ぬきたしとは打って変わって、ダークな印象の作品だったけれど非常に面白かった。
【ストーリー】
共通、個別、グランド、全てのルートがしっかりと緩急付いており、ジェットコースターのような仕上がり。
Qruppo節全開のギャグやパロディを惜しみなくぶち込まれて腹筋崩壊し、泣けるシーンはぬきたし以上にしっかりと涙腺を破壊される。
ネタバレになるので詳細は避けるが、伏線の張り方と回収の仕方も非常に見事だった。
さらには各ルートのクライマックスはかなりシリアスで手に汗握るアツい展開に、おもわずマウスが手汗でビチャビチャになった。マウス壊れた。
特にグランドルート、アフターまでしっかりとプレイすることを推奨する。
否、推奨ではなく必須である。
【CG】
ぬきたしとは違った印象の塗りになっており、萌えというよりは美しさが重視されているものになっていたのが印象的だった。
【キャラクター】
メインヒロインはもちろん、看守や囚人、モブに至るまで皆魅力的だった。
主人公も前作とは対照的で頭脳派、好感が持てた。
ただしクソ森のクソすぎる性格だけがどうしても最後まで許せなかった。
何処かのド畜生より畜生なので、どうか一生出所しないで欲しい。
【演出】
演出面はかなり磨きがかかっており、随所でQruppoのこだわりを感じられた。
特に好きなのはカットイン、トゥルーアフター後のムービー、そしてその後のスタッフロール。
【総合評価】
『ぬきたし』、『ぬきたし2』が非常に面白かったので、ハードルが非常に高くなっていたQruppoの完全新作。
しかし、予想を遥かに上回るクオリティに圧倒された。
ありがとうQruppo、ありがとうヘンタイ・プリズン。
でもやっぱり、青藍島には行きたいけれどチューリップ・プリズンだけには絶ッッッッ対に行きたくない……。