・・・!?
ルカ、貴様は何を考えている・・・・・・!?」
と言うのですが、「こうさん」した時にアリスが台詞を言うのは恐らくこの戦闘だけです。ここまでルカを信じて戦ってきたのに最後の最後で裏切られたアリスの心情を思うと余りの申し訳無さに思わず顔を背けたくなりますが、同時に何とも言えない背徳感と興奮を味わうことが出来ました。アリスごめん。でもイリアス様の快楽には勝てなかったよ…。
それはさておきテキストの質はどれも非常に高いです。
「ねぇねぇ、抵抗しないの・・・・・・?
なんとかしなきゃ、男のミルクもっともっと搾られちゃうんだよ・・・・・・?」
「あははっ、はっや~い♪
もう漏らしちゃうなんて、なさけな~い♪
それでも、勇者なんですか~?」
「あははっ、もう出しちゃったんだ。
こんな簡単にイっちゃうなんて、情けない勇者だね♪」
「ふふっ、すっかり手玉に取られちゃって・・・・・・
情けないわね、勇者クン。
ほぉら、またイかせてあげるわ。
私のおっぱいで、精液をたっぷりとオモラシしなさい・・・・・・」
こんな感じで男性の屈辱感、羞恥心を煽る言い回しが凄く上手いんですよね。シチュエーションもそれぞれのもんむすの特性を活かしたのが多いですが、そこの描写も上手いです。ラミア系なら体を締め付けられたりスライム系なら体を取り込まれたり…、男としてのプライドを壊されながらネチネチ責められるのが堪りません。
各章で印象に残っているシーンも軽く書いていきます。
・前章
前章の見所はゴブリン娘、プチラミア、ヴァンパイアガール、ドラゴンパピーとの四連戦とハーピーの村。前者は普通に戦えばまず負けることは有りませんが、そこで敢えて負けて見た目がロリなもんむすに強気に責められるのが堪りません。涙目のヴァンパイアガール可愛い。
後者は初々しいハーピーツインズに責められたり、クイーンハーピーの卓越した性技になすがままに責められるのが良いですね。クイーンハーピーはカウンター技を使ってくるので、その誘いに敢えて乗って負けるのも背徳感が増して興奮します。
他はカニ娘やシルフがお気に入り。カニ娘の特殊技「メルティウォッシュ」は敗北後も延々と責め続けてくれるのがグッド。体の小さいシルフに良いように責められるのも良かった。
未だ実力を出していない四天王に弄ばれるシーンも良いですね。
・中章
ダンジョン単位の見所は何と言ってもサキュバスの村。
「ぱんつしぼり」で敗北後も延々と責め続けるミンキュバス、「レベルドレイン」で力関係が逆転されて無残に責められるレンキュバス、豊富な技(特にパイズリが素晴らしい)で責め立てるサキュバス、足コキ、小さくされて犯されたりと敗北後のシーンも複数あるウィッチサキュバス、二人がかりで犯してくるリリム&リリスなど、とにかくバリエーションが豊富。そしてそのどれもが高い実用性を誇ります。なんせサキュバスの村を越えるだけで数日掛かりましたからね…。
モンスター単位で言えばねこまた、エミリ、サラ(淫魔化)、インプ辺りがお気に入り。
ねこまたは「にゃあ♪」とか「うにゃっ♪」くらいしか喋らないので言葉責めという点では弱いですが、逆にそこが種族の違う相手になすがままに犯されている感じがして良かったです。前述したように技名がどれも非常にそそられるのもグッド。
エミリはかなり良い性格。「あ~あ、もうイっちゃたのぉ?」といった怒涛の言葉攻めで嬲ってくれます。瀬戸内絵のキャラはカニ娘とエミリの二強ですね。
淫魔化したサラはなまじ人間の時の状態を知っているのでそことのギャップにやられましたね。妖艶な雰囲気が堪りません。人間時のフェラもお気に入り。
そして中章最後の見所がインプ戦。インプは前章序盤で出てくる敵と遜色ないくらい弱いですが、ルカを巧みに誘惑することで快楽で陥落させようとしてきます。実力的にはまず負けないであろう敵に不覚を取って負けるというシチュエーションが良いですね。アリスや四天王が待ち受けているのにそれを忘れて犯されているのも背徳感満載です。内容もパイズリ好きとしては堪らないものでした。
いくら弱いからといって「カドラプル・ギガ」を食らえわせるのだけは勘弁してあげましょう。怯えるインプは可愛いですけどね。
