ErogameScape -エロゲー批評空間-

normal_numberさんの天気雨の長文感想

ユーザー
normal_number
ゲーム
天気雨
ブランド
ぐみそふと
得点
94
参照数
983

一言コメント

狐耳娘の白ちゃん、狐ちゃん達との田舎で過ごす最高のスローライフ

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ぐみそふと制作のPCゲーム「天気雨」の紹介・感想です。

------------------------------------------------------------------------

1.概要

晴れやかな夏休み――。

祖父が体調を崩したとの報告を受けた。
俺は若干のめんどくささを感じながらも、忙しい両親に代わり、一人息子である自分が、
爺さんを手伝うため、祖父母の家に泊まりに来ていた。

幸いにも祖父の容態は大したことはなく、ひさしぶりに再会した祖母とゆっくりとした時間を過ごしていた。
そんな中、ここの自然はもう少しでなくなるのだと婆さんは言う。
この場所の後継ぎがいなくなると、都市開発のため取り壊されてしまうそうだ。
その時は「まぁ、それも時代の流れか」そう思っていた――。

揺れる風鈴の音を頼りに縁側へと赴くとそこは、静かで緑が気持ちの良い場所だった。
夏にもかかわらず風は涼しく澄んでいて、耳をすませば葉が擦れる心地のいい音。

「風が......心地いいですよね」

気づけば隣にはやわらかな日差しに包まれた小さな女の子の姿。
そしてなびかせる綺麗な髪は、立派に山を作り、耳を作っていた――。

俺は......目の前でほほ笑む少女とその自然の囁きに、いつのまにか魅了されていた。
無邪気で好奇心旺盛な白狐と世話焼きでおとなしい狐。

こうして俺たちの小さな恋物語は始まった。

(引用:天気雨:ものがたり:http://www.candysoft.jp/gumisoft/sun-shower/main_sty.htmlhttp://www.candysoft.jp/gumisoft/sun-shower/main_sty.html)

------------------------------------------------------------------------

2.感想

ぐみそふとからの5年振りの新作ということで、若干の不安と期待を感じましたが、
公式サイト公開当時の白ちゃんとの出会いの衝撃を今でも忘れることはありません。
まぁ、前語りは少しにして、感想の方に入っていきます。

この作品は公式サイトの雰囲気からも分かる通り「田舎の日常」と「獣耳娘とのスローライフ」が
主軸の作品です。もちろん、決して特別なことをやってる訳でもないんです。
特別なことをやっていないからこその「何もなさ」が全てに良いように作用しているんですよね。
不快な要素が何もない、寧ろ「何もなさ」が田舎っぽさだったり各個別での雰囲気作りをとても素晴らしい物にしています。

だからこそ終わった後に聴くOPがまた最高なんですよね。まだこの世界に浸っていたくなる。
そんな未練がましさをいつまでも引きづらせてくれる、そこまで作品にのめり込める、
自分でも驚く程「田舎の日常」を持つこのゲームにハマっていたんだ、ということを改めて気づかされました。

システム面に触れていくなら、E-moteがこれまた良い味を出してるんですよ。
獣耳を動かして、立ち絵に動きを付けて獣耳娘の特徴を最前線に押し出したり、
立ち絵自体を動かすことによって、文章以外でも表現していたりなど、とても良かったです。

全体的にやっていた時に感じたことは、どちらかというとえっち多めだけど、えっち多めだからこそ、
ルートの繋ぎや流れが良いんですよね。えっち!えっち!みたいな抜きを意識した連続性じゃなくて、
個別として良い量の多さ。だから持ってきてほしいタイミングでくるって表現がちょうどいいですね。
後、各個別が終わった後の後日談も、まさに持ってき欲しいイベントをラストに添えてくれました。
両ルートのあのCGは卑怯でしたね......

各ヒロインに触れていきます。まずは狐ちゃん。
狐ちゃんは一言で表すなら「近所のお姉さんポジ」ですかね。
近親に近くない姉らしさ、どちからというとお姉さんっぽさを感じました。
お姉さん(年上)だけど、そんな年齢の離れたような感じがしない親しみやすさがいちゃらぶに一役買ってましたね、
共通ではお姉さんのような甘さを感じたんですけど、個別では更に可愛さという甘さも追加され、最早最強に近い可愛さでした。最高。
可愛くもあり、えっち、そんなお姉さんがぼかぁ大好きだ。

白ちゃんは娘のようで、妹のような、身近な異性にどんどん女の子を感じてしまう、そんなどこか背徳のような
エロと可愛さが同居した最高のルートでした。白ちゃんの女の子としての成長であり、いちゃらぶもある。
全てを満たしていた最高のルートでした。個人的にドハマりした好みど真ん中のキャラであったということもあり、
終始ニヤけながらプレイしてました、これを表現するなら「尊い」ってやつなんですかね。
白ちゃんとの日常をずっと過ごしていてぇ.....

------------------------------------------------------------------------

3.小話

いやぁ、このゲームをやって、僕は自分の好みを改めてハッキリと自覚出来ました。
僕は......僕は......白髪獣耳娘が......好きだ、好きなんだ。もう抑えきれないんだ。
その兆候は色々な作品に触れ、感じてきた。今までは無自覚故に好きだと思っていたが、
というかアレなのかもしれません、好みのキャラデザの子に獣耳があると、
更に好感度が上がるのかもしれません。あくまで、獣耳が似合うというキャラデザが
前提なんですけどね、そういう意味では付くべくして付いた獣耳娘が好きなのかもしれないです。
こればかりは自分のおちんちんに聴いても返事は返ってきませんでした。
白ちゃんが好きです、最高です、付き合ってください。

------------------------------------------------------------------------

4.締め

体裁的なことを言うならば、値段もミドルで、その文量がちょうどいいと感じ、
その中で出来ることをこのゲームの「らしさ」に沿って、やりきった素晴らしい作品でした。
長いあいだえっちなげーむをやってきて、自分の中の「好み」というものを改めてハッキリと
意識させられた作品でもありました。白ちゃん最高です。

濃い甘さではないけど、田舎らしさの中にどこか淡いようでいて確かな甘さのある個別、
そして痒い所に手が届く、持ってきてほしいタイミングでバシっと決めるえっちしーん。
個人的にどれをとっても求めていた物以上な物を持ってきてくれました。

白ちゃん可愛い、白ちゃん最高、白ちゃんとえっち、白ちゃんありがとう。

------------------------------------------------------------------------

評価:A+
プレイ時間:約8h

normal_number