良質なエンターテイメントでした。楽しかった。
終始お前ら全員漫才師かってノリで話がすすむので日常パートが全く飽きず、とても楽しかった。
主人公が浪人生にもかかわらず、予備校も行かねえし勉強しねえしクソ人間の極みだったんだが、エロゲ原画マンやってる時だけはちょっとかっこよかった。きっとこういう世界じゃないと生きられない人間なんだろう。
その意味ではみかみみかさんと美柴さんもものすごくクリエイター的だった。まぁこの二人は最初から業界人として描かれているので当たり前と言えば当たり前だけど。
逆にさえちゃんは真面目だったのにこんな世界に片足突っ込んじゃったせいで見るに耐えないほど堕落しててかわいそうだった。エピローグでは一応大学受かってて安心した。
φ学生の妹達はキャラとしてすごく可愛い。特に杏。「あーー・・・・ねぇ？」がめっちゃかわいい。
どのルートでも共有して感じたことだが、主人公がどんなに堕落した生き方をしてても、どのヒロインも決して主人公を否定しないので、とても居心地が良かった。どんなに堕落しててもエロゲの仕事だけはちゃんとやるからなこいつ。あと他人には優しいし。
エロは全く使えませんでした。ってかエロシーンでも半分ギャグ入ってるようなもんだった。
ということで、終始飽きずに心地よくプレイできる、いい話だなぁと思える良質なエンターテイメント作品でした。楽しかった。
余談だけど、エロゲ制作会社の話なので当時のエロゲ業界や風潮に関する話がちょこちょこ出てくるのが興味深かった。王道がやっぱり一番売れるだとかライターが逃げてどうのこうのだとか。ってかこれ12年前のゲームだけど、エロゲ業界って多分今でもそんなに変わってないんじゃないかなぁと思った。CG・塗りの技術、システムが格段に進歩した以外は。