ボリュームも充分、ストーリーもしっかりと楽しめた。
【良かった点】
・OP
前作、前々作に引き続きカッコいいOP。
これがあるだけでだいぶ違う。
・ストーリー
手に汗握るバトル、次々に明らかとなる真実。
王道超能力バトルモノとしてのエンタメ性、結構好きだ。
ストーリーにのめり込み、しっかりと没入することができた。
それでいて、今作ヒロイン『香坂春風』の成長を見届けるようなシナリオ構成は見事だった。
前作までのボリューム不足感は解決され、本作内でも一応『春風の物語』としては完結していたので文句無し。
・CG
本作からはHシーン以外の一部イベントでも絵が動くようになっていた。
最高かよ。
そして立ち絵の表情差分が増え、気合が入りまくっていて好感触だった。
やっぱり表情豊かな女の子たちはかわいいね。
・香坂春風がかわいい
最初はあんなにオドオドしてたのに本性は重度のヲタクで頭ん中ドHでちょいMってマジかよ最高かよ。
年上キャラなのに守ってあげたくなるオーラとか出してるクセに、然るべき時は甘えさせてくれるとか共依存まっしぐらだぞ!?
……などと取り乱す程に可愛かったです。
【ダメだった点】
・ヒロイン全員が石にされるBAD ENDにCG差分が欲しかった。
やはりBAD ENDにエグさがもう少し欲しい。
全員が砕かれた時の効果音にはゾクゾクっときたが、最低でもバラバラになってるCGが欲しかった。
・戦闘シーンでもBAD ENDの大安売り
イーリスとの戦闘シーン、いちおうアレも死ぬたびにBAD ENDになっているとするならば、さすがに雑に乱発しすぎ。
主人公の能力の強さを見せつける為の演出だとすれば、一つ一つのBAD ENDを丁寧に作りこんでほしかった。
【総評】
本気を出してきた9-nine-シリーズ三作目、シナリオゲーとしてもキャラゲーとしても充分に高い評価ができる。
しかし、本作ラストで我々プレイヤーが『ナイン』として物語にかかわってると判明した以上、次作からはもっとエグいBAD ENDが欲しい。