クロルートのお互いを思う気持ちの描写と、全体の雰囲気は好きだけど、物語があまりに複雑すぎて合わなかった。
めちゃくちゃ合わなかった。一番の理由は、場面ごとには(特にクロルートは)感動的なところもあったけど、物語構成があまりに複雑で背景が理解できず感情移入できなかったこと。
人物の感情というか態度がかなり細切れで場面ごとのつながりが急に感じたのと、あと雰囲気が優しいのにみんな理屈っぽい表現が多くてちぐはぐに感じたのも気になった。
良かったのはやっぱり最終ルートの大雅とクロのお互いを想う気持ちのところで、僕は極端な自己犠牲精神は好きではないんだが、あまりに2人の想いが強くて綺麗すぎて、その点だけで言えば自分のスタンスすら忘れて涙してしまった。
ただあくまでそれは雰囲気の話なので、全体で見ればちょっと受け付けないところが多すぎた。全体を通した雰囲気や、登場人物の発言から感じられる心地よい優しさなど、いろいろ好きになれる要素は散りばめられてる感じはあったのに残念だった。あくまで個人の感想だけどプロットさえもう少しシンプルにして貰えればだいぶ感動したかもしれない。