紅茶館・童話の森では、エリアティー、ブレンドティー、フレーバーティーをご用意しております。あなたのお気に入りの紅茶で、くつろぎのひと時を。
ダージリン、アッサム、ニルギリなど産地別の紅茶をエリアティー(ストレートと表現する場合もあります)と呼び、イングリッシュ・ブレックファーストのように違う産地の茶葉をブレンドした紅茶をブレンドティーと呼びます。果物やキャラメルなど茶葉に違う香りをつけて紅茶の味と新たな香りを同時に楽しむものをフレーバーティーと呼びます。
エリアティーは帰国したばかりの名波咲、ブレンドティーはサキの命とクオリアを受け継いだ咲エンド後の名波咲、ブレーバーティーは助けたいという舞テイストが入ったサキでしょうか?いろんな種類の紅茶を楽しむことができますよ!
本作品全体を一つの紅茶として考えても面白いですね。ユーザーの味覚によってストレートかブレンドかフレーバーに分かれそうです。
紅茶(作品)の楽しみ方はいろいろあります。うんちくを語るもよし、見た目を楽しむもよし、耳で楽しむもよし、もちろん匂いや味で楽しむのも良いですよね~。特に舌の表、裏、先、奥を満遍なく使って味わうといいみたいですよ~!(謎)
紅茶との出会いは一期一会。同じ店で同じ紅茶を注文しても、その味わいは変わります。舞さんが入れた紅茶と主人公が入れた紅茶で味が変わるのは当然ですが、それ以外にも場の雰囲気や自分の体調などによっても味わいは変わると思うのです。
また事象が異なれば同じサキでも違った味わいが感じられます。もちろん和奏や一葉、美月だってそうです。登場人物のいろんな味わいを感じられるのが本作品の魅力の一つだと思います。
さて古色迷宮輪舞曲のタイトルの意味は作品中で語られていますが、素直に意味を考えてみると……。
古色が示すのは、古びた趣。ゲームシステム面と高難度という点が考えられます。
まずシステム面ですが現代主流の選択肢でシナリオが分岐するコマンド選択方式ではなく、キーボードから単語を入力する昔のコマンド入力式に近いキーワード入力システムを採用したこと。昔のゲームは理不尽な死が多くヒントも少なかった(またはなかった!)つまりは高難度であることが、いかにも古く感じられます。
迷宮が示すのは、一本道で道の選択肢がないこと。これはゴールに向かう道は一つであることと選択肢がないことであると解釈し、輪舞曲が示すのは音楽がロンド形式、ある同じ旋律が違う旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲のこと。つまりはサウンドがロンド形式になっている……のでしょうか?正直よく分かりませんでした(笑)なので、次のように解釈しました。迷宮から脱出するためにユーザーが操る主人公は何度も死んでしまう。つまりは始まりのメルヘンを何度も繰り返すので、ロンド形式になっていると。
本作品で一番評価したいのはゲームシステム面ですが、一番残念なのもゲームシステム面になります。理不尽さを減らしより遊びやすくする為にコマンド入力式が廃れ、今のコマンド選択式に発展しました。その理由は年々数多くのエロゲが販売され違う娯楽が増えてきたことにより、一つの作品に費やす時間が少なくなったことが大きな理由ではないでしょうか。積ゲーという言葉がこのことを象徴していますよね。
だからこそ高難度のゲームは敬遠される傾向にあります。ある意味では普通の作品より魅力的でないと最後までプレイしてもらえないのです。本作品のキーワード入力式(またはコマンド入力式)の魅力は自由度にあります。本作品で致命的なのは自由度の低さ。複数の回答でも正解なのに、ある一つのワードでないと正解でないのは大きなマイナス点です。さらに遊び要素の少なさが問題です。クリア後の舞さんとの会話で楽しめたような要素をゲーム全体に盛り込めなかったことはもったいなかったですね~。
紙芝居と揶揄されるエロゲに反して、メーカーがキーワード入力式のエロゲを製作したことには大きな意味があると思います。ゲームシステム面で多くの問題点が見られますが、メーカーとしてこのシステムではまだ1作品目です。経験を積むことによって、きっと美味しい紅茶になるんじゃないのかな?
あなたのお気に入りの紅茶が、美味しくなりますように・・・
おまけ?
キーワードシステムに関して、ちょっとだけ妄想です。その名は、ワード変換システム~。複数のワードを入力することによって、新たなワードが入手できます。例えばプールと学校でスク水とか、黒色と靴下で黒ストとか……。誤解しないでくださいね、あくまで例なので、個人的な趣味は関係してませんので、決してエッチシーンで使用したいわけじゃないですよ!(笑)