表情がコロコロ変わって立ち絵もよく動く。シナリオはその犠牲になったのだ……
やってて思ったのが、とても「ゲームシナリオ」だなぁということ。ラノベで育ってきたオタクなのでどうしても文章重視しがちであまり肌に合わなかった。その他、知らん間に主人公が異世界人って知れ渡ってたり、泣きっ面に蜂ってなあに?ってなってるのに腕によりをかけるという言葉はあったり、卵焼きは無いのに目玉焼きはあったり。
シナリオはテンプレを外さない程度(流し読みもしてたので大体の雰囲気ですが)
システムは最低限搭載。ただ、ボイスパンがないのは減点。アフターでサブキャラHあるの高評価。サーシャの見た目とキャラすこすこのすこ。
物語上でエリスの好物(グミ)とミリーナの好物(トゥメイト)という食べ物があるんだけど、これが本当によく分からない。主人公はエリスの言動から、異世界だしグミってもしかしたら自分の知るグミとは違うかもしれない。と不安になる文章があるんだけど、その後グミの正体を明記している文章がないので「グミ」がなんなのかが分からない。駄菓子屋にあることと、グミジュース実験でグミは予想通りのものだと思われるんだけど、非常ーーーーーーに気になる。なんで明記せんねん。めっちゃ不安がってたやんオマエ。なんなん?
トゥメイトに至ってはトマトのような野菜という表記があるが、野菜を指してトゥメイトと呼ぶし、ジュースにしてもトゥメイトの呼称は変わらないままなのでどっちを指しているのかがとても分かりにくい。重箱と言われたらそれまでだけど気になるんだから仕方ない
以下個別感想
ミリーナ√
いきなり出てきたヴァンパイア設定。トマト(トゥメイト)好きが血の代わりでそういう伏線?と思ったけど別にこの世界でのヴァンパイアの設定自体が長命・強魔力・三大欲求が強いしか分からない。血を使って儀式してたけど、単に主人公もヴァンパイアになって長い時を過ごす為だし……血が好きっていう事でもなさそうで。いきなり過ぎて暫し考え込んでしまった。そしてクリアして頭を抱えた。
長命故の悲しみとかいう怒涛のシリアスムードからの速攻解決。何が一体どうしてこうなったのか。クッッッッッッッッッッソ無駄なすれ違い→仲直りシチュですわ。はーつっかえ
良いところはオマケHの眼鏡姿。非常にgoodです。
アリア√
特に印象に残らなかった√。プレイ翌日にこの感想書いてるんですけど何もないですね。ひたすらエンターキーをポチポチするだけ
リズリー√
√ロックヒロイン。主人公の正体とか女神ウルシュ様のこととか色々判明するんだけどオチが駄目。
このヒロインはナイトメアという他人から魔力を摂取していかないと生きていけない種族で、まあ皆さんお察しの通りヒロインが友人キャラ他ヒロインを避けて主人公がなんとかしようと苦心する。しかしラストで女神から「親代わりの大魔法使いから一生分の魔力貰ってるからへーきへーき」という雑展開に。キャラゲーとしてのオチとしてはハッピーエンドなんだけど、中途半端に設定やら出しておいて主人公らの覚悟や頑張りの意味がなくなるのはなんだかなぁ、って思った。とりあえず一回パソコン閉じたよね
つーかウルシュ様ってヒロイン達の世界ではどういう立ち位置なんだろ。教科書に載るくらいの神様らしいし、時間や次元を越える能力持ちだから相当高位の神っぽいんだけど…………欠片も語る気なくてデウス・エクス・マキナっぽさがひしひしと
エリス√
グランド√かな。他ヒロインより倍近いボリュームに今まで使ったことないやろってくらい告白で背景ぼかすエフェクトだったりエピローグでドラマっぽく演出したりとめちゃくちゃ優遇されていた。まあ面白さは別√と同じくらいなので苦痛が倍になっただけなんですけどね。
BGM
私好みの音ではないが、日常パートで流れる音はファンタジーっぽい感じでよくマッチしていた。言い方は悪いけど同人RPGとかでよく聞くような、牧歌的な雰囲気。加えてハチャメチャな感じの明るくテンポのいい曲が多かった印象