規模が小さい分ある程度綺麗にまとまってた。無印版はやっていないので変更点や追加された箇所はわからないが、それでもなお疑問点はいくつか残った。
主人公が社会に絶望しているようだが、その部分が描写されていない、
あったとしてもどこどこのバイトで云々くらいしか書かれていない。
翠ルートの結末がよかっただけにもったいないーと思った。
織来静紅とは。登場人物全員が屋敷となんらかの関係性を持っている。織来静紅を除いて。
序盤で素性の知れなさを披露して主人公の妹をブラフしたが、それっきり。
未穂生存ルートでは「過去のことを聞くのは無粋だ」で終了。この作品一番の謎。
メイドの優遇。これが多分vitaで追加されたヤツだと思うが、
未穂生存ルートに西野花夜子のイベントがあり、花夜子エンドに行くことができる。
花夜子の母親との確執や過去の掘り下げはよかったが、なぜ未穂生存ルートに入れたのだろうか。
まるでトゥルーエンドのような扱い。というか本命はこの人とまで言われている。
アフターストーリーの出来はよく、本編のいいスパイスになっていた。
ただバックログが開けない上に巻き戻しもないのは不便だった。
音楽はよかった。イラストは微妙。とくに横顔と振り向いた中山は人間じゃなかった。
システムが貧弱、いつエラーで止まってもおかしくはなかった。一度もなかったけど。
声優の演技は総じて微妙。花夜子の叫びと翠の泣きは悪い意味で必聴。
未穂生存ルートで翠を施設に送りこんだだけってのは残念、施設で生活と更生する翠が見たかった。
愚痴ばかりなのはこの作品が惜しいから。心情描写の掘り下げと設定をもっと活かせれば名作の仲間入りも不可能じゃないのに。もったいない作品。