とてもよい雰囲気の作品。中島氏の切ないお話の作品を追いかけてきたけど、本作品もなんとか期待に応えてくれました。
公式ジャンルからすると開始からは結構だらけるかなあと思っていたけど、すぐに入る切なめなお話。いいね！
以下各ルートの感想を。
ネコルート
ネコの未練に関わるところ以外は結構長くてちょっとだるく感じてしまった。
最終話はネコの気持ちも、両親、主人公、旅館のみんなの気持ちもすっと入ってきて胸が熱くなった。
最後の最後はこのくらいいいよねって展開も好き。
小羽ルート
本作品は、できない私が、くり返す。の後にプレイしたけど、呪いジジイ出てきて笑った。
柳津さんは最後の最後に師匠って言うのずるいなあ。普通に泣けてしまった。
咲奈ルート
はあ～咲奈可愛いわ～。
咲奈の旅館に来るまでの話のときの主人公、ほんと「それ……訊く、の？」だよ！
訊くのはよいとしても、咲奈のことを俺が傍にいてやれたら、って思うくらいなのであれば、あんな風に淡々と訊くのは流れとしてちぐはぐに思える。もっと主人公の心情描写しないと。
主人公が死んでも生きるつもり、というきれいすぎるエンディングにちょっと思うものもあったが、咲奈が幸せならそれがいいな！
しかし、きっと傘ルートでは主人公は成仏するんだろうから咲奈のことを考えるとちょっと切なかった。。
傘ルートでは主人公は咲奈に一種の呪いをかけて逝ったとさ。
傘ルート
語尾の「じゃんかあ」がいちいちかわいい。
咲奈ルートを経て期待度が膨れ上がった傘ルート。勝手に思っていた傘＝妹説は傘ルートに入った途端妹妹言われてミスリードを誘っているのではないかと思ってた。
9話。妹登場。ミスリードというか完全に間違い。でも妹が結婚して幸せになってそうでよかったわ。私ならここで未練解消したのか。
10話。咲奈が主人公に同級生だったことと、妹のことを話す。…ここで咲奈をメインヒロインにすべきだったのではと感じたし、最後の宴会のときの咲奈も見て、やっぱりメインヒロインは咲奈の方がよかったなあって。ルートの構成上としてはきちんと出来ているけど、主人公と過ごした時間が長い方が愛着が湧きます。
妹からしあわせを聞き本当によかった…と思ったらこのままでは傘を残して逝くことに…緩急付きすぎ辛い（記憶を取り戻した主人公と妹の邪魔すんなと思ったのは内緒
エンディングは十分完成度の高いものでした。ただ個人的には特筆するものはないかな。
どのルートにも入らなかったときのトキルート
おまんこスイッチ乳首押してえー！！！
次に疑問点。
どのルートもそうなんだけど、効果音が変に感じたのが多かった。
頭を撫でるときとかそもそも効果音いるか？効果音出るほど勢いよく撫でるのか？
時計の秒針も強調しすぎてて違和感バリバリではありました。
また、全員6話入ってH～という決まった形式はどうにかならなかったのかなあと。
全体として、どのヒロインのルートも選んでみたいと思えたし、実際プレイしても悪くなかった。個人的にはネコ、小羽ルートは中だるみと感じたものの、最後は期待どおりだったし、咲奈、傘ルートはさらによかった。タイトルの使い方もよし。