健速乙的には期待通り。“材料は揃っているのに、勿体ない使い方をした”という印象の作品。
健速らしさは存分に発揮されている。
彼はアレをまじめな描写にしたかったのだろうが、バトルがパターン化する展開が避けられない構成なのでどうしてもネタっぽく映ってしまう。
それをもう少し尺使ってどうにか化かすことができれば良かったのだが、明らかに制作期間がたりないのと大まかな構想(伝えたいであろう概観)をトップダウンしきれていない印象。
「シンプルで嫌みのないテーマ」と「新ジャンル的要素(お通夜ゲー)」がもったいない結果になってしまった作品。
サブキャラにしっかり愛情が注がれている作りはさすがのけんs…健速。
(最近はテンプレ化しつつある手法だが)論理展開などお構いなしの無敵モードと自暴自棄マンとがコロコロ立ち替わる主人公はもはや健速のライフワークといって然るべき。
わかっている上でそういったセオリーが見られることは、ある意味作品のチャームポイントのひとつとも捉えられる。
むしろ不満が多いのはCGに関して。
鏡絵での使い回しシーンが多いのと、ボロ雑巾化した主要キャラたちが造形・塗り共におざなりな点。
あかべぇクラスタのヲタはCGにも五月蠅いからちゃんとしないとクレーム来ちゃうぜ?
(特に重要な部分でもないので)蛇足かもしれないが、明らかにお客さん向けのヒロインだけ“特撮化”の除外対象になっていることが、個人的には逆に悪印象だった。
やりきれなさにエッジを効かせるなら、“大切な存在が醜くなってこそ” では?
健速先生に名誉挽回の日が来ることを祈る。
(すべては春山の責任…
最後に・・・
健速乙
※追記予定あり