体験版をプレイした結果、目の前に見え見えの落とし穴があります。あえて踏んでみたら……。
やっぱり痛かった(笑)
この作品は例えるなら、
料理人が素材をうまく調理出来ず、試食した店長も味がイマイチなのに気づかなくて、
そのままお客様に料理を提供した感じでしょうか?
おまけに値段が高いお店だったというオチが。
料理人はライター、店長はデレクション……そうそうスタッフロールを見ると
副店長、サブディレクションまでいましたね(涙)
素材(ホチキス)をそれなりに使ったシナリオは、1ルート(ゆきの)のみです。
ただその味も、料理の見た目そのままの味でしたが……。
以下おかしな妄想なので、読み飛ばし推奨します。
この作品は萌え要素も少なく、普通の恋愛をメインに作られたのではないだろうか?
だからイマイチな結果になった。普通の恋愛だけの作品を面白くするのは難しい。
起伏が少ない展開になりがちだからだ。だからこそライターたちは、試行錯誤する。
登場人物たちに特殊な背景、環境、性格、容姿、口調、属性、世界、性癖など。
そのためにはある程度の説明が必要になる。
この作品では、その説明も短いのが致命的だ。
短い文章で物事を的確に説明するのは、非常に難しい。
普通の恋愛だけの作品を面白くするには、丁寧な描写が必要不可欠だろう。
この作品における付加要素的なものは、縁結びのホチキスと互助研ぐらいだろうか?
ホチキスも縁結びとしての価値だけ、互助研は初期設定段階で失敗しているので
残念な結果になるのが運命だったのだろうか。
☆素材を生かすために、ホチキスをヒロイン?に当てはめてみたらどうか?
ゆきの:何故かよく失敗するホチキス(サイズ中型)
奈々 :力強い小さなホチキス(サイズ小型)
しずく:針のないホチキス
三咲 :数枚しか綴じられない不器用なホチキス(サイズ大型)
麻耶 :特殊用途用ホチキス
一人変なのが混じっていますが、気にしない方向で(笑)
これらはプレイヤー非公開情報、いわゆる裏設定にして、
個別ENDで各ヒロインの縁結びホチキスがわかる仕組みにする。
つまりホチキスを道具として使うだけでなく、ヒロインのキャラづけとして利用する。
しずくを例として、しずくの性格は、口下手・臆病。なので自分も相手も傷つけたくない。
つまり相手の心に踏み込めない=告白出来ない状態が初期状態。
普通のホチキスは、紙に針を通して綴じる。(相手を傷つける)
そんな彼女は針がなくても綴じられる、針のないホチキスに憧れる。
だが、しずくは重要なことに気付いていない。
針のないホチキスも、紙を傷つけないと綴じることが出来ないのだ!!
主人公と関わることにより、そのことに気づかされたしずくは、
恋におち、やがて勇気をもって告白する展開に(笑)
しずくEND最後のCGには、針のないホチキスが縁結びとして登場する。
って、微妙ですね~。
お客様の中に凄腕の料理人いませんか~。
☆互助研って
いろんな所にツッコミが出来る互助研ですが、特に気になった所をあげると、
前夜祭の告白大会で、無料でホチキス贈呈されたのは
エントリーNo.20~50までの31個。
ホチキス1個当たりの販売価格250円、原価200円(=利益50円)と仮定した場合、
無料贈呈した支出は、31×200円=6200円。この支出を回収しようとし場合、
6200÷50円=124個のホチキスを売らないといけないことに。
無料贈呈はありえないでしょ!お金を儲けるのは大変なんだよ~。
互助研の存在意義を高めるためには、反対勢力の存在が不可欠だと思います。
互助研は学園未公認なので、学園側の妨害として生徒指導する教師や風紀委員会、
または学園公認で物を販売している購買部との対立が欲しいですね~。
互助研の初期設定が破綻しているので、修正は非常に困難です。
☆意味のないバッドエンド
共通ルート終盤に出てくる選択肢、俺にとって互助研は……。
大事な場所orそんなに大事じゃない、って意味のない選択肢。
主人公が後悔しておしまい、そんな意味のないバッドエンド。
バッドエンドが文字通り悪い意味だけで使われるなら、それは面白くないですね~。
バッドエンドの中に、楽しかった互助研の回想シーンや解散して悲しむ仲間たちの苦悩、
解散しなかった場合の楽しい未来の様子などを表現して、互助研の価値を高めれば、
意味のあるバッドエンドになると思うのですが……。
さて、まとめですが……見え見えの罠は回避しましょう!
でもね、美味しいものばかり食べると舌が肥えて、美味しいものに鈍感になるんだよ!!
たまには美味しくない料理を食べてみたら、新たな発見があるかも?
でも自己責任でお願いしますね!