一言で言えばテンプレ。幼馴染ヒロインとのやり取りは「おっ」と思うものがあったが、描写が足りない
シナリオは一言感想の通り。テンプレに次ぐテンプレで、特に思うところはなし。
みお√はテンプレではありながらもいい距離感を演出していたが思い出語りに留まるだけで、回想シーンは一切ない。そもそも回想シーンは、当時のことを幼かった主人公らがどう思っていたのかを語る重要なものであると私は思っているので、なんというか「こんなことがあったよなー」で済まされると、「ほーん、そういうことがあったんだ。僕は知らないけど」と、物語に対する愛着(興味?)が抱きにくくなってしまう。巴√も然り。両名とも他の√に比べると互いの距離感や抱えている言語化の難しい感情の描写は良かったが、その根底となる“過去からの想い”が足りないと感じる。
また、エロシーンライターがいるようで、沙保里√では授業中に倒れ制服や鞄を持っていく、という文章の数行後に「なんだこの袋?あぁ、制服が入ってるのか」と一瞬にして主人公が記憶を喪失しており、ライター間の意志疎通が十分でないのが窺える。その他にも説明された席順で考えると絶対に出来ない順番での自己紹介、大会の出場枠が3つとなっていたのに何故かしれっと4人目として主人公が参加していたりと突っ込みどころだらけ。お世辞にも出来が良いとはいえない
そしてエロシーンだが、キャラ萌えゲーらしいシチュエーションが揃っていた。しかしキャラによっては同じ服装でHしているのが多かったり、パッチによる追加エロシーンの数に差がある。巴√では甘ロリ服Hと部屋着H(オナニーはあったけど)、みお√ではメイド服Hがないのは非常に許しがたい。とにかくヒロインによってHシーンに格差があるのがいただけない
パッチを当てても誤字が多く、一言も喋らないキャラの立ち絵が出てくるシーンも。
・複数回使われるCGではヒロインの服装はシナリオに沿ってしっかり変わっているのに主人公は変わってない
・店の内装背景がなく、真っ黒背景で買い物デートしている
などイラスト面でもちょくちょく気になる部分がある。
また、演出の都合なのかエンターキーを一度押すだけでは文章が進まない部分があったりとイライラポイントが。