どこか懐かしさを漂わせる館物。序盤は主人公のバカっぷりが目立ち、いい雰囲気で物語が進んでいくが、少しずつミステリアスでホラーな世界が顔を覗かせる。真相に近づいてからは一本道で飽きずに進めることが出来た。またシチュエーションが豊富なため抜きゲーとしても十分使える。期待通りの内容だったが、短すぎるのと無難にまとまりすぎて独創的な部分が少ないのが残念。購入検討している人は値下がり後の購入をおススメする。
作中にある選択肢について少し気になったことがあるのでこちらに書く。
短い割には選択肢が多いが、ほぼ一本道のため自由度がないように感じた。
例えば重明、華穂、くす葉の三人で入浴中に桔梗とおっさんが入ってきてHする場面
「オッサンを殴る」
「場の空気を断ち切り立ち去る」
「大人しく黙ってやり過ごす」
以上の3つある訳だが「オッサンを殴る」を選んでも気持ちはわかるが、この選択は流石に大人気ない、と出てきて結局下2つを選ぶ羽目になる。
ルート分岐条件を完全把握しているわけではないが、この選択肢を用意する意図がまるでわからない。
他にもどちらを選んでも最終的には同じ結果になる選択肢や、数ある選択肢の中で1つだけある正解を選ばなければ進まない場面もあった(選択が間違っている場合選びなおさせる)
ENDは複数あるが、その全てが解決編やフローチャート「根雪の幻影」につながっている為、ほぼ一本道の物語にここまで選択肢を用意する必要ないのでは…と少し疑問に思った。