認めよう‥‥お前は立派なツンデレっぽい何かだったよ‥‥
なんだ、やっぱり楽園面白かったじゃない!
という前提で、マイナス面に目を向けがちの散文的な内容になってしまったためあしからず。
各キャラについてもなんですが、すっかりキャラと立ち位置が決まってしまっているお陰でやりとりも似たようなものになりがちだったのがちょっと残念。
特にみちる様いじる流れが何回も繰り返されるのはくどい。
でもみちる様は可愛い、ゲロキャラになっても違和感や印象の変化が全くなかった程度には馬鹿可愛い。可愛い。
ヒロインたちが一姫に導かれていくのを見るだけの作品だから仕方ないかとは思うんですが、一姫の説明台詞の多さにも驚かされた。
ゆかり教育は嬉しいのだが、これだけの量に対してあのシーン数とはいかがなのだろう?
デイブchは本作の出来具合を考えると、正直必要なかった。
確かに迷宮やった際はミリーにもシーンあるといいなくらいは感じたのだが、どうもif補完ばかりなのはいただけない。
本編の流れの中でここでちょっとしたいい回想シーン入れられたはず、ただ前後も何もなくHシーンあるだけなのとは全く別物です。
当然サブキャラをどうしても攻略したい!という一定の需要はあったのだろうけど、それにしてもいまいち回想シーンが作品に活きてない。
唯一まともに見れたのはJBくらいかな。バスケ部と雄二に何シーンも割いたり、本ッ当に誰得かと。
キアラなんかもキャラは可愛いが、本編での存在感の薄さを考えると正直シーン必要だったのか疑問。
どうせならロビー夫妻だとか、雄二女装だとか、それこそ一姫のシーン追加だとかしておいてくれればよかったように思う。
楽園アフターの方の回想枠は、少ないもののどれも選び抜かれたシチュと高い質だっただけに、
デイブchなんてあるよりはメインヒロインにもっと枠を振る方がよかったのではないか?と思えてしまう。
とはいえ、ヒロインアフター(if)としての迷宮の存在もあるし……
ハーレムEDとしては各メインヒロインにシーン二回ずつ、としてしまうとまたこっちでダレが来るものかもしれないし……
なんとも微妙なもの。
また、教授やマグロマンの駆け引きは一々面倒、進行度100%にするために何度も戻って入り直す作業が多少苦痛だった。
日常シーンに出てくる分には楽しめたのですが、どうも変なところで損をしている作品だなと。
散々に不満を述べてしまう形となったが、肝心の本編の話の流れは面白く、三部作としてもよい締めとなる作品であった。
ただ、ここに関しても、べた褒めで済ませるには、終盤の最後だけちょっと物足りず余韻の浸りどころが難しい終わり方。
テュポーンやオリジナル側オスロは記憶に残らなかった。
こんなあっけない終わりでいいの?といった結末になるでしょうといった一姫の予見通り、と言えば皮肉が過ぎるかしらん。
それでも、果実における個別EDの演出や完成度を見てきたからこその期待感の高まりが作用している部分、
こうして完結してしまったことへの喪失感が大きいからの意見になってしまったところはあるし、
少なくとも味のあるヒロイン達と雄二のどこかずれたりずらしたりのやりとりに虜となって本作まで楽しんできたことは確か。
楽園アフターラストシーンのあっさり感も含めて、
「やっぱりみちる様はメインヒロインでしたね!!よかったね!!」
ということで全て忘れて騙されてしまうことにしよう。