まったく期待していなかったのだが、沙々羅終盤、茅羽耶ルートは大好き。すごく泣けた。由比子?あいつは置いてきた。
まあ由比子も脇役としてはいいキャラよ!
てか脇役勢は全員素晴らしいな。あっ七条お前は座ってろ。
二木さんは茅羽耶ルートでは、ライター的にただの便利屋の扱いだったのでもう少しってくらいか。
沙々羅ルート
絶賛している割には沙々羅ルートは途中から出来事だけ把握するくらいで読み流しました。
日常描写がつまらなかったので。
でも、家族、沙々羅とフミオのすれ違いシーンや和解シーンは、事前の行動も含めてそれぞれの感情の流れをよく描写していて情感たっぷりで物語に入っていけた。
読み流した=自分がほとんど感情移入出来てなかった状態、だったのに。
下手に奇跡なんて起こさなくて堅実に作っているのが好印象。
ED後の沙々羅を見て、沙々羅の成長物語でもあったんだなあと。
やはり家族モノはいい。
まあ、不満点は二木達の組織がガバガバすぎとか、悪役の七条もあの思想背景くらい描写欲しいなと思ったくらいか。
由比子ルート
EDが他は二つなのに1つしかないというおまけヒロイン扱い。実際飛ばして問題ないと思う。
大本命の茅羽耶ルート
メジャーな記憶喪失ネタ。いいですね。好きですよ。
でもテキストもよし!登場人物の心理描写がきちんとされていて、何の疑いもなく物語に入っていけた。
プレイ中は主人公頑張れ、茅羽耶頑張れと応援しておりました。
茅羽耶ルートは茅羽耶が、忘れて…ごめんなさい。と言ったあたりから涙が止まりませんでしたね!
だいたいこういう作品って完全なご都合主義でヒロインが回復したりするけど、本作はちゃんと伏線張っておかしく感じない程度だったのでここも満足。
言うならば沙々羅はどうしたんやろな、と思ったくらい。
最初のED最終盤、4人がそれぞれの我がままを言う合うところも、それまでのキャラ描写から逸脱することなく、
キレイにそれぞれの想いが描写出来てた。ここの足利は沙々羅ルート通ってないと多少理解しにくいかも。
システムに茅羽耶量産してもらえないのかなーという疑問は残ったが、さすがにないやろー。
2つ目のED。どういう感じになるのかなと思ったらシステムの意図しない使用で来るとは。完全に忘れてた。
これはすごくすっきりした、キレイな終わり方。まさしくハッピーエンドで満足。一つ目も嫌いじゃないし、好きだけどね。
BGMもすごく物語にあっていてよかった。ただ、灯と幻だけルルルーの声が大きいかなーとは。
沙々羅終盤、茅羽耶ルートだけなら85点以上だったと思うけど、作品全体なのでこの点数で。
でも大変良作ですっきりした気持ちで終えることができました。