一本道ながらも、圧巻のラスト。アフターがとても良かったです
れいんどっぐ制作のPCゲーム「僕はキミだけを見つめる ~I gaze at only you~」の紹介・感想です。
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1.概要
都内、最強を誇った少年ギャンググループ『サーベルタイガー』。
そのリーダーの佐原拓実(主人公)はキング・ブロー(悪魔の化身)の異名で裏社会で恐れ、崇められていた。
だが、中国マフィアが雇った職業兇手(殺し屋)に仲間を殺害され、自分を追われる身に。
やがて、ホームレスにまで落ちぶれた主人公は、ある者のボディガードを依頼される。
その、ある者とは経歴不詳。謎の歌姫「風早永遠」。
主人公は仲間の復讐と引き換えに、風早永遠の盾になるコトを承諾し、敢然と殺し屋に立ち向かう。
(僕はキミだけを見つめる:あらすじから引用:http://rain-dog.net/bokukimi/story.html)
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2.感想
今は商業メーカーであるinreの同人時代「れいんどっぐ」の処女作、ということで
葉山さんらしいテキストの中に同人の良い粗のような物を感じつつ、最終的には
この「僕はキミだけを見つめる」というタイトルを絡めて、圧巻のラストを見させてもらいました。
今現在、inreの方でこの作品のリメイクが進行しているようで、更に実力が上がっている
あのコンビでの原点をもう一度プレイ出来ると考えるだけでワクワクが止まりません。
それでは感想の方へ。
この作品は10章+アフターという構成で、前半では主にあらすじにある通り、
主人公の復讐関連について書かれていました。日常的な雰囲気の中にアウトローの
ような主人公としての魅力が描かれていて、この前半部分があったからこそ、
後半部分での心情の変化がとても良かったです。
そして後半では、風早永遠とその仲間達に感化されつつ物語は動き出し、
忠臣蔵で形にした戦闘描写の主人公の強さなどの片鱗を感じました。
最後に、一番良かった点であるアフター、この作品はあのラストの為にあると
言っても過言ではありません。とても感動しました。
ここまで語ってきた通り、ラストまでの流れが同人の良い粗があり、秀逸なんですよね。
主人公と風早永遠のボーイミーツガールであり、その仲間達との感動のラストが
描かれている最後までやると、ラストにとても浸れる良い作品でした。
えっちしーんに関してはあってもなくても、という気がしました。
デビュー当時なので絵に関してはそこまで言及する気はないんですけど、
若干CGが不安定なので気がかりな人は気になるかもしれません。
今のクオリティでえっちしーんが付くことを考えるとテンションが上がりますね。
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3.小話
少し話がそれますが、商業リメイクということは、忠臣蔵もボイスが付いた通り、
僕キミリメイクにもボイスが付くということで、この作品のヒロインの風早永遠
は歌を歌うキャラクターなので、そこに歌が入ってくるのか、そして
ヒロインの声優が歌うのか、色々気になりますね。
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4.締め
最後に、この作品は構成やラストまでの流れが同人らしさを感じさせながらも
それを良い方向に感じられる最高の作品でした。
風早永遠と主人公、そしてその仲間達の一つの物語、気になる方はリメイク発売前に
是非プレイしてみては如何でしょうか。
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評価:A
プレイ時間:約15時間
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