・終章
最後の個別エンドはともかく、ストーリーの流れの中での抜き所はそこまで多くはありませんが、その中でも魅力的なもんむすは幾つか存在します。
キューピッド、ヴァルキリー、天使兵といった人型天使はかなりビジュアルが強いです。キューピッドは言葉責めで屈辱感を煽ってきますし、ヴァルキリーは対照的に冷たい目で蔑みながら犯してくれます。天使兵の集団パイズリもパイズリ好きには大満足のシーンだと思います。この辺りは実用性が高いですね。
ジェネラルマーメイド、エル、クイーンマーメイドといったマーメイド系も実用性が高いです。誇り高いジェネラルマーメイドに言葉責めさたりパイズリで骨抜きにされるのも良ければ、性行為に拙いエルが次第に男性の弱点を見つけて小悪魔的魅力を発揮していくのを見るのもまた良し。クイーンマーメイドの回想1でエルに見られながら犯されるのも屈辱的で良いですね。
個人的にはラミアンロイド、ナイトロイド、ドレインロイドといったロイド系も少しクセがありますが良かったです。終盤の天使ほどクセが強いと流石にキツイですが、このぐらいだったら容赦無く、無慈悲に犯される感じが味わえるので興奮しました。ラミアンロイドは人間離れしたバキュームフェラ、ナイトロイドには公衆の面前でズタズタに犯され、ドレインロイドは作業的に徹底して犯してくれます。近い内容だと終章冒頭の選択肢で見れる機械姦も無機質に犯される感じが堪らなかったです。
他は一粒で二度美味しいドリアード、再登場して今度は犯してくれるシスターラミア、お注射可愛いナーキュバス、石化の過程にゾクゾクしちゃうガーゴイル娘、自分に犯される背徳感が堪らないドッペル娘辺りも魅力的でした。
インプ、四天王、四精霊とのシーンも有りますし、人気の高いもんむすには個別エンドも用意されているので何だかんだで抜きどころ満載ですね。
◆総評
正直な話、シナリオとエロがここまで高い次元で存在している作品は殆どお目にかかった事が無いです。『EXTRAVAGANZA~蟲愛でる少女~』『無限煉姦 ~恥辱にまみれし不死姫の輪舞~』『euphoria』くらいしか思い浮かびません。勇者ルカの英雄譚、最初から最後まで堪能させて頂きました。
三作合わせるとフルプライス一本と同程度の値段になりますが、30時間はゆうにかかるボリュームなので費用対効果にも優れています。負けたら妖女モンスターに逆レイプされる、というキャッチコピーにピンときたらまず間違いなく満足出来ると思います。個人的には文句無しの名作でした。
公式サイトを見るとどうやら既に次回作が動いているようで、見てみるとそこには邪神アリスフィーズや六祖の面々のビジュアルが…。これは高まります。
これを見て次はルカとアリスの子供が主人公の物語になるのかなーなんて想像していたんですけど、公式ブログのQ&Aで
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・「???」で紹介された内容はどのようなものですか?
今のところ、あまり多くは申せませんが・・・・・・
ファンディスクでもなければ、おまけストーリーでもありません。
ハインリヒ時代の物語ではないかという予想や、
ルカとアリスの子供が主役の未来話といった予想が聞こえますが・・・・・・
残念ながら、どれも異なります。
きっと、内容を予測するのは難しいのではないでしょうか。
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とあるので早くもその予想は外れてしまいました。予測不可能ではなくて難しいという表現に留まっているのでこれまでの中に何らかのヒントはあるんでしょうね。
現時点では全く予想出来ないですけど…。かなり製作期間を取るようなのでその間に色々考えてみます。
自分は逆レイプシチュよりも女の子が無残に凌辱されるのを見る方が好きなので、やる前は正直ここまでハマるとは思いませんでした。素晴らしいシリーズに出会えた事の幸運と、本シリーズを手掛けた製作者の方々に感謝したいです。本当に有難うございました。
次回作が出た暁には、今度は真っ先に発売日からプレイしたいと思います。