丁寧
毎朝起こしにきてくれる幼馴染や義妹、ありがちな魔法設定や奇跡・超展開を極力排除した作品。
・・・とはいうものの、主人公が鈍感でもヒロインからは好印象だという初期設定、主人公をいつもナイスフォローしてくれる超人・親友の大場の存在、ヒロインが弁当を作ってきてくれるといったイベントなどは十分お約束だと思う。
ただ魔法世界が混ざっちゃう昨今の学園ものの中で、あるとのようなあくまでも現実世界に則った設定、純粋な学園もの(バイトも混ざるけど)というのは貴重。
やってて良かったと感じた点
・告白してからの恋人イチャイチャ期間をちゃんと作ってくれている点。恋人になってからの周りからの冷やかし具合もOK
・告白後も他ヒロインがしっかりシナリオに絡んでくる点
・立ち絵や表情の変化が微に入り細に入り。このかけあいは素晴らしい。
絵
そもそも購入の動機は、岩崎氏の肉付き良くエロリな絵が好きだったからで・・・
まじぷりの頃と比べて絵が劣化しているという指摘もあったが、それはそんなに感じなかった。
ただイベント絵のいくつかで、あの独特のポワーンとした雰囲気がなくて、あれ?表情おかしくない?みたいな場所はあった。余裕なかったのかもしれんね。
キャラ
年上3人、同い年1人、年下1人と、この手の作品にしては年上プッシュなのが意外。
かつ貧乳キャラ1人を除いて、後はおっぱいゲーです。
沙織・・・包容系お姉さんキャラでおっぱいおっぱいなくせして処女ときたもんだ。ジャージ姿でのHシーンあったら完璧だった。
恵・・・やっぱポニーテールは良いね。声優もおばさん臭く聞こえる時はあるけど、いわゆるフツーの女子学生的な感じが出ててよかったと思う。
瑞穂・・・あまりにもそっけない髪型でかなり損をしてる人。
千歳・・・他ヒロインに行った時のこの子の可哀相さは尋常じゃない。
翔子・・・ストーリー・キャラ共に一番起伏があって良かった。
恵=千歳=翔子>沙織>瑞穂
ランクを付けるならこんなところ。でも基本的には作品の雰囲気が好きなので、どのシナリオも楽しめた。
Hシーン
1人につき2~3回用意されていて尺も長い。ボリュームは十分。
岩崎氏の絵もエロいが、構図があんまり萌えなかった。私服Hより制服Hの方が良かったかなあ。超個人的だけど。
音楽・ムービーなど
OP・ED共に名曲。特にEDのDestinyは屈指の出来。これで橋本みゆきが好きになった。
ムービーはこれまでの評価にある通り、色鮮やかでよく動く。いかにもエロゲーやってます的な構成も良し。BGMもメロディが立ってる。
基本的にこの作品、何においても丁寧だよね。しつこいぐらいに丁寧。
この丁寧さが出すまったりほんわか温かい雰囲気。これが冗長と感じるかどうかで評価の大きく分かれる作品なんじゃないかと思う。
俺はこの雰囲気にはまったので高評価。
王道に飽きて変わったのやりたいって人には合わないかもしれないけれど、丁寧な作りで話が分かりやすくて現実風味があって、システムフォローは万全といったところを考えれば、エロゲ初心者にとっては最適な作品の1本なんじゃないか。
そういや微苦笑・僥倖といった独特な言葉の使い方が、いやに頭に残る作品だった・・・そんな言葉使う十代はいないだろ・・・