琥珀ちゃんのキャラと声がとても合っていました、可愛かったです。
ALcotシトラス制作のPCゲーム「死神の接吻は別離の味」の紹介・感想です。
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1.概要
「たいせつな人に渡したいものはありますか?」
小さな海辺の町、日生(ひなせ)
そこに、ある約束を交わした幼い少年と少女がいた。
強い絆で結ばれたふたりは同じ未来を見つめ、明日が来ることを疑わなかった。
3月14日。
運命の日。
少年は自らの想いを伝えようと、少女を海に誘っていた。
だが不慮の事故により、幼馴染だったふたりは想いを言葉にすることなく死別してしまう。
それから年月が経ち、少年は少女との思い出が残る土地で今日を生きていた。
忘れられない人、でも忘れなくてはいけない人。
主人公・天宮 誠(あまみや まこと)は、私立八潮学園の2年生。
誠は近所のレンタルビデオショップでアルバイトをするかたわら、
同じ学園に通い始めたひとつ下の妹・雫(しずく)と平穏な毎日を送っていた。
そんなある日、誠はひとりの不思議な少女と出逢う。
琥珀(こはく)と名乗った少女はその手に巨大な鎌を持ち、
瞳には深い碧を宿していた。
「あなたには、私の姿が見えるの?」
周りの人間は、琥珀の存在に気づかない。
気づくことができない。
「そう。あなたも、もうすぐ死ぬのね」
少女は、死神だった。
(死神の接吻は別離の味:Storyから引用:http://www.h-comb.biz/product/02/story.html)
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2.感想
日常シーンのテンポの良さ、そして物語の筋となる場所も、割と綺麗に書かれているなど、
しっかりとまでは言わないまでも、萌えゲーとして綺麗にまとまっているのではないでしょうか。
共通は短い故か少し唐突気味な物が多いが、その展開に無理を感じさせない繋ぎや物語の
進み方が各個別共にやはり、短いながらもまとまっていました。
後はキャラが全員可愛いんですよね、特別濃いと感じさせない、主張が激しい中にもどこか
落ち着きのある可愛さのようなものを感じました。
まぁどのENDも少し終盤があっさり気味な感じがしたのは否めませんね。
どっち寄りのゲームか区別するなら、萌ゲーとしてなら、このくらいのシリアスの塩梅が、
言い方が少し悪くなりますが言い換えるなら、安っぽいくらいでちょうどいいのではないでしょうか。
死神要素に期待した人は少し盛り上がりに欠けた雰囲気を感じます。個人的には良かったと思います。
各ルートに触れていくと、ほのかちゃんルートは最後のウエディングドレスのCGは良かったですね。
過程がもう少し長く、それが密度の高いものだったら感動の振り幅ももう少し大きかったかもしれません。
ほのかちゃんは良い子ですね、THE・青春って感じの付き合い方がたまりません、あんな子に慕われたいです。
普通に優しい子がえっちに貪欲になったり、その分いちゃらぶしたりすると可愛さが溢れてました。
雫ちゃんの個別では共通で片鱗を感じた面倒くさい女に片足突っ込んでましたが、
まぁそこは可愛さということでご愛嬌。雫ちゃんは求めていることを口にしない可愛さと
主人公の鈍感さが合わさって途中で見ていてもどかしくなりましたね。
確かにそこが良いのか悪いのかは個人差があるかもしれません。
ラストになるにつれて、どんどん自分を出して素直になっていく雫ちゃんがとても可愛かったです。
前半、後半どちらにも良さがあり、根っこの部分は変わってない雫ちゃんも最高。
若干最後がアレでしたけど、まぁこれくらいでちょうどいいんじゃないかな、とは思います。
雫ちゃんは深夜に悶々面倒くさ可愛い(真顔)
琥珀ちゃんは死神だった故に世間知らずな所もあり、それに一喜一憂する様がとても可愛かったです。
だから、普段なクール女の子がたまに見せる感情の起伏にとてもトキメキましたね、笑顔でご飯は三杯はいけちゃいます。
このゲームの「死神」要素は完全にこのルートの為にあると言っても過言ではありませんね。
最終的に2人は幸せになれました、それは琥珀として、日和として、どちらの意味でも取れたと思います。
こういう統合的展開の為に取っておいた伏線やタイトル回収は良いですね。
一部からはご都合主義なんて言われるかもしれませんが、ご都合主義万歳です。
後はタイトル画面が変わる演出、ALcotさんの十八番とも言えるこの演出はEDも挿入されていて
心地よい余韻に浸ることが出来ました。このゲームを終えて改めて良いゲームだったな、と感じました。
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3.小話
僕はラストにエピローグなしに、一枚の幸せなCGが映っている演出に弱いですね。
どのエンドにもそれがあって個人的には満足以上でした。
後は、まぁ個人的には雫ちゃんルートの序盤みたいな展開あまり好きじゃないんですよね、
凄い童貞くさいことを言うと「好き」って言葉にするだけで大分物語的にも、テキストにも違うと思うんですよ。
なし崩しのまま、っていうのが個人的に合わないんですかね。気分的にも引きずってしまってどうもね。
いいじゃないですか、ゲームでくらい夢を見させてくださいよ......
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4.締め
ヒロイン3人全員もしっかり可愛く、メインの琥珀ちゃんルートも綺麗に締めており、
ラストの演出も構えていても終わった時の心地よい気持ちに浸ることが出来ました。
これくらいの長さだからこそ、ちょうどよくまとまったのではないでしょうか。
メガストアで収録されていた「リアル妹がいる大泉くんのばあい」にも期待が高まります。
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評価:B+
プレイ時間:約8時間
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