雪が降り続ける都会の中で展開する、閉鎖的で仄暗いお話。
絵はキレイだし、声も悪くない。
サスペンス調の作品としてはなかなか良い。
人間関係は作りこみを感じたし。
ただ、あそこまでぐちゃぐちゃにするのはちょっと。
七七のキャラクタは実に興味深い。
キャラクタとして好きではないが、物語には絶対欠かせない。
彼女は天才かそれとも狂人か。
七七に触れるだけである程度の価値は見出せる作品。
以下、この作品の愚痴。(ネタばれです)
雪が止む必要は果たしてあったのか。
この世界の雪を止ませるのは、和菜しかいないであろうことは明白。
その世界の中で、あのラスト。
てっきり、2人で出頭する、とかいって2人そろって家を出たはいいけど
そのあと、しばらくして、和菜が死体で見つかる。みたいな流れかと思ったけど。
以外におとなしく収まった。
いや、まぁ和菜を殺すことは由良の手段でしかなかったわけだから、
無駄に和菜だけ殺してもしょうがないっちゃそうなんだろうけど、、、
ただ、この作品においては、和菜のキャラクタはものすごく異質だったから
その扱いがこの作品の立ち位置を決めるキィになる。
まぁ和菜にとってハッピィな結末を選んだってことか。