感想はSwitch版追加分にのみ触れます。新しくこの作品に触れたい方は、これを半額セールで買ってください。
通しプレイ3周目。香純ルートと共通ルート、マリィアフターはもっと周回しています。
今回は追加エピソードである「神なる座に列し伝わる救世主(サオシュヤント・デサーティール)」にだけ触れていこうと思います。得点については原作90点、追加エピソードでおまけで+1点です。
サオシュヤント・デサーティール(以下、サオシュヤント)自体は2020/2/11に読破済みです。
サオシュヤントは世に出るはずだった、いやまだlight元代表は表に出すつもりである「Dies irae Pantheon」というソーシャルゲームの前日譚となる作品です。
それとは別に同ライター作・同一世界観作品であるPARADISE LOST、Dies irae、神咒神威神楽(今なら黒白のアヴェスターも含まれる)の後日譚という形も取っています。
つまり、Dies本編にひとかけらも出てこないPARADISE LOSTのラスボスや神咒神威神楽のラスボス、主人公まで出てくる始末です。特に神咒神威神楽関連はガッツリ出てきます。
これに関してはもう少し公式で注意を促すべきだと思っています。神咒神威神楽のネタバレが含まれる等の注意を挟むだけでもまったく違いますからね。…………いつもネタバレに一切配慮しないlightらしいですが。
物語前半はソーシャルゲームに対する期待を煽りつつ、今までの神座万象シリーズ(神様シリーズ)世界を振り返るのが主です。
コウハというキャラクターは我々プレイヤーに近しい存在として描写されており、実際ソーシャルゲームになった場合にガチャ等で出てくるキャラクターはその作品のキャラクター本人ではなく、コウハによってアレンジされたキャラたち(アイオーン)であるという割と重要な設定も飛び出しています。
また、物語後半部分は今までの覇道神揃い踏み(Diesからはマリィ、藤井蓮、メルクリウス、ハイドリヒ卿…と最多出演)という恐ろしい状況に。美少女ゲームなのにコワモテのお兄さんしかいない、男むさい集団になっています。神の強さも単純に一<二<…<六というものではないということも判明しました。
新キャラクターたちについてはDiesより神咒神威神楽のキャラクターとの関連性が現時点では強いため、やはり神咒神威神楽後にプレイするのを強く推奨します。
ライターの方はとにかく元からあるものに肉付けする、つまり後付け設定をつくることが上手いのです。物語前半・後半ともにそこを上手く活かした話として手堅くまとまっています。
問題は続きが一生でなさそうなことですが。
とにかく新規立ち絵、新キャラ(それに合わせた新声優)と新規書き下ろしが(その値段に見合ってるかはともかくとして)沢山あります。そう安くない金をDiesに支払ってもらうなら、このバージョンにしてもらってください。