コストパフォーマンスを除けばまぁこんなもんじゃないの?雰囲気自体はそれほど変化ないし
プレイ時間 7.5時間
CG枚数 115枚
√は2つでおまけとしてAFTERとエクストラゲームがある。
AFTERはこのゲームが前作SGの10年前の出来事で今回の参加者である上野まり子が陸島文香であると判明するのだが
この点に関しては前作SGをうまく終わらせたのにわざわざ同タイトルを使って続編を作った意図が垣間見える。
エクストラゲームは本編で不遇だったキャラ、主に城咲充、荻原結衣らの救済シナリオみたいな感じだが
正直なくても問題ない程度の量なので不遇は変わらない。
シーン数は4で真島とまり子、主人公とメイド、司と玲、主人公と幼馴染の組み合わせ。
ほかに陵辱表現があるが内容自体の描写はなく、こんなことしてます程度。
プレイ時間が7時間ということでコストパフォーマンス的には最悪に近い。
キラークィーンも√は2つだったがあちらは同人だったし価格も比べるまでもないので
今回はこの部分に関しては非常に印象が悪い。
シナリオ
シナリオの質自体は前作シークレットゲーム(以下SG)をやっていればほぼ満足できるだろう出来。
ライター、舞台が変わり、若干の違和感は残るが作品の雰囲気は失われていない。
最初の√では幼馴染を殺され、主人公が他参加者を殺すといういままでになかった展開となり
前作SGにはなかった展開を見せマンネリ感を出さず、
2つ目の√では幼馴染と生き残るために必死になるといういつもの展開。
1つめが悲劇で終わるために2つめが2人一緒で終わってくれるのには安心感があった。
全体的に物語の導入、ゲームの説明までがつまらないし、聞き分けがよすぎるやつが多い気がするが
そこは許容範囲内で収まるところだと思う。
キャラクター
√がうたて、SGとエピソードが4つだったのに対してこちらは2つ。
必然的に14人もの登場人物全員を深く描写することは出来ない。
主にメインは主人公、幼馴染、藤堂悠奈、三ツ林司、蒔岡玲、粕谷瞳の6人。
城咲充、荻原結衣にいたってはほとんど活躍せず殺されるという不遇っぷり。
不愉快キャラは伊藤大祐だがこういうシナリオには欠かせない役割のキャラとも言えるので
それほど苦ではなかった。
前作SGでは驚くほど善人だった主人公だが今回の主人公は自分と幼馴染が生き残るためには
人を殺すことを辞さない性格なのでその部分については人間味が出ていた。
しかしそのほかに関してはほぼ投げっぱなしの状態でうわべだけの薄っぺらい描写しかなく
到底満足できる出来ではなかった。
グラフィック
これに関しては前作SGと比べるとかなりきれいになってきている。
不安定なのは相変わらずだが妥協できる範囲
総合・感想
まず前作SGは主人公に特定の守るべき対象がいなかったことから
メインヒロインの咲実とは最初の段階で遭遇させず、早々にリタイアさせることで
√は比較的簡単に多く用意できた。
しかし今作は最初に幼馴染がメインヒロインポジにいることで他ヒロインの活躍を
制限し、主人公が他のヒロインとくっつく可能性を排除してしまっている。
メインヒロインが死ぬことで主人公発狂コースなのは1つ目√で確定してしまっているので
物語の方向性がかなり狭くなってしまっているのは正直失敗だと思う。
どうせならエピソード1~3では幼馴染を登場させず他ヒロインとくっつけさせ
エピソード4で幼馴染をゲームに参加させトゥルーエンドにしたほうがよかったのではなかろうか
作品の雰囲気は満足しているがうたて、SGとエピソードが4つだったのを鑑みると
この作品は手抜きとしか見えず、不満が出るのは避けられない。
コストパフォーマンスを除けばまぁこんなもんじゃないの?といった具合だった。