あぁ、夏休みどろぼうされてぇ....されたくない?
夜のひつじ制作のPCゲーム「幼馴染と十年、夏」の紹介・感想です。
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1.概要
『夏休みは、ずっと二人でいちゃいちゃ過ごそう。』
まだ無垢で何も知らず、一緒に宿題をしてお祭りに行ったあの夏も。
お互いを意識していたのに、なかなか素直になれなかったあの夏も。
ふたりでいることが当たり前になって、冷房の効いた部屋でだらだら
えっちなことをしたあの夏も。
全部思い出して、今年もまた最高の夏休みにしよう。
いちゃらぶあまずっぱい、ノスタルジック幼馴染ノベル。
(幼馴染と十年、夏:STORYから引用:http://yorunohitsuji.xii.jp/products/osana)
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2.感想
幼馴染、その属性から出る雰囲気は色々あると思います。
その一つを究極の形で表現出来ている、そんな最高の作品でした。
「夜のひつじ」作品はテキストがどれも丁寧で、雰囲気や日常が本当に上手く表現されており、
その中にあるものを綺麗に描写出来ていました。この作品に出会えたことを感謝したいです。
この作品は、幼馴染との幼少期から交際、そしてこれからを3編で構成されており、
全てで、何より幼馴染で出せる距離感を十全に丁寧に描かれていて、情景が頭の中に
浮かび上がりました。夏、幼馴染、ノスタルジック、全てを感じることが出来ました。
好きなところを挙げるとキリがないのですが、個人的にを挙げるのならば、
エピローグの雰囲気と、タイトル画面のあのBGMが最高に好きです。
次に、各本編に触れていきましょう。
まず、H.11年編、冒頭から幼少時の男子特有の素直になれない感情や、「女子」というものを
意識するきっかけのようなものなど、主人公の意識や感情が描写からとても伝わってきました。
幼さからしてしまった男女を意識し始める行為、その「きっかけ」と次の章へ続くという
意味でなら良い終わり方だったのではないでしょうか。
そして、H.14年編、幼馴染だから出来る気まずい空気、それに伴う二人のもどかしさ。
幼馴染を語るなら、この章は外せない、そう確信出来るものがありましたね。
最初の下駄箱からの再会、そこから「再開」した二人の関係。
幼馴染特有の恋愛に繋がるもどかしさをここまで表現、解消出来たルートは中々ないだろう。
その他にも、初体験のシーンなど見所は多々ありました。
「しびれた足。雨の帰り道。かたつむり。手をとって。」
このシーンから再開し、そして始まりを思浮べる。メジャーであるが、それを後押しするだけの
良さが素晴らしいBGMも相まって感じられましたね、幼馴染、最高。
最後に、H.16年編、アフターストーリーを思わせる心地よい日常のやり取り、
幸せに包まれた雰囲気のある二人の関係、それらが一辺倒上手く表現出来ていました。
「あの幼い夏からずっと、お互いの姿を追いかけてきたのと同じように。
あの初めての夏からずっと、お互いを一番に想ってきたのと同じように。
いつも、十年恋をする。」
ここからのエピローグの何気ない日常のワンシーン、あそこに二人の全てが詰まっていると思いました。
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3.小話
特に別枠で語ることはありませんが、個人的に他のゲームも色々と幼馴染物を
やってきましたが、もしかしたら一度疎遠になったり、ノスタルジックな雰囲気漂う
幼馴染との雰囲気が僕は好きなのかもしれません。
良いですよね、夏服の高校制服、食べたいです。
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4.締め
ノスタルジックなエロさ、幼馴染のエロさ、夏の澄み切った清涼さの中に少し感じられる、
何処となく淫猥な空気、「えっち」というより、「エロス」
幼馴染、幼馴染、あぁ、幼馴染。どの年代の枝梨ちゃんにも魅力がありましたね。
個人的にはパッケージにもなっている、H.14年編が一番好きですね。
他の年代も、その年代特有の魅力があり、最高でした。
幼馴染、素晴らしい。嗚呼、幼馴染。
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評価:S
プレイ時間:約4時間
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