人気投票一位の鶴美お嬢様が一番可愛かったです、Your ladyship
ensemble制作のPCゲーム「お嬢様はご機嫌ナナメ」の紹介・感想です。
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1.概要
長年、お嬢様付き従者としてお仕えする俺だったが
さすがにそろそろ限界ではないか?
お嬢様――七枷七波は、ちょっと驚いてしまうような美少女だが
俺でさえ、ときどき何を考えてるのかわからなくなる不思議系。
次から次へと彼女に求婚してくるどこぞの御曹司たちを
バッタバッタ薙ぎ倒すのも執事の務めと
一時は毎日のように、決闘ばかりやらされていた。
それだけじゃない。
この間など、俺にとって唯一の癒しの場。
最愛の妹・桜咲花と2人で借りている
ボロアパートへ、いきなり訪ねてきた上、こんなことを言ってきたのだ。
「桜咲、私に庶民の生活を教えてくれる」
大財閥のお嬢様が、いったいなぜ?
俺が限界を感じる、その理由とは―!
さらに、同じ天照院学園に通う、響木音羽から
突然、アイドルを目指してると相談されるわ。
時を同じくして、クールなお友達・一峰透夏までなぜか様子がおかしくなるわ。
極めつけは、七枷財閥のライバル企業のお嬢様・雪小路詩綾。
大人しげな深窓の令嬢が、俺の手を握りいきなり、愛の告白を?
七波お嬢様は、なんだかご機嫌ナナメ!
これから俺は、いったいどうなる?
(お嬢様はご機嫌ナナメ:STORYから引用:http://www.ensemble-game.com/06.ojyonana/story.html)
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2.感想
七波お嬢様とのちょっとした日常の掛け合いがあり、かまってちゃんの良い意味での面倒臭さを
持った可愛さが感じられ、結構好きでした。伝家の宝刀となった「まっじで」なども見られ、
あの特有の雰囲気が良かったですね。少しぽやぁっとした不思議な雰囲気とかまってオーラを持つ
美人系の女の子は確かに最強だということを実感した、そんなゲームでした。
それと経済活動についても割りと真面目に書いてあったり(本職の人から見ればどうかは分からないが)
日常にさりげなく入ってる点も好印象。お嬢様物ということで「お金持ち」特有の問題や
財閥のいざこざなども、こういう部分でキッチリと描写されているのも高評価です。
実際問題、これでシリアスに繋げてくるのは王道であり、問題解決に辿り着くのも
良く作用していたのではないでしょうか。
そして、このゲームは大まかに分けて、アイドルルートとお嬢様ルートの二つに分かれていて、
複数ライターからなのか、両方共に違った良さがあったかななんても思ったりなかったなり。
アイドルルートでは、音羽がキャラ立ちしており、お嬢様ルートでは主人公を取り巻く問題が
上手く描写されていましたね。只、音羽が苦手な人はアイドルルートが若干苦手なのか、と感じました。
強いて言うなら、アイドルルートでの七波お嬢様の成長が良かったですよね......
あそこで自分自身と主人公のことを考えて、両者共に広い世界を見ようとしているのが
なんだか良かったです。まぁ、このルートはヒロイン一人ならまだいいのですが、でもどうしてこうなった。
まさかヒロイン二人もアイドルルートになるとは正直思ってなかったです。
最初は少し面くらいましたが、まぁやってみたら中々の出来だったので良かったです。
次に各ヒロインについて触れていきます。
透夏お嬢さんルートは、まぁ......主人公に女の子、つまりこのルートでいう
アイドルとして見てもらいたいと意気込み、その過程で主人公が透夏お嬢さんのことを好きになっていく描写が良かったです。
まぁ、ぶっちゃけそれだけ。正直ヒロイン自体あまり可愛いと思えなかったから、そこまで楽しめた訳でもないし、
可愛い場面があったかと言われると首を捻ってしまうので、まぁ普通以下ですかね。
音羽ちゃんは、一貫してバカだけど夢には一途な所もあり、しっかりとデレる所はツン配分多めにデレる部分が良かったかな。
ツンデレというか、頼り方が分からなかった女の子が主人公に対して更に踏み込んでいき、
しっかりと地を忘れず女の子としてデレていたのも良かったよね。後は妹や弟が音羽ちゃんの為にバイトする部分など、
もう家族の絆のようなものがあり、かなり良かったですね、ちょろいオタクだから涙してしまいました。
只、やはり苦手な人は苦手だろうな、と思うキャラ付けでしたね、特に序盤とか。
詩綾お嬢様......何というか......このゲーム一番の『怪物』でしたね......。
いや、まぁ個人的には大好きですよ、しかし最初はあまりのギャップに受け入れがたく主人公と同じ気持ちになりました......はい。
まぁルート的には大団円といった感じで良かったですね。詩音も1部よりは好きになれました。
でも、少し欲を言うのならば、もう少し詩綾お嬢様のはっちゃけた姿と主人公との掛け合いを見たかったかなぁ。
花ちゃんは、もう"妹可愛い"ですね。血縁厨から言わせれば、義妹だの何だのとうるさいですが、"妹可愛い"です。
あんな可愛い妹がいれば、恋人兼シスコンになるのは、最早自明の理ですよね。
何かもう"""兄さんボディーソープ"""が最強だったよね、俺が兄さんボディーソープ(池沼)
後はルートラストの鶴美ママですかね......僕はああいう「実は母親で家族として息子のことを想っていた」展開や
「見た目不相応人生経験相応」な見た目に弱いです、もっと鶴美ママとの生活を見たかったよ......
七波お嬢様は無表情で照れているのが、また性格を表しているようで可愛かったですねぇ。
他ルートでの成長と本ルートでの成長がまた良い味を出しています。何気ない日常パートでの
緩い雰囲気とダルそうな桐谷華さんの演技から繰り出されるギャグはとても良かったです、
そして若干の照れを残しつつの甘え方も声質からか、かなり良いものがありました。
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3.小話
いやぁ、とても申し訳ないんですけど、アイドルルートって作る意味ありましたかね......
ヒロイン数やルートを考慮するとあったのだろうけど、あまり必要性を感じませんでした、
それくらいにお嬢様ルートが面白かったです。というか最初にアイドルルートをやって
その後にお嬢様ルートをやったので尚更そう感じてしまいましたね......
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4.締め
中々良いゲームでした、正直少し触れた通り幾つか惜しい場所もあるけど、
基本的に面白さがあったので、途中からあまり気にならなくなりました。
後はやはり萌えゲーらしく後味の悪さを残さないハッピーエンドにしているのが好印象。
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評価:B+
プレイ時間:約17時間
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