あれは救いなんかじゃない。破滅への第一歩だ。
ネタバレの要素は極力抑えます。まだプレイしていない方への参考となれば。
プレイヤーはあくまで傍観者。それゆえに選択肢で彼ら、そして彼女たちを動かすことは不可能です。
ユーザーが自分好みの結末を選べるマルチエンドという安全牌をあえて外してきたのは「上手いなあ」と。
中盤にさしかかったあたりから怒涛のエロラッシュが続きます。あくまで個人的な意見ですが、
きっと相当なリスクを冒しているであろうにも関わらず「先っちょだけだから」な殿方が
あまりにも多くて、少々苦笑いたしました。
そして、待っていたのはまさかの結末。なにこれこわい。
真子ちゃんを助けるためとはいえゆっきー順応するのちょっと早すぎですとか
差分はものすごく頑張っていたけれど事前に本編のCG公開しすぎて新鮮味に欠けたですとか
瑣末なネガティブ要素が一気に吹き飛んだ瞬間でした。
こいつぁ、抜きゲーは抜きゲーでも肝の体温抜きゲーではありませんか。
ハッピーエンドのごとく幕が下りると思われた物語は、同じように眺めていた不特定多数の人間=傍観者であるプレイヤーに
どんな手段をもってしても消去できないであろう記録と記憶を残し、唐突に照明が落ちて終了します。
人によってはとことん退屈に映るであろう風景をぶれることなく描ききるとは、恐れ入りました。
少しでも伝わったでしょうか。検討or様子見しておられる方の参考になるとよいのですが…