内容はまったく覚えていないが以前PC版をプレイして印象がよく、追加シナリオがあると見てプレイ。…こんなによかったっけ?とくに翠ルートは素晴らしい。素晴らしい。感想書くにあたってPC版もスキップ使って再プレイ。
人里離れた館は炎上するもの。
静紅、花夜子ルートを経た翠ルートの完成度は素晴らしい。とくにラスト、PC版でいうと翠After。
ルート入った直後の主人公の苦悩、匂わせる中山の過去、ウェディングドレス姿を披露する翠の想い、挿入されるボーカル曲。それらが見事に調和していると感じた。
一点だけ挙げるなら、未穂の残したプレート(PC版はsim)を捨てないという選択肢を作ったのだから、そこから新たなエンド、実妹に気づいた主人公のエンドを作ってほしかったかな。これこそ蛇足になってしまうだろうか。
音楽もよい。月光第一楽章と、おとしもののボーカル曲、各種アレンジがストーリーへの没入度を上げてくれる。
追加部分は主に未穂生存ルート後の後日談追加とアナザーストーリーノート。その他花夜子ルートを二つにしてこれから燃える館に消えていく中山に主人公が指輪を投げ渡すシーンや、主人公が厨房に入ると中山が嫌がると回想するシーンへの加筆などのちょっとした文章なども追加されている。
通常こういった追加部分は蛇足と感じることが多いのだけども、これが刺さる刺さる。
未穂生存ルートの後日談は、本編で何度も助けることができなかった(ユーザー視点)未穂との実の妹としての交流が描かれていてカタルシスを感じさせてくれる。攻略サイト見ながらプレイしたけど未穂生存ルート入れんなんでやの憤りも吹っ飛びました。(未穂が菓子作るシーンのCG未回収があった。PC版は未穂生存ルートで回収できたのだが)
花夜子結婚エンドは花夜子母関連のフォロー、東條家のエピソードがあり、さらに作品に深く感じることができ大変よかった。が翠がまったく登場しないのはどうして…と思ったが多分メーカーから見た人気度で作成したのだろう。それとも翠ルート以外の翠は蛇足と考えたのだろうか。PC版にあった孤児院にいった翠と他のヒロインのCGも削られているし。
Hシーンと取っ払って入れた文章に齟齬が見受けられたりもする。キス二回目なのに初とか。
アナザーストーリーノートは多分こういうことかな?と思っていた部分を明らかにしてくれたり、中心人物である中山執事関連の掘り下げがなされており、本編後の情感をさらに高めてくれる。
その他としてはだいたいもうおひとりのネタバレ感想のとおりです